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男役はどうやって「父親になる」のか?―グレゴリー(輝咲玲央)の場合│エル・アルコン

輝咲玲央さんが愛月ひかるさんの父親役と知ったときは嬉しかったですね~~
愛ちゃんが星組にいらして、どこかで絡みがあったらいいなーと思ったら、早くも二作目で実現!
しかも親子!
(『眩耀の谷』は敵対関係だったので尚更嬉しい)

愛ちゃんファンの友だちに「グレゴリーは優しいパパ」と教えていただき、嬉しさ倍増!
どんな親子関係をみせてくださるのかMY初日を楽しみに待ちました。
というわけで『エル・アルコン』個別感想、第3弾は玲央さん演じるグレゴリー・ベネディクトについて。

エル・アルコン│個別感想(礼真琴/舞空瞳/愛月ひかる)
エル・アルコン│個別感想(音波みのり/天華えま/桜庭舞/天飛華音/咲城けい)+小ネタ

良き父、善き人、グレゴリー・ベネディクト


玲央さんと愛ちゃんの親子設定は違和感なし!
お顔の雰囲気やガタイのよさに血筋を感じました 笑

愛ちゃんのピュア可愛い「父さん」呼びにキュンとし、玲央さんの息子に向ける温かいまなざしにキュンとし…
人間の眉毛はここまで下がるのかってほど超ハの字眉毛に息子溺愛っぷりが表れてますよね。
玲央さんの8時20分眉(通じる?)をこよなく愛する私にはたまりません~~

慈しみ深い表情や、ルミナス(愛月)の肩に添える手の優しさに、息子への愛情と期待の大きさがうかがえます。
自慢の息子なんだろうな、と。

それだけに最愛の息子を残して先立たねばならない無念がやるせないですね。
グレゴリーに無実の罪を着せて死に追いやったティリアン(礼真琴)の所業がますます罪深く思われます。

ティリアンが直接手を下した人々(グレゴリー/ペネロープ)もさることながら、愛する者を奪われ、残された人々(ルミナス/エドウィン)も悲劇です。
彼らの悲しみ憎しみ恨みがロープになって幾重にもティリアンの首に巻きついたのですね。

グレゴリーの裁判。
ティリアンと裁判官(夕陽真輝)との掛け合いは聴きどころ。
死刑を宣告され、崩れ落ちるグレゴリー。
味方と思っていたティリアンにはめられたことに気づき、絶望する。
細かい表情の変化も見どころです。

男役はどうやって「父親になる」のか?


優しい父(レオパパ)、冷酷な父(蘇我蝦夷)、厳しくも温かい父(丹礼真の父)…
そして、慈しみ深く、善良な父(グレゴリー)。
玲央さんの父親コレクションに、またひとつ新たな役が加わりました。

いつも思うんですが、男役さんはどうやって「父親になる」のでしょう?
不思議ではありませんか?

音楽学校で父性獲得メソッドを学ぶのか?
先輩から口伝で教わるのか?
それとも自身の創意工夫で会得するのか?
本来無いはずのものを生み出すプロセスは興味深いですね。

「父を演じる」のは宝塚の男役でいる間だけ。
いわゆる“男役芸”と同じく、期間限定の芸です。
何年もかけて積み上げた芸も、卒業と共に幻となる。
そう考えると、改めて「男役」というパフォーマーの存在が尊く思えます。

とはいえ、「演じる=自分以外の他者になること」と捉えれば、父親になるのも、お姫様になるのも、はたまた「死」になるのも同じことかもしれません。

「ルミナスの父」「善良な商人」は、「グレゴリーという氷山」の一角に過ぎません。
観客の目に見える以外の、水面下に隠れた部分に何があるのか?

脚本に書かれていないグレゴリー個人の要素、たとえば亡くなった妻とのエピソード、日常の仕事ぶり、青年期のこと…
おそらくご自分で役に肉付けして演じてらっしゃると思います。

しっかりした土台があればこそ、あれだけ血の通ったグレゴリー・ベネディクトを観ることができたのでしょう。
今の状況では難しいですが、機会があれば役作りの秘密を伺いたいですね。

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野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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