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『鎌足』相関図を作りました―有沙瞳、新たなる挑戦/天寿光希はストーリーテラー?

昨日、星組『鎌足』の配役が発表されました。
ヅカ友さんとお花見してる最中に知ったので、一緒に盛り上がれて嬉しかったです。
公式サイト│星組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ/ 日本青年館ホール公演『鎌足−夢のまほろば、大和し美し−』その他の配役決定

有沙瞳、新たなる挑戦


物語のキーマン蘇我入鹿は華形ひかるさん。
これは予想通り!

同じく重要な役どころとなる皇極天皇は有沙瞳さん。
意外でした。
瀬央ゆりあさん演じる中大兄皇子の母親ということで、上級生娘役さんか男役さんが配されるかと思っていたのです。

皇極天皇として即位するのが50代に差しかかる頃、史上初の重祚により斉明天皇となるのが60歳を過ぎてから。
難しいお役かと思いますが、役者としては大きな挑戦。
次なるステップに向け、艷やかな大輪の花を咲かせていただきたいと思います。
入鹿とのロマンスにも期待が膨らみますね。

実のところ、ひそかに皇極天皇には輝咲玲央さんを推していた私。
(生田大和92期男役女装推進説により)
男役なら、入鹿の父・蘇我蝦夷がいいなぁと思っていたら大当たり!
やったーー!

玲央さんの息子がみつるさん(華形)とか…
なんというハンサム遺伝子!
おふたりの並びが早く観たい~~

親子としては、入鹿による山背大兄皇子討伐を聞いた蝦夷の嘆きがハイライトになるのではないかと思います。
“蘇我大臣蝦夷 聞山背大兄王等 總被亡於入鹿 而嗔罵曰 「噫 入鹿 極甚愚癡 專行暴惡 儞之身命 不亦殆乎」(日本書紀より抜粋)”
「あぁ、入鹿!なんて馬鹿なことをしたんだ!このままではお前の命も危ないぞ」という感じでしょうか?

やがて、「乙巳の変」で入鹿が殺害され、絶望した蝦夷は邸に火を放って自害します。
苦悩する玲央さんの芝居が大好物な私には願ってもない配役。
わくわくが止まりません!

それにしても、『ドクトル・ジバゴ』に続き、専科さんのお父さん役が続きます。
父性や貫禄を買われての配役、嬉しいですね。

天寿光希はストーリーテラー?キャッチコピー「歴史は、作られる。」を深読みする


古代史のなかでも特に飛鳥時代に心惹かれる私。
日本が律令国家として産声を上げた頃。
黎明の目覚ましいエネルギーに満ち溢れた空気が、たまらない魅力なのです。

『鎌足』はドンピシャ好み!
自分の頭の整理も兼ねて、相関図を作りました。
img-20190401_6.jpg
※分かりやすくするため、配役にない人物(聖徳太子・舒明天皇など)を補いました。
※夕渚りょうさんの「土師裟婆連(はじのさばのむらじ)」、「阿志高」は読みが分からず。おそらく「あしこ」かと思いますが、ご存じの方ご教示くださいませ。「あしたか」でした。[2019.6.6 加筆]

驚いたのは、中大兄皇子の弟・大海人皇子の名前がないこと。
後の天武天皇となる人物で、柴田侑宏先生の『あかねさす紫の花』では額田女王を巡る三角関係が描かれます。

政治的にも重要な人物ですが、今回は鎌足と中大兄の関係に焦点を絞っていくようですね。
散漫を避けるベストな選択だと思います。

気になるのは、天寿光希さんの船史恵尺(ふなのふびとえさか)
「史(ふひと/ふびと)」は朝廷で文筆や記録を司る役人ですね。
蘇我蝦夷自害の現場に居合わせ、焼け落ちる邸宅から『国記(聖徳太子と蘇我馬子が編纂したとされる書物)』を持ち出したと言われています。

しかし、『国記』は現存していません。
残っていれば、『古事記』『日本書紀』より以前に書かれた日本初の歴史書となります。

哲学者の梅原猛は著書『隠された十字架』で、『古事記』の編纂者のひとり「稗田阿礼=藤原不比等説」を唱えています。

蘇我氏に替わり、権力を掌中にした藤原(中臣)氏。
であるならば、自らに都合の良いように歴史を編纂したとしても不思議はありません。

中島敦の短編『文字禍』に、こんな一文があります。
「書洩らし?冗談ではない、書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。歴史とはな、この粘土板のことじゃ」

上田久美子先生の『月雲の皇子』の博徳先生(輝月ゆうま)にも同様の台詞がありましたね。

勝者の手によって書かれたものが、現在、私たちが知る歴史である。
ポスターのキャッチコピー「人は生きる。歴史は、作られる。」が、にわかにきな臭く感じられてきますね。

これを踏まえると、みっきーさん(天寿)は語り部、つまり『鎌足』のストーリーテラーとして、重要な役割を果たされるのではないか?と考えられます。

いやいや、これは紅あーの真っ直ぐなラブストーリーのはず…
分かってはいますが、妄想を膨らませるのは楽しいものです。
(こっち方向へ振れることは、まずないと思いますが)

「令和」に「大化」の物語が上演される巡り合わせ


「乙巳の変」をきっかけに起こった「大化の改新」。
「大化」は日本最初の元号でもあります。

本日4月1日、新元号「令和」が発表されました。
改元は5月1日、『鎌足』初日は5月5日。
最古の元号が生まれた時代の物語を、最新の元号が生まれた年に演る。
面白い巡り合わせです。
やはり星組さんは何か持ってますね~~

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コメント

No title

こんにちは!

わかりやすい人物相関図ありがとうございます!
役名の漢字の多さにポカーンとなり、全然関係がつかめていなかったので、ありがたいです。^^

公演解説だと、中臣鎌足と蘇我入鹿の友情と闘いがメインっぽいですね。
「エルベ」で今更ながら紅さんに落ちたので、是非観てみたいなー!
いまのところチケット0ですが。。。

Re: No title

こんばんは!
お役に立てて何よりでした。
作った甲斐がありました~~

黒猫さんのブログを拝見し、紅さんにハマってらっしゃる様子を嬉しく思っていました!(^o^)

『エルベ』とはまた違う魅力があると思いますので、是非観てみてくださいね~~
チケット確保できますように!
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noctiluca(ノクチルカ)

Author:noctiluca(ノクチルカ)
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
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