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入鹿の妹そっくりさん(綺咲愛里)はどこへ消えた?―「鎌足のあらすじが別物になっちゃったよ事件」

ちょっと前、星組ファンをざわつかせた「鎌足のあらすじが別物になっちゃったよ事件」。
公演解説が当初からガラリと変わるって、よくあることなのでしたっけ?

いつもなるたけ予備知識を入れずにMY初日を迎えるようにしているため、他公演の事情は分かりませんが、ちょっと気になったので変更前後を見比べてみました。

変更前後のあらすじを比較する


【A】演目発表時の公演解説

飛鳥時代。秀でた才を示し、やがては大和朝廷を背負って立つと将来を嘱望された二人の若者がいた。 一人は有力豪族、蘇我蝦夷の息子であり、後に蘇我氏の権勢を更に増大させ、朝廷内における最高権力者の地位にまで上り詰める事となる蘇我入鹿。そして入鹿の専横許すまじと中大兄皇子を擁立し、乙巳の変にて入鹿を討ちとる事となる中臣鎌足であった…
そのような未来など知る由もなく、若き入鹿と鎌足は互いの才を認め合い、兄弟にも似た友情を育んでいた。青春の日々の中で鎌足は、時に兄を諌めるほどに利発な入鹿の妹に淡い恋心を抱くようになる。入鹿もまた二人の恋の成就を願うが、彼女の突然の死は二人の関係と各々の志に暗い影を落とすこととなる。
歳月は流れ、蘇我氏の長となり朝廷内における権力を増していった入鹿の、その横暴な振る舞いはもはや看過できないものとなっていた。一方、蘇我氏打倒を目論む一派から協力を求められる鎌足。
その頃、かつて恋心を抱いた少女と瓜二つの娘と出会った鎌足は、瞬く間に彼女に惹かれていくのだが…
大化の改新を成し遂げた稀代の才人、中臣鎌足の波瀾に富んだ半生を描く楽劇(ミュージカル)。[公式サイトより抜粋]


【B】変更後の公演解説

飛鳥時代。留学先の唐より帰朝した僧・旻(みん)法師の開いた学塾にて、法師の持ち帰った最新の大陸文化・学問を学ぶ貴族の子弟の内に、後に時代を大きく揺り動かす事となる二人の若者の姿があった。一人は大臣・蘇我蝦夷(えみし)の嫡子であり、後に大臣の位を継ぐ蘇我入鹿。そして、乙巳の変にて入鹿を討ち取る事となる中臣鎌足であった…
代々神祇官を務める中臣氏に生まれた鎌足だが、父・御食子(みけこ)より課せられた修行を厭い、得意とする弓矢を手に狩へと出かけたある日、朝廷に仕える少女・与志古娘(よしこのいらつめ)と出会う。鎌足は少女と心を通わせるが、中臣氏では釣り合わぬと少女の近侍に面罵される。
「中臣」に生まれた者は「中臣」として生きなければならない。生まれに支配された人生を抜け出し、求めるままに生き、与志古と結ばれたい…鎌足の胸中に後の彼を導く「改新の志」が芽生えた瞬間であった。
その日を境に鎌足は一層学問に打ち込み、学塾随一の秀才、入鹿と肩を並べるまでに成長していく。忌まわしい未来の訪れなど知る由もなく、鎌足と入鹿は互いの才を認め合い、来る「自分たちの時代」の理想を共にし、兄弟にも似た友情を育んでいく。
父・蝦夷より大臣の位を継いだ入鹿は、即位したばかりの皇極天皇に仕える事となる。夫を亡くしたばかりの皇極天皇を傍近くで支えるうち、若き入鹿の抱いていた「理想」は揺らぎ始める。
入鹿は変わってしまった。共に描いた理想の為、そして己の志の為、鎌足は皇極天皇の子・中大兄皇子に近づいていくが…
大化の改新を成し遂げた稀代の才人、中臣鎌足の波瀾に富んだ生涯を描く楽劇(ミュージカル)。[公式サイトより抜粋]


赤文字がA・B共通部分ですが、ご覧のとおりほぼ重なるところはありません。

【B】は【A】より具体的になりましたね。
「大化の改新」にいたる鎌足(紅ゆずる)の動きが、より能動的になった印象です。
【A】蘇我氏打倒を目論む一派から協力を求められる鎌足
【B】己の志の為、鎌足は皇極天皇(有沙瞳)の子・中大兄皇子(瀬央ゆりあ)に近づいていく

向こうから持ちかけられるのと、自ら働きかけるのでは雲泥の差です。

少女A(入鹿の妹そっくりさん)はどこへ消えた?


さらに大きな違いはこちら。
【A】入鹿の妹に淡い恋心を抱くようになる。彼女の突然の死。かつて恋心を抱いた少女と瓜二つの娘と出会った鎌足は、瞬く間に彼女に惹かれていく
【B】朝廷に仕える少女・与志古娘(よしこのいらつめ)と出会う。鎌足は少女と心を通わせる


少女A(入鹿の妹そっくりさん)はどこへ消えた??

「誰を愛するか」は物語の根幹に近い部分だと思うのですが…
こんなに短期間でプロットを大幅に書き換えてしまって大丈夫なんでしょうか?

案の定、あーちゃん(綺咲愛里)の二役設定が無くなることで全体に影響が及んだようです。

入鹿が変わってしまった理由


【A】彼女の突然の死は二人の関係と各々の志に暗い影を落とすこととなる
【B】夫を亡くしたばかりの皇極天皇を傍近くで支えるうち、若き入鹿(華形ひかる)の抱いていた「理想」は揺らぎ始める。入鹿は変わってしまった


中臣鎌足と蘇我入鹿の関係と各々の志に変化が生じた理由がまったく違ってきます。
「A.入鹿の妹の死」、「B.入鹿の『理想』の揺らぎ」。
これは大きな違いです。

しかし、私のごく個人的な好みとしては【B】の方がよりドラマティックで心惹かれるものがあります。
「入鹿は変わってしまった」なんて痺れますね。
わずか数文字に、その先に待つ不穏な空気の予感を込める。
こういう思い入れたっぷりの文章、大好きです。

入鹿は、なぜ変わってしまったのか?
長くなりますので、つづきは改めて。

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宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
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