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円熟のショースター・蘭寿とむの魅力全開!花組『Mr.Swing!』感想

2013年の花組ショー『ショー・オルケスタ Mr.Swing!』。
作・演出は稲葉太地先生。
主演は蘭寿とむさん、蘭乃はなさんの蘭蘭コンビ。
二番手は月組から異動されたばかりの明日海りおさん。
先代雪組トップスターの望海風斗さんも花組にいらした頃の公演。
豪華な顔ぶれですね。

82期首席で入団された蘭寿さん。
『歌劇』の「初舞台生特集」のお顔が既にスターの風格を漂わせていたことを覚えています。

彫りが深く、端正。
「研一にして、この完成度!」の驚き。
私がヅカ離れしていた間に花組トップに就任されたことを知り、「やはり」と思いました。

いかにも花組のトップさんらしいダンディズムを感じさせる男役さんでした。

宝塚の王道!こういうショーが観たかった!


“最高にクールで最高に情熱的、躍動感に溢れリズムを生み出し舞台を燃え上がらせる人=Mr.Swing”
Mr.Swingこと、主演の蘭寿さん。
看板に偽り無し!
ショーテーマそのものの姿!
円熟期を迎えたショースターである彼女の魅力を余すところなく楽しめる舞台でした。

「スウィングしなけりゃ意味が無い!(It don't mean a thing)」。
ジャズの名曲に乗せ、ダンスに長けた花組の面々が軽やかに華やかに舞台を彩る、粋なムードのオープニング。

世界一スーツ&ソフト帽が似合う女性、蘭寿とむ登場!
軍服や宮廷服のコスチュームもハマるけど、やはり蘭寿さんはスーツ!
素顔はエレガントなお姉さんなのに、どうしてこんなにソフト帽が似合うのか?
長年積み重ねてきた男役芸の賜物ですね。

踊りながら、脱いだソフト帽をビシッと飛ばす。
いかにも「宝塚!」という仕草で大好きですが、舞台袖でどなたかが必死でキャッチしているかと思うと、ちょっと微笑ましいですね。

ここで、蘭寿さんと明日海りおさんがちょっと絡む場面があるのですが…
帽子で口元を隠した蘭寿さんが明日海さんに何事か語りかけ、ニヤリと微笑む明日海さん。
いったい何を囁かれたのかしら?

『Mr.Swing!』のタイトル通り、「Sing,Sing,Sing」「In the Mood」とスウィングジャズの名曲が続きます。
このあたりのスタンダード・ナンバーはどれも大好きなので嬉しいですね。

ここでもう一つの「スウィング」登場。
野球のユニフォーム姿でバットを構える蘭寿さんの姿が銀橋に!

「俺はいつでもフルスウィング!」的な歌を歌いつつ客席にちょっかいを出す蘭寿さん。
余裕綽々。
貫禄十分のトップさんならではのコミカルな味がまた楽しい。

男チームvs女チームの対決をダンスで見せるこの場面。
女子チームの可愛いお色気に惑わされ、なかなか点の入らない男子チーム。
途中、女子の一人に股間を蹴り上げられる(ような振り)男子がいて目を疑いました。
すみれコードは大丈夫?

終演後、連れ合いが「あれはダジャレだったのかな?」と言ってましたが…
ホームランジュってこと?

明日海さんを中心としたエキゾチックなシーン。
アラビアの王子様的ターバン姿の明日海さんが、蘭乃はなさん演じる精霊(?)に幻惑されます。
蘭乃さんは両性具有的なイメージで、対になる柚香光さんと入れ替わり立ち替わり現れ、明日海さんを翻弄します。
明日海さんはこういう役が似合いますね。

演出の稲葉太地さんのショーは『ルナロッサ』といい『Celebrity』といい、ターバン場面が多いですね。
1ショー必ず1ターバン。
中近東テイストがお好きなのかしら?
機会があれば是非「アラビアンナイト」がテーマのショーを演出していただきたいものです。

「In the Mood」に乗せて、明るいムードの豪華客船シーンが始まります。
「新入りでーす!」と歌うのは水兵服姿の明日海さん。
月組から花組へ異動後、初めての本公演ということで、このような演出になったのでしょうが、温かい雰囲気で◎

他にも今回で卒業される春風弥里さんが活躍される場面が多くあり、嬉しかったですね。
お辞めになる方にも、新しく加入される方にもしっかり見せ場を用意する。
座付き作家ならではの粋な計らいです。

船旅のシーンでは航海長(?)の天真みちるさんがチャーミングな笑顔を振りまいていました。
愛嬌たっぷりな彼女は舞台のどこにいても目を引きます。

続いて客席が息を飲んだ禁断の果実の場面。
妖しい紫の衣装の蘭寿さんと、目隠しをしたグリーンのドレスの女が登場。
男が目隠しを外すと…現れたのは柚香さん。
ねっとり度200%増しの望海風斗さんが歌う「This Masquerade」をバックに、仰け反り喘ぎつつ絡み合う男女。

聞き手の脳味噌に直接揺さぶりをかけてくるような圧巻の歌声
たわわに実る葡萄の房の下、取り憑かれたように歌う男。
狂ったように踊る男女(全員女性ですけど)。
何となく居たたまれないような気分になる濃厚なダンスでした。

ねっとりした歌で女装の男役を踊らせるのが最近の演出家のブームなのかしら?
(『Amour de 99!!』の某場面を思い出しました)

最も心惹かれたシーンは一連のフィナーレナンバー。
「宝塚=黒燕尾」と常々思う私は、黒燕尾場面が無いとショーを観た気がしません。

キリリと引き締まった燕尾姿は蘭寿さんの真骨頂。
ここまでくるとショーも終盤。
バラエティ豊かな構成で、あっという間に時間が過ぎます。
名残惜しい気持ちを抑え、一人一人の姿を目に焼き付けるようにステージを見つめました。

続く「Blues in the Night」に乗せてのデュエットダンスは、大階段の高低差を駆使した見応えのあるもの。
身体能力の高い蘭寿さんと蘭乃さんならではのアクロバティックな振付。

蘭寿さんの手をするりとかわし「じゃあね」とばかりに袖に引っ込む蘭乃さん。
「やれやれ振られちまったぜ」と反対へはける蘭寿さん。
アダルトで洒脱な雰囲気を持つ彼女たちならではの軽妙なシーンですね。

全編を通して、蘭寿さんを始めとする花組メンバーの大人の魅力を堪能できるショーでした。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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