2018/10/22/Mon
東儀秀樹(雅楽)×木村信司(宝塚)!大好きコラボにわくわく!│蘭陵王
東儀秀樹(雅楽)×木村信司(宝塚)!大好きな方たちが、まさかのコラボ!
東儀さんが関わる舞台を宝塚で観られるなんて!
演目発表時から「これは絶対観たい!」と心に決めた『蘭陵王』。
開幕はまだ先ですが、今から期待に胸を膨らませております。
本編は東儀さんが演奏された楽曲の録音が使われるそうですが、気になるのはこちら。
「雅楽師の東儀秀樹氏がフィナーレの楽曲を提供」
宝塚版『蘭陵王』のために東儀さんが書き下ろされるのでしょうか?
それとも既存の曲を差し出されるのか?
新曲ならば、それも大きな話題となりますね。
音楽もさることながら、壮麗なお衣装や舞台装置も楽しみ!
* * *
東儀さんを知ったのは、かれこれ20年以上も昔。
もともと雅楽好きだった私。
渋谷のCLUB QUATTRO(クラブクアトロ)で雅楽の演奏会があると知り、駆けつけたのです。
当時まだ宮内庁の楽部にいらした東儀さん。
同じく楽師のお姉様方と開かれたライヴでした。
目の前で初めて聴く雅楽の生演奏。
幽玄な笙、自由自在な龍笛、力強い篳篥。
ふわふわと魂が憧れ出すような幻想的な調べにすっかり魅せられ、以来、雅楽の演奏会があると聞けば足を運んでいます。
最も印象深かったのは、東京都下の昭和記念公園で催された夏の夜の野外雅楽。
薪能よろしく、池の端に篝火を焚いて奏でるのです。
ゆらゆら揺れる水面の火影。
宵闇に吸い込まれる古代の音色。
この世のものとも思えぬ情景でした。
3年前の初冬、かつしかシンフォニーヒルズで行われた東京楽所の『源氏物語』も印象深いものでした。
目もあやな舞、耳にうるわしい楽。
視覚・聴覚を満たしたら、次は味覚。
終演後、友人たちと上海蟹を食べに繰り出したのも楽しい思い出。
今時分になると懐かしく思い出します。
優れた演奏を聴くこと、演劇を観ること。
それだけでも素晴らしい思い出ですが、誰と観たか、前後に何をしたか。
付随する出来事とともに記憶に残るのが嬉しいところ。
『蘭陵王』もまた、忘れ得ぬ思い出になると確信しております。
(まだ始まってもいませんが)
* * *
ところで、蘭陵王には欠かせないモチーフ「面」。
「あまりの美しさに、兵たちが見とれて戦えなくなるから、戦場では面をつけた」って、なかなかインパクトのある由来ですよね。
この場合の「美」とは、辺りを払うような気品や威厳を含んだ美しさですので、かちゃさん(凪七瑠海)にぴったり。
公演ポスターにあるキャッチコピー「美しかったが、悪いか」や、サブタイトルの「美しすぎる武将」は蛇足ですね。
言葉でくくり、イメージに限界を設けてはもったいない。
もっと受け手(観客)を信用していただきたいと思います。
『ロマンス 蘭陵王』で、必要にして十分でしょう。
ヒロインは音くり寿ちゃん。
音楽・歌に重点が置かれるであろう演目に音くりちゃん。
申し分のない配役ですね。
存分に酔わせていただきたいものです。
愛らしいルックスが魅力の彼女ですが、今回はぐっと大人っぽく臈たけたヴィジュアル。
かちゃさんとの並びもさぞお似合いでしょう。
そして、密かに気になっていた青騎司さん。
身内とお付き合いのある方のお嬢さんが今年入団されたのですが、その関係で青騎さんのことも音校生の頃から注目していたのです。
キリッと引き締まった目元。
きっと素敵な男役さんになるだろうな…と。
先日、偶然ある劇場の客席でお見かけしましたが、一年目とは思えないほどしっかりしたお顔つきで感心しました。
舞台で拝見するのが楽しみです。
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