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明日海りお×仙名彩世、いいコンビです│花組博多座公演備忘録

連日満員御礼、大盛況のうちに幕を下ろした花組博多座公演。
『あかねさす紫の花』『Santé!!』共に、花組らしい完成度の高さでした。

* * *

○ちなつさんがカッコいい
何度も書いていますが、とにかく凄まじい色気。
「柔」のみりおさん(明日海りお)に対して、「剛」のちなつさん(鳳月杏)。
切れ長の涼しい目元、堂々たる体躯。
大人の男の色香を醸し出せる貴重な男役さん。
Aパターン期間中は周りのヅカ友さんが「ちなつさんの色気が凄い」と口を揃えてらしたのが印象的でした。
ブルーレイは役替りが両方収録されるとのことで嬉しいですね。
あの中大兄皇子は一人でも多くの方に観てもらいたいです。

天智天皇即位式で、大海人皇子に気を取られた額田の注意を引くため、床を足で踏み鳴らすシーン。
傲慢な仕草ですが、額田の関心が一瞬でも自分から逸れることを恐れているような思いがけない脆さが透けて見え、心に残りました。

○気になる6月12日
中大兄皇子らが入鹿襲撃の日を「6月12日!6月12日!」と連呼しますが「戊申(つちのえさる)の日」とかではいけなかったのでしょうか?
なんとなく「6月12日」だけが浮き上がって聞こえ、違和感を覚えました。

○美しい言葉
額田女王が天比古を「この者は私の存じ寄り」と呼び表すのが良いですね。
存じ寄り、美しい響きです。

○律儀な大野拓史先生
プログラムの大野先生のコメントで「『あかねさす紫の花』の再々々々々々演」が目に入るたび、笑いがこみ上げます。
「6回目の再演」表記ではないところに、先生の過去の再演への敬意と、律儀さと、ちょっとしたユーモアを感じられ、しみじみ可笑しいのです。

○邪馬台国の風@博多座、待ってます!
『あかねさす紫の花』はもちろん素晴らしい作品ですが、同じ和物なら『邪馬台国の風』を持ってきても面白かったのではないでしょうか。
なんといっても九州は邪馬台国と縁の深い土地ですから。
芝居もショーも本公演とまったく同じだと興行的に問題なのかな?

少々ツッコミどころが多い作品ですが、『邪馬台国の風』好きなんです。
卑弥呼の成長譚として面白く受け止めました。
あれを博多の地で観たら、感慨もひとしおでしょうね。
邪馬台国の風@博多座、実現するといいなぁ。

ちなみに私は「邪馬台国=九州派」ですが、纒向遺跡で出土した桃の種が卑弥呼と同年代であったとのニュースにドキドキしています。
またぞろ、九州説VS畿内説が熱くなりそうで楽しみですね。

○美声の洪水
和海しょうさん、羽立光来さんという花組94期の歌上手さんが揃った今公演。
お二人とも見せ場がたっぷり用意され、美声を堪能しました。

羽立光来さんは、お芝居の『白雉の賀』で白鷺の歌手。
切れ長の目が映える美しい姿で、朗々たる歌声を響かせます。
ショーの聴きどころは第11場D『ビアンデ』。
アダモの「夜のメロディ(La Nuit)」で、トップコンビのデュエットダンスをアダルトに盛り上げます。

和海しょうさんは、第14場『モメサン・シャルドネ(ミントの香り)』。
曲はシャルル・アズナブールの「ジザベル(Jezebel)」。
高音は艷やかに、低音は妖しく。
エロティックで力強い男役同士のダンスシーンにぴったり。
緩急自在な歌いっぷりで客席を酔わせます。

美声といえば、音くり寿ちゃん。
第18場『シャトー・シャロン・レゼルヴ(湿った麦藁)』でのソロ。
フォーレの「レクイエム 第4曲 ピエ・イエス(Pie Jesu)」の澄み切った歌声。
どこまでも清らかで、心が洗われるような思いがしました。

○これぞ花組!
ヤンさん(安寿ミラ)振付の第7場A・B『シャトー・ベイシュヴェル』。
「これぞ花組!」なシーンですね。
小粋で美しい、宝塚の男役のカッコよさを存分に味わえるジゴロのダンスナンバー。
アダモの「ブルージーンと皮ジャンパー(En Blue Jeans Et Blouson D’Cuir)」の気怠さがぴったり。
本公演のキキちゃん(芹香斗亜)も良かったですが、れいちゃん(柚香光)のちょっとぶっきらぼうな感じもいいですね。

○みりゆき、いいコンビです
トップコンビが組んで踊るときの空気感が心地よいですね。
目に見えない濃密な感情のやり取りが垣間見えるような…
言葉より雄弁な心の交わり。阿吽の呼吸。
これこそトップコンビが固定されることの醍醐味ですね。

みりおさんは圧倒的な美貌、繊細さと骨太さを併せ持った男役ですが、ゆきちゃん(仙名彩世)が寄り添うと、みりおさんの男(役)っぷりが一層増す気がします。
表情に余裕が出るというか、なんとなく顔つきが変わるように思えるんですね。
妙に俺様感漂う感じがツボです。

○最強美女現る
第13場『シャトー・ミュザール(オリエンタル・スパイス)』。
ワインの女王みりおさんのお衣装が変わりましたね。
本公演は肌を覆い尽くす黒のロングドレスでミステリアス。
今回はデコルテも背中も露出した純白のドレス。

美しーーーい!!!
男役姿も美しいみりおさんですが、女装の神々しさはまた格別。
ただひとり舞台に残った女王が艶然と袖に引っ込む去り際は圧巻。
ゆったりした微笑みひとつで劇場中に甘い余韻を残せるなんて…
トップ・オブ・トップの底力が垣間見えた一瞬でした。

それにしても、腕や背中の華奢なこと。
こんなに細い体で連日のハードな公演をこなしているのが驚きですね。

○『あかねさす紫の花』関連記事はこちら↓
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宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
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