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皇女アナスタシアのアナザーストーリー│島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』

大好評公演中の宙組『アナスタシア』。
私の周りでも「面白かった」「曲がいい」「宙組に合ってる」と評判は上々。
東京公演が楽しみです。
(公演デザートも楽しみ!やっぱり「アナ酢タシア」?)

皇女アナスタシアのアナザーストーリー


タイトルロールのアナスタシア。
一家全員処刑されたロマノフの皇女アナスタシアが、実は生きていたとされる「アナスタシア伝説」。

なぜアナスタシア生存説は、これほどまでに人の心を捉えるのか?
後世の人々の罪悪感の裏返しではないかと思います。

民衆の手によって命を絶たれた高貴な人。
しかし、一家皆殺しは寝覚めが悪い。
せめて誰か生き延びていてくれたなら後ろめたさが薄れる。
身勝手でアンビバレンツな感情ですが、“物語”として消費するならロマンティックです。

クリエイターの創作意欲を刺激してやまない「アナスタシア伝説」。
その中で私のお気に入りの物語をご紹介します。

箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。
そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。
四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。
巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。
その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた―。
[新潮社版解説より抜粋]


あらすじからお分かりのように、ミステリ仕立ての小説です。
タイトルは『ロシア幽霊軍艦事件』。
作者は「御手洗潔」「吉敷竹史」シリーズでおなじみの推理作家、島田荘司。

残虐で辛い描写もあり、おそらく宝塚版のような夢々しさはないと思います。
しかし、私は結構好きなんです。
タカラヅカらしさとは真逆を行くストーリーですが、一度読んだら忘れられない余韻を残します。

島田荘司らしいダイナミックなトリックでミステリとして秀作。
ラブストーリーに焦点を当てて読んでも絶品。

アナスタシア(とされる女性)と、ある男性の生涯をかけた愛。
その愛の正体が明らかになったとき、ズシリと胸に迫るものがあります。

宝塚版『アナスタシア』とは違う側面に光を当てた皇女アナスタシアのアナザーストーリー。
よろしければ是非お手にとってご覧ください。

ロシア幽霊軍艦事件/島田荘司/KADOKAWA

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野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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