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愛!愛!愛!明日海りおと仙名彩世の愛があふれる大人のおとぎ話│CASANOVA

例によって予備知識ゼロで花組『CASANOVA』を観劇した私。
いい意味で予想を裏切られました。

愛!愛!愛!
どこをとっても「愛」が満ちあふれる大人のおとぎ話。

温かく、優しく、どこまでも美しい。
みりゆき率いる花組が形作る、とびきり贅沢な愛の夢。

始めて宝塚をご覧になる方に是非お勧めしたい、宝塚の魅力のすべてが詰まった作品だと思います。

明日海りおが到達した究極の男役像


実のところ、ポスターのイメージからドロドロした愛憎劇を想像していた私。
互いに傷つけ傷つけられ…
『仮面のロマネスク』的な恋の駆け引きが展開されるアダルトな物語かと…

まさか、こんなに初々しい直球のラブストーリーとは!

1,000人以上の女性(時々男性)を虜にした稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ。
生身の人間が演じるには少々ハードルの高いキャラクターですが、みりおさん(明日海りお)なら適役。

姿形の美しさは折り紙付き。
カーニヴァルで薔薇の花びらを撒くカサノヴァの人間離れした美しさ。
花びらを思わせる赤いドレスの女たちに取り囲まれる姿はさながら「花の王」。
いくら宝塚とはいえ、これができる人は限られます。

それ以上に、表情や仕草や身のこなしから匂い立つ、溢れんばかりの男の色気と愛嬌。
女たちに愛されこそすれ、決して憎まれることはない。
数多の恋人たちと浮名を流しながらも、生臭くならず、透明感がある。

凛々しく美しく、ただ女を楽しませ、気持ちよい恋をさせてくれる。
カサノヴァが去った後、その女を一段と艷やかに輝かせてくれるような男。
ファンタジーの中の「モテ男」。

カサノヴァはみりおさんが到達した究極の男役像のように思います。

次作『A Fairy Tale ―青い薔薇の精―』をもって卒業されるみりおさん。
目に見えぬ鎧を脱ぎ捨てたような軽やかさ。
自由に、伸び伸びと。
華奢な体に背負った重荷を下ろし、ただ舞台を、男役を楽しんでいる。

その解放感、その余裕が、カサノヴァの持ち味にぴったりリンクしているような印象を受けました。

仙名彩世、鮮やかな娘役の集大成


男役を極めたみりおさんが一周まわって醸し出す、少年のような瑞々しさ。
恋の冒険は楽しんでも、心の重さに気づかせてくれるような女性に出会えたことはなかった。

カサノヴァが生まれて初めて“愛した”女性ベアトリーチェに、ゆきちゃん(仙名彩世)。

これまた嬉しい誤算だったのですが…
まさかベアトリーチェがこんなにお転婆な娘だったとは!

修道院での行儀見習いを終え、ヴェネツィアへやってきたベアトリーチェ。
慎み深いグレーのマントを脱ぎ捨てた姿の鮮やかさ!
瑞々しい好奇心、冒険心、自由闊達なベアトリーチェの心が弾け、溢れ出すような赤とピンクのドレス。
鮮烈でした。

昨年秋、ゆきちゃんの退団発表後の記事に、『CASANOVA』に寄せる期待を記した私。
「惜しまれるうちが花」とはいえ、あまりに早すぎる│花組トップ娘役・仙名彩世さん退団発表

ゆきちゃんが持っている沢山の魅力。
秘め隠している新たな能力。
出し惜しみすることはありません。
すべて燃やし尽くして花園を去ってください。
「もっと観たかった」なんて気持ちを吹き飛ばすほどの集大成の艶姿。
娘役・仙名彩世のフルスロットルが観たいです。


ベアトリーチェは私の期待をはるかに上回る素晴らしい集大成でした。
カサノヴァから与えられる愛をただ待つ女ではない。
自らの意志で、対等な愛を差し出せる女。

自分の意志を持ち、自分の手で進むべき道を選び、自分の足で人生を歩める女性。
ゆきちゃんへの完全な当て書きですね。

公演解説にある“理想の愛を求め、彷徨い続けるカサノヴァが最後に辿り着くところとは…”が、ゆきちゃんへの何よりの餞でしょう。

自由に伸び伸びとベアトリーチェとして息づいたゆきちゃん。
同じく、心のままに愛し生きたカサノヴァと同化したようなみりおさんとの相乗効果は素晴らしいものでした。
つくづくいいコンビだなぁと思います。

いいお役を書いていただけて良かった。
生田大和先生には感謝しかありません。

冒頭に“どこをとっても「愛」にあふれた大人のおとぎ話”と書きましたが、物語の中の「愛」のみならず、みりおさんとゆきちゃんと花組の皆さまの「愛」、生田先生の宝塚と演劇と生徒に寄せる「愛」。

すべての「愛」がひとつになり、舞台の上で大きく花開いた『CASANOVA』。
私の宝塚への「愛」がさらに深まる作品でした。

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○『CASANOVA』関連記事はこちら↓
愛が試される!?~ヅカファンには笑いと勇気が必要だ~│CASANOVA
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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
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