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見果てぬ夢、紅ゆずる×愛月ひかるの競演が観たい!【妄想劇場:アポロンの迷宮】

まもなく専科から星組へ異動される愛ちゃん(愛月ひかる)。
琴ちゃん(礼真琴)との好相性は全国ツアー『アルジェの男』で立証済みですが…
ふと、「紅さん(紅ゆずる)と組んだら、どうなるんだろう?」と思ったのです。

生粋の宝塚ファンにして、独自の濃い男役像を確立しているふたり。

紅ゆずる×愛月ひかる。

バチバチ火花を散らす舞台、観てみたくありませんか

紅ゆずる×愛月ひかるで『アポロンの迷宮』が観たい!


ふたりの夢の競演にふさわしい作品は?
今の星組にぴったりの作品は?

ぱっと浮かんだのは、小池修一郎先生の『アポロンの迷宮』

舞台は20世紀初頭のパリ。
コモロヴァ国の王女ジュヌヴィエーヴ(毬藻えり)をめぐる、ジャン=ポール・バラン(日向薫)とマルセル・ド・モンテスキュー侯爵(紫苑ゆう)の恋の鞘当て。
実はジャン=ポールにはもうひとつ、貴族や金持ちだけを狙う「怪盗アポロン」という顔があり…

洒脱なネッシーさん(日向)、華やかなシギちゃん(毬藻)、重厚なシメさん(紫苑)の三つ巴に、元気はつらつなマリコちゃん(麻路さき)。
他キャストも男女共に層の厚い当時の星組にぴったりな演目でした。

小池作品は『アポロンの迷宮』や『All for One』など軽やかで肩のこらない娯楽作が私好みですね。

ちなみに、現在専科で大活躍のヒロさん(一樹千尋)、ハッチさん(夏美よう)、ジュンコさん(英真なおき)も組子でらっしゃいました。
なんて豪華な布陣なのでしょうね~~

妄想配役は…
ジャン=ポール・バランが紅さん。
マルセル・ド・モンテスキュー侯爵が愛ちゃん。

二人に取り合いされるジュヌヴィエーヴ王女はあーちゃん(綺咲愛里)。
実は王女にも秘密があり…
大どんでん返しのシギちゃんのチャーミングだったこと!
是非あーちゃんに演じて欲しい!

マリコちゃん演じる新聞記者、ミシェル・マレーは琴ちゃん。

大人の色気、愛ちゃんモンテスキューが観たい!


シメさんのモンテスキュー侯爵がですね、大人の男役の色気むんむんで凄かったんですよ~~
うろ覚えですが、コケシさん(花愛望都)演じる愛人テレーズ・ロランと夜明けのコーヒーを飲む的なシーンがありまして…

「愛人」という言葉すら、おいそれと口にすることもできなかった子ども時代の私。
この場面はどきどきでした。

紫色のガウンをまとい、しどけなくソファでくつろぐモンテスキュー。
ガウンと言えば、愛月ひかるでしょう!

紅あーにぴったり!甘~いハッピーエンド


ジャン=ポールに想いを寄せるイヴェット・ルノー(洲悠花)とテレーズがそれぞれに歌う「あなたの夢が見えない」という曲がとっても好きでした。
イヴェットはくらっち(有沙瞳)、テレーズは白妙なつさんで聴きたいですね~~

実は、ジュヌヴィエーヴの○○だった女官のコンスタンツァ(藤京子)と侍従のフルニカは、ゆずみさん(万里柚美)とみきちぐさん(美稀千種)以外に考えられません 笑

他にも今の星組メンバーで観たいお役がたくさん!

なんと言っても、ジャン=ポールとジュヌヴィエーヴの甘~いハッピーエンドは、紅あーにぴったり

見果てぬ夢、紅×綺咲×礼×愛月のカルテット


今となっては叶わぬ夢ですが…
一作くらい、紅×綺咲×礼×愛月のカルテットを観てみたかったですね~~

この4人って誰がどう組んでもばっちりハマるんですよ!
凄くないですか?

紅×綺咲はもちろん、紅×愛月、紅×礼。
綺咲×愛月も、綺咲×礼も、礼×愛月も…

さらに、ひっとん(舞空瞳)や、せおっち(瀬央ゆりあ)や、くらっちが加わったら…
ものすごくエキサイティングな舞台が生まれそう!
夢は果てしなく広がりますね。

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持つべきものはヅカ友さん&お茶会に現れた幸運の女神!?

ヅカ三昧の三連休明けの水曜日、まだ脳みそがすみれ色です。
ヅカ活&ヅカ友さんとお食事、そしてお茶会!
楽しかった~~

持つべきものはヅカ友さん


連休初日はヅカ活からの『食聖』にかこつけた中華ランチ!
よく食べ、よくしゃべり、よく笑い…
たまに、すみれコードアウトな話も飛び出しつつ 笑
美味しくて、楽しい、最高の一日でした!

ご一緒したヅカ友Sさんとは、かれこれ6年以上のお付き合い。
贔屓は違えど、宝塚へのまっすぐな愛に共感&尊敬する大好きなお友だちです。

宝塚は舞台を観て、生徒さんを応援して…も楽しいですが、一番の醍醐味はなんと言っても、気の合う人たちとのおしゃべり
贔屓のこと、作品の感想、妄想配役、もちろん宝塚以外の話題も。

共通点の多いSさんとの時間はいつもあっという間。
来年はご一緒する機会が増えそうで今からわくわく~~

素晴らしい出会いをくれた宝塚に感謝です!

お茶会備忘録


そして、待ちに待ったお茶会!
いつもとても待ち遠しいのですが、始まれば終わってしまう。
それが寂しくて、お茶会直前になると半年くらい先でいいよ!と思ってしまう…お茶会あるある。

しかし、いざ始まってしまえば楽しい~~
あんなにハードな公演直後とは思えないくらい元気いっぱい!な生徒さん。

沢山おしゃべりして、にこにこ笑いながら、会場の隅から隅まで何度も往復してくださって…
ものすごーく嬉しそうな生徒さんを見ているだけで楽しい!

好きなところは数え切れませんが、なんと言っても舞台への真摯な姿勢が大好き!
組への愛、宝塚への愛…
飾らないまっすぐな言葉に胸が熱くなりました。

紅さんの想いを継ぎ、次世代の星組の一翼を担っていかれる方。
これからのご活躍がますます楽しみです。

幸運の女神、現る!


毎回こんなに盛りだくさんでいいんですか!?と言いたくなる「お楽しみ抽選会」。
キャー!ってなるもの、生徒さんのお人柄がうかがえる微笑ましいもの…
どれもファン心をくすぐるセレクト。

私は「キャー!ってなるもの」が当たりました!

それもこれも友人Cさんのおかげ。
前回のお茶会で抽選が当たらずしょんぼりしている私に、Cさんが「当たりますように」と声をかけてくれたのです。
そしたらなんと…最後の最後に名前を呼ばれたのです!
しかも、キャー!を通り越してギャーー!!ってなるもの…

Cさん、あなたは幸運の女神ですか!?

今回もお互いに「当たりますように」と声をかけ合ったら、二人とも当たったんです!
言葉の力って凄いですね~~

皆さまもぜひお茶会でお友だち同士、声をかけ合ってみてください。
素敵なことが起こるかも…!?

落ち着いた大人っぽさと、可愛い親しみやすさが絶妙なバランスで両立する生徒さん。
サービス精神の権化のような方で、毎回お茶会の満足度最高点を更新してくれるのには頭が下がります。

本当に素晴らしいお茶会で、数日経った今でも思い出すたび、にこにこしています。
幸せな時間をありがとうございました!

すみれ色の日々は続く


星組千穐楽までしばらく、脳みそすみれ色の日々が続きます。
貴重な公演の一回一回を全力で楽しみ、卒業される皆さまをしっかり見納めてまいります

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アイリーン(綺咲愛里)とレオ(輝咲玲央)―2つの台詞からひもとく、大きな愛の物語│食聖

生きることとは食べること。
嬉しいときも悲しいときも、人は食べなくては生きていけない。

紅ゆずるさんの卒業公演が「アジアン・クッキング・コメディ」と知ったときは面食らいましたが、蓋を開けてみれば、集大成にふさわしい大傑作!
笑えて、泣けて、気持ちがあったかくなる。
大好きな作品となりました。

「食べる」とは、他者の命をいただき、自己の命をつなぐこと。
「命」の根源である「食」をテーマに据えるとは素晴らしい着眼点ですね。

生きるとはすなわち、命と愛の連鎖です。
『GOD OF STARS-食聖-』は男女の恋愛に留まらない、包括的な愛の物語なのですね。

最後に大勢の子どもたちに囲まれるトップコンビ。
子どもは入団したばかりの105期生勢揃いというサプライズ!

二人だけ(紅あー)の愛でなく、大きなファミリー(星組)としての愛を見せてくれたこと。
未来につながるスケールの大きさを示してくれたこと。
ここ数年の退団公演でも屈指の名シーンです。

助け合いの心がもたらすもの


作品世界をつらぬくテーマのひとつに「互助精神」があります。
つまり、人々が互いに助け合って生きること。

アイリーン(綺咲愛里)の台詞がすべてを物語ります。
完璧だから愛されるわけじゃない。不完全だから支え合い、愛し合うんだってこと!

西遊記に料理コンテストに親子の確執に料理修行にラップバトルに…
しまいには観世音菩薩まで現れちゃう。
なんでもありのごった煮のような作品。

どうやって大団円に持ち込むのか、はらはらどきどきしながら見守りましたが…
確固たるテーマが作品を支えているからこそ、ブレずに最後まで楽しめるのですね。

強いものが弱いものを支え、満ちているものが足りないものを補う。
互いに欠けているものを埋め合うのが「愛」です

アイリーンだけでなく、他の登場人物たちの言葉にも「互助」の心は見て取れます。
そのひとりが輝咲玲央さん演じるレオ。

一文無しになって、アイリーンが切り盛りする屋台「愛麗飯店」に迷い込むホン(紅)。
タンメンの代金4ドルを踏み倒そうとするホンと、回収しようとするアイリーン。

にらみ合う二人の間に割って入るレオ。
まあまあ。じゃあ、こうしたらどうだ。お代は働いて返してもらう
なんてことのない一言ですが、これで風向きが変わります。

成り行きを見守っていた人たちも次々と援護射撃します。
口火を切るのはマオ(麻央侑希)。
老虎(美稀千種)のダメ押しでホーカーズに留まり、アジア一の人気店にすることを誓うホン。

レオの意図を知ってか知らずか、口々にホンに助け舟を出すホーカーズの面々。
彼らには「助け合い」の精神が染みついているのです。

ホン考案のパラダイス餃子のヒットにより、またたく間に大繁盛となったホーカーズ。
ホーカーズの住人の温かな助け合いの心が、結果的に自分たちを救ったと言っても過言ではありません。

言葉が人格を映し出す


さりげないけど、大事な台詞。
「お代は働いて返してもらう」

マシンガンのごとく言葉をぶつけ合うホンとアイリーンをいさめ、ぴたりと空気が変わったところで、するりと次の言葉を紡ぎ出す絶妙な間合い。

このシーンは毎回少しづつ違って面白いですね。
口喧嘩がヒートアップし、レオの「まあまあ」も耳に入らなくなった二人。
何度も「まあまあ」を繰り返し、しまいには叫ぶような「まあまあ!」にかぶせるように、その場にいた全員が「まあまあ!!!」になったのには笑いました~~

星組の阿吽の呼吸。
「舞台はなまもの」を実感しますね!

物語を大きく動かすキーワードとなる台詞ですが、同時にレオという人物の内面をも物語ります。
「まあまあ」で注意を惹きつけ、「じゃあ、こうしたらどうだ」で代替案を示唆し、「お代は働いて返してもらう」で解決に導く。

とっさの機転と折衝力でスマートに場を収める。
ITで働くシーンは出てきませんが、彼の日頃の仕事ぶりや、家庭での夫や父としての顔がうかがえる一コマです。

ひとつの台詞から人物の広がりを想像することができる
小柳先生がキャラクターひとりひとりに確固たるイメージを持って、脚本を書いてらっしゃる証ですね。

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トップコンビ卒業作品として、これ以上ない出来栄えの『GOD OF STARS-食聖-』。
成功の理由は「ザ・当て書き」!
卒業生にはもちろん星組子全員に注がれる、あふれんばかりの愛!

いつも座付き作家として最高の仕事をしてくださる小柳奈穂子先生。
創作のご苦労は計り知れませんが、それを上回るほど、楽しんで作ってらっしゃる様子が伝わり、観ていて楽しいのです。

紅い彗星・紅ゆずるから、輝く流星・礼真琴へ


ひとつひとつの台詞に深い意味がこめられた『食聖』。
全部を取り上げて語り倒したいですが、まずは格別好きな言葉について。

「俺は、星なんていらない」
「お前にくれてやる」

料理の聖人コンテストで勝ったホン・シンシンから、負けたリー・ロンロンへの言葉。
舞台に立つのはホンとリーですが、間違いなく観客は紅ゆずると礼真琴を重ねて観ています。

“星組を任せたぞ”
リーの肩を叩くホンの手。
ポンッ!と力強い音に、世代交代の確かな手応えを感じます。

露骨なまでの引き継ぎ劇ですが…いいですよね。
ジーンときます。

星組生え抜きの紅×琴コンビ。
ずっと一緒に舞台を作り上げてきた仲間。
嬉しいことも楽しいことも悲しいことも辛いことも…
外からは計り知れない万感こもったバトンタッチ。

想いがあふれるのか、たまに紅さんの「お前にくれてやる」が震えがちになるのも、観客の胸を揺さぶります。

二人がガチンコでぶつかり合う舞台はいつも見ごたえがありました。
無二の友人、宿敵、理解者、ときには恋人同士まで…

紅さんは琴ちゃんを頼みにし、琴ちゃんは紅さんを慕う。
トップスターと二番手の在り方として理想的な関係を築き上げた二人がいま、順当に星を引き継ごうとしている。
宝塚ファンにはたまらないドラマです。

「星なんていらない、お前にくれてやる」
クサい台詞かもしれません。
でもいいんです。
ファンはこの言葉を聞きたいのです。

現トップスターから次期トップスターへ、これ以上ない明確な引き継ぎの言葉。
「宝塚の様式美」とも言える演出を、臆面もなく見せてくださった小柳先生には感謝です。

トップスターの卒業はこれくらいやっていいんです。
ファンが愛する生徒さんを悔いなく見送れること
これがなにより大切です。
溜飲が下がりました。

ラップバトルにこめられた愛


ラップバトルにも楽しい仕掛けが。
ホン「俺様こそがトップスター」
リー「新時代なら俺こそが Top」
物語に絡めつつ、これでもかと世代交代をアピール。

リー「努力と才能 それこそが全て」
ホン「食べてみりゃわかる いつだってリニュー」
それぞれが歌う詞に、それぞれのスターらしさが表れるのが面白いですね。

天賦の「才能」を地道な「努力」で磨きに磨き上げ、いよいよ星組の一番星に昇りつめようとする琴ちゃん

実際に「食べて(観て)」みないと、真の味は分かりにくい紅さん
そして、「リニュー(Renew)」。
常にその魅力をアップデートし続ける星組トップスターにふさわしい名誉です。

最高の引き継ぎをありがとう!


以前にも書きましたが、紅さんは稀有なまでに幸福なトップスターです。
幸福なトップスター、紅ゆずる

長きにわたり、信頼を結び、支え合ってきたトップから二番手への順当な引き継ぎ。
上級生から下級生に至るまで層が厚く、盤石な次期体制。
紅さんは何ひとつ思い残すことなく、卒業できるでしょう。

紅さんラストステージも、まもなく折り返し。
「確かに、時間はあと少ししかない。でも、その時間の中でできる限りのことはしたいんだ」
これもファンにはたまらない台詞です。

残された時間はわずか。
しかし、紅さんと星組はまだまだ千穐楽の幕が下りる、その瞬間まで進化を止めないでしょう。
私もできる限りの愛で応えたいと思います。

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やっちゃった!私のお騒がせチケット取り違え事件簿

もう時効だから書きますね。
私の間抜けすぎるチケット取り違え事件を。
(日付はフィクションです)

事件の顛末


いつものようにチケットを受け取り、うきうきと改札に向かった私。
友人Cさんと「今日はどこかな?」なんて言いながらチケットを取り出したら…

あれ?昨日と同じ?
1階X列XX番。
列も番号もまったく一緒!
たまにこういうことはありますが、2日連続は珍しい!

なにげなく日付を確認したら…
4月1日。
あれ?
今日は2日なんだけど…
封筒の日付も1日になってるーー!

どうしよう!?
何が起きたか分からずパニクる私。

賢明な皆さまは、とっくにお気づきですね?
間抜けな私は自分がタイムスリップしたかと半ば本気で思いました。

しかも、「同じ日付の同じ席番のチケットって二重発行できるんだー」なんて見当違いなところに感心したりして。
この期に及んで自分を疑わない厚かましさ…

我ながら呆れますが、きっともっと呆れていたのはCさん。
慌てず騒がず「クリアファイルを確かめたら?」と。

ファイルを覗くと…
ありました!
今日のチケットが!
よかった~~~!!!

入れっぱなしだった前日のチケットと間違えただけの単純ミスでした。

昨日と同じ席番に決まってるでしょ!

昨日のチケットなんだから!

反省、そして解決へ向けて


開演前にとんだお騒がせでしたが、Cさんのおかげで助かりました。
私が何でもかんでもファイルに放り込んでるのを見ていたようです。

忘れっぽくてズボラで、いつも大事なものの管理に四苦八苦している私。
試行錯誤の末、とにかく「全部一箇所にまとめる」方式に落ち着きました。

それが裏目に出てしまったんですね(言い訳)。
QRコード読み込みになり、もぎらなくなったので、ますます未観劇/観劇済が分かりにくくなったのも一因かも(言い訳)。

幸い未遂に終わりましたが、いつまた同じような事件を起こすか分かりません。
やはりシンプルに「観たら捨てる」が一番なのかなー?
捨てる?取っておく?観劇後のチケット半券はどうしてますか?

でも、チケット以外にも観劇に必要な紙類はまとめておきたい…
うーん、悩ましい…

一番の解決法は自分のテキトーな性格を直すことですけどね!

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宝塚ファンの読書記録―本を読んで、観劇をもっと楽しもう!

読書の秋到来!
久々に『書評・読書記録』カテゴリを更新します。

アメブロは参加ジャンル以外のテーマで5本続けて書くとペナルティを課せられるそうですが、FC2ブログはそのへん寛大でありがたいですね。
とはいえ、観劇と読書は密接な関係にありますので、一概に「無関係」とは言い切れません。

本を読めば、観劇はもっと面白い!


何の本か忘れましたが、「中世ヨーロッパで拷問が減ったのは文学が発達したから」との説を読み、妙に納得したのを覚えています。
自分がされて嫌なことは、他人だって嫌。
そんな当たり前のことが広く知られるようになった。
嘘みたいですが、本当かもしれない…と思わせるところが怖いですね。

自分以外の他者の気持ちに想像を巡らすこと。
これは読書がもたらす力です。

他者への想像力は、お芝居を観るときにも発揮されます。
なぜ、カルメンはホセに愛想尽かしをしたのか(激情)。
なぜ、カールは手切れ金を受け取ったのか(霧深きエルベのほとり)。

もちろん、自分の経験に照らし合わせて理解することもできますが、自分とは異なる感情のパターンを知っていれば、物語はもっと面白くなる。
演劇の解釈に絶対的な正解はないけれど、作者の意図を推察する手助けにはなる

文芸作品以外にも評論や随筆、歴史書、古典…
なんだっていいのです。
すべては糧。
多くを知ることで、演劇世界を受け止める力が、いっそう深まるのです。

というわけで、最近読んだ本の一言感想を。

高村薫/冷血


合田雄一郎刑事シリーズ最新作は、いっそ不快感すら催させる陰鬱極まりない物語。
被害者・加害者・警察関係者の三方から、微に入り細に入り描かれる「理由なき殺人」事件に息苦しさを覚えつつも、読み進む手が止まらない。

『マークスの山』『照柿』『レディ・ジョーカー』の頃の、文章全体に漂う熱情のようなものは薄れ、淡々とした印象。
しかし、高村氏の緻密な取材力・圧倒的な描写力は健在。
本家カポーティの「冷血」も読みたくなりました。

池波正太郎/雲霧仁左衛門


火付盗賊改方vs盗賊雲霧一味。
公儀隠密vs尾張藩隠密。
それぞれの複雑な人間関係と息詰まるような攻防が絡み合い、全てが収束するラストは爽やかな余韻が残ります。
私心を捨てひたすら己の職務に邁進する人々の姿に触れるたび、自分もこのようにありたい…と思わせられます。
池波氏の著作は、私のやる気の起爆剤。

グラハム・ハンコック/神々の指紋


20年位前にブームになったので今更感が強いけど、改めて読むと面白い。
第5部「歳差運動の暗号」に興味を惹かれました。

額田やえ子/アテレコあれこれ―TV映画翻訳作家うちあけ話


『刑事コロンボ』『刑事コジャック』等の外国TVドラマの吹き替え版(アテレコ)製作や、小説の翻訳をされていた額田氏のエッセイ。
毎週楽しみにしていたNHKの『シャーロック・ホームズの冒険』や『ジェシカおばさんの事件簿』が大好きで、登場人物の話す日本語吹き替えが実に彼らのイメージにピッタリだったことを懐かしく思い出しながら読みました。
いかに原作の雰囲気を保ちつつ訳するか…その秘密が垣間見えて面白いです。

赤坂治績/江戸歌舞伎役者の<食乱>日記


幕末の名優、三代中村仲蔵の自伝『手前味噌』から読み解く江戸時代の食文化。
今も昔も愛され続ける江戸三大名物「蕎麦」「天麩羅」「寿司」と庶民の関わりなど読み応え十分。
ところてんが奈良時代から食べられていたとは知らなかった~~

池波正太郎ほか/剣客商売読本


『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』と並ぶ池波氏の代表作『剣客商売』のファンブック。
作品一覧や人物事典は勿論、池波氏本人や江夏豊氏・永六輔氏・司馬遼太郎氏らのエッセイも収録されたファン必携の一冊。
創作の秘密が垣間見られる、創作ノートや直筆原稿の図版の記載も嬉しいですね。

ただいま読書中!


一冊目は岩波文庫の『谷崎潤一郎随筆集』。
この中の『私の見た大阪及び大阪人』で宝塚少女歌劇が取り上げられていると、ある方に教えていただき、早速入手。
該当箇所だけサラッと目を通しましたが、面白い!
始めからゆっくり読みます。

もう一冊はずっと読みたかったイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』。
冒頭の数ページから引き込まれました。
50年も昔に書かれた本ですが、日本人論として普遍な面白さがあります。

こちらの感想は改めて。
[13-11-12]

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すみれカレーだったかもしれない!?すみれシチュー誕生秘話―第2弾も登場(予定)

宝塚歌劇105周年を記念したトンデモ特別メニュー「すみれシチュー」。
皆さま、もう召し上がりましたか?
公演メニューファンの私はもちろん頂きましたよ!
美味しかったです!
百年(ももとせ)の 夢のひと皿 すみれ色―念願の「すみれシチュー」いただきました!
おまえが食べたシチューなら 私も食べてみせよう すみれシチュー

すみれシチュー誕生秘話


9月9日付の朝日新聞デジタルで「すみれシチュー」が取り上げられました。
宝塚名物?すみれ色のシチュー 付け合わせはあの5色

宝塚大劇場内のレストラン「フェリエ」で供される「すみれシチュー」。
統括マネージャーの戸田展史(ひろふみ)さんによると、新たな定番メニューを作ろうと、昨年の夏からプロジェクトが動き出したそう。

当初考えられたのは「すみれカレー」。
しかし、カレーで「すみれ色」を出すのは難しく、シチューに落ち着いたのです。
それがこちら。
img-20190814_2.jpg
紫芋ペーストで色づけしたホワイトシチュー。
優しくまろやかなお味です。
紫カレーも食べてみたかったですね。

紫シチューより宝塚ファンの目を釘付けにしたのは星組カラーの青いうずら卵と小玉ねぎ。
もっと控えめなパステルブルーだったら、ここまでのインパクトはなかったでしょう。
思いきって鮮やかなドラえもん色に染め上げたのが成功要因ですね。

戸田さん曰く、「賛否両論ありましたが、インパクトがあってこそ名物になれる」。
ですよね~~

狙い通り「映(ば)える」「不気味な色」などと反響を呼び、販売開始時は他の通常メニューの倍以上の注文があった。
第2弾のメニューも検討中だ。[朝日新聞デジタルより抜粋]


通常メニューの倍以上の注文!
宝塚ファンは物好き進取の気風に富んでますね!
プロジェクトの皆さまのご苦労が報われて良かったです!

なにより嬉しいのは「第2弾のメニューも検討中」の一文!
え~~?なになに~~?
楽しみ~~!!

私とすみれ色の食べ物の記憶


なぜか紫色の食べ物に惹かれがちな私。
最も古い記憶は7歳頃の「すみれの砂糖漬け」。
何かの本で読んで、なんともロマンティックな響きに魅了されたのです。

甘いお砂糖のドレスをまとったアメジスト色の花。
お姫様のおやつみたい!と、おさな心に憧れをつのらせた私。

思い立ったら即実行!
早速、庭のすみれを摘んで、砂糖をまぶし一晩放置。
(仕上がりはご想像にお任せします)

満漢全席の作り方さえクックパッドで調べられる(byホン・シンシン)今と違い、なんの情報源もなかった当時。
めちゃくちゃやってましたね~~

『若草物語』のエイミーが学校へ持っていって没収されちゃった「ライムの砂糖漬け」も作りました。
(なぜか「砂糖漬け」というワードにときめきがちな私)

物語の中の食べ物ってどうしてあんなに美味しそうなんでしょうね?
内容そっちのけで素敵なご馳走の描写に夢中になったことを思い出します。

今でも好きでよく読み返すのは、森鴎外の娘・茉莉さんの随筆集『私の美の世界』。
卵料理の作り方が美味しそうで…
おかげで10歳の頃から私の目玉焼きの食べ方は茉莉さん流一筋です。
森茉莉著/私の美の世界/新潮文庫

卵をこよなく愛した茉莉さん。
あのドラえもん色の卵をご覧になったら、なんと仰るか…
ぜひ伺ってみたいものです。

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【宝塚ブログ】テーマの取捨選択=書き手の良識と判断力の表れ

「三島由紀夫の少女歌劇観」の記事にコメントをくださったR様へ
はじめまして。
いつもご訪問くださり、ありがとうございます。
温かいお言葉、なにより嬉しいです。
三島ならではの視点で描かれた少女歌劇の魅力に興味をそそられ、思わず記事にいたしました。
R様もお楽しみになれますように!

自分の「面白い」が、誰かの「面白い」になること


「三島由紀夫の少女歌劇観」について書いた記事が思いのほか反響をいただき、喜んでいます。
(いつになく沢山の「拍手」をいただけて嬉しい!)
三島由紀夫の少女歌劇観=想像力の共感(男役を味わうための暗黙の了解)│短編『真夏の死』より

実は書いてからずっと寝かせっぱなしだった記事なのです。
タイムリーな話題でもなく、観劇記録でもなく。
内容が内容なだけに、いつ公開しようか悩み続けて、はや2年。
ようやく日の目を見ることができました。

自分の「面白い」が、自分以外の誰かの「面白い」であること。
「共感」を得られるのは嬉しいものです。

テーマの取捨選択=書き手の良識と判断力の表れ


毎日更新とはいきませんが、細く長く続けているこのブログ。
宝塚は公式非公式問わず、常に新鮮な話題が提供されるコンテンツなので、書くテーマには困りません。
しかし、玉石混交の情報から何を取り上げ、何を書くべきかは悩みどころです。

ブログを含めた著作物は書き手の思考そのもの。
テーマの取捨選択は表現する人のセンスが問われます。
この場合のセンスとは「良識/判断力/思慮」ですね。

選び取ったものの積み重ねが、そのブログ独自の味になると思っています。

私が好きで読ませていただいているブログの共通点は、自分の言葉で綴られていること、新しい視点を示してくれること
なにより、愉しんで書いてらっしゃるのが伝わること。
そんな記事を見つけると嬉しくなります。

せっかく書くなら、自分も愉しみたいし、誰かを楽しませたい。
そんなテーマを探して、また明日から更新していきます。

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三島由紀夫の少女歌劇観=想像力の共感(男役を味わうための暗黙の了解)│短編『真夏の死』より

三島由紀夫自選の短編集『真夏の死』。
20年ぶりくらいに読み返したら、購入当時は読み飛ばしていた部分に目が止まりました。

キーワードは「少女歌劇」。
三島の目を通した少女歌劇とはどのようなものか
なかなか興味深いテーマです。

三島由紀夫と少女歌劇―『真夏の死』より


「少女歌劇」の文字を見つけたのは、短編集のタイトルにもなった『真夏の死』。
戦後間もない昭和27年(1952年)10月の『新潮』に掲載されました。
“伊豆今井浜で実際に起った水死事故を下敷きに、苛酷な宿命とそれを克服した後にやってくる虚しさの意味を作品化(内容紹介より抜粋)”。

海水浴中の事故により、ふたりの子どもと義妹を喪った生田朝子(ともこ)。
良心の呵責を紛らわすように享楽にふける朝子。
そこで、少女歌劇が取り上げられるのです。

朝子は漠然と新らしい興行物や活動を見てまわり、良人が留守のあいだの連れを、昔の学校友達の閑(ひま)な夫人たちの中からえらんだ。ある夫人は少女歌劇の男役に夢中になっていた。それを莫迦(ばか)らしいと思いながら、朝子はそういう一組と一緒に食事をした。[p.181 l.7-9]


「少女歌劇」とは、どの団体を指すのか
昭和27年当時存在した主な少女歌劇団は「宝塚歌劇団」、「大阪松竹歌劇団(現:OSK日本歌劇団」、「松竹歌劇団(SKD)」の3つ。
さて、どれでしょう?
ヒントは少し後に出てきます。

楽屋を訪れることがある。男役は白の燕尾服を着て、友禅の座布団の上に横座りに座っている。まわりの壁には第二場以降の西班牙(スペイン)風の衣裳が掛け並べられ、その下に目白押しに崇拝者たちが居並んでいる。彼女たちは殆ど一語も発しない。男役の一挙一動を凝視して、息を殺しているのである。[p.181 l.12-15]


楽屋着ではなく衣裳で座布団に座るなんてことがあるのか(シワになりそう)?
オープニングが白燕尾で次の場面がスパニッシュ(マタドール?)ならば、演目はレビューなのか?
無言で座り込んでいる崇拝者たちとは、楽屋見舞いに来た熱烈なファン?追っかけ?それともお付きの下級生なのか?

三島は少女歌劇にどれほど親しんでいたのでしょうか。
楽屋の様子は三島の創作なのか。
もし、これが事実なら当時の様子を窺い知ることのできる資料としての価値もあります。

歌舞伎に詳しい三島なので、その楽屋の様子を少女歌劇に当てはめたのかもしれません。
さすがに彼にとって少女歌劇の楽屋は禁断の花園ですから、詳しい女性にでも取材したのでしょうか。

三島由紀夫の少女歌劇観―“想像力の共感”


朝子が少女歌劇を好まないのは、その俳優と観衆のほとんどが処女だというところにあるらしかった。友達の夫人のような異例も多い。しかし少くとも俳優のほとんどが処女であることは疑いを容(い)れない。[p.181 l.16-18]


「団員=処女」の記述は、当時の一般的な認識によるものなのか?
「歌劇団=花嫁修行学校」であることに照らし合わせてのことなのか?
または、三島の個人的な感覚を登場人物(朝子)の口を借りて語らせたのか?

この白い燕尾服の男役は処女である。彼女は何も得ず、何も失わない。手鏡を見て、細い指先で口紅を直しながら、借り物の男の中へどうして身を投げ入れようかと苦慮している。ここの観衆が男を想像するように、彼女自身も男を想像しており、そこには錯覚以上のもの、想像力の共感が成立つにいたり、宣伝文はこうした心理作用を「夢」という言葉で一括するのがならわしである。[p.182 l.1-5]


「手鏡を見て、細い指先で口紅を直す」。
極めて女性的な仕草に潜むアンビバレンツ。
すなわち「借り物の男の中へどうして身を投げ入れようかと苦慮する」。

続く一文に、三島の少女歌劇観が端的に表されます。

「観衆が男を想像するように、彼女自身も男を想像する」
「そこには錯覚以上のもの、想像力の共感が成立つにいたる」
「宣伝文はこうした心理作用を『夢』という言葉で一括する」


「想像力の共感」。
女性が男性を演じる少女歌劇に欠かせない要素ですね。
「男役」という存在を味わうための暗黙の了解
三島がこれを正確に理解していたことに驚きました。

今も昔も変わらぬ歌劇の魅力―夢、美、憧れ


非現実の舞台で紡ぎ出される「夢」。
その「夢」が内包するものは「美」であり、「憧れ」であり、劇団と観客が長年追い求めたものと言えるでしょう。
実際に少女歌劇の舞台を観たことがある者の感覚と、それによって生み出される描写だと直感しました。

舞台裏を抜けて客席へかえるために、朝子と友達の出足はすこし遅すぎた。階段を下りて来た半裸の踊り子たちの間に揉まれて、二人はお互いに相手を見失った。朝子はこの白粉の匂いと絹のざわめきの中に、自分が享楽と呼んでいるものの救いがたい混乱と雑駁を見出した。[p.183 l.10-12]


どの劇団がモデルなのか、ヒントはこれ。

踊り子たちは短い大阪弁の会話を投げ合いながら舞台のほうへ雪崩れてゆく。[p.183 l.12-13]


関西が拠点の劇団は宝塚と大阪松竹。
松竹は浅草なので、大阪弁を操る団員が複数いたとは考えにくいですね。
となれば、三島の言う「少女歌劇」は宝塚と大阪松竹のどちらかに絞られました。

一人の踊り子の黒絹のパンツに、大きな鍵裂きの跡の縫われているのが目についた。この質実な縫目は、朝子の質実な心に親しく触れた。(中略)継ぎをした黒絹の腰は、ほかの大ぜいの黒い腰に紛れてしまい、張物の裏の薄明の彼方へ去った。[p.183 l.12-18]


きらびやかな夢の世界から一気に現実に引き戻すひとつのほころび。
主婦であるヒロインならではの視線を細やかに描き出した三島の筆が冴えます。

つくろった跡の残る衣裳を身にまとい、精一杯の笑顔で舞台に立ち、夢を届ける少女たち。
華やかな舞台の裏に隠された、役者稼業のおぼつかなさ、猥雑、哀愁。
しかし、それらを振り切る少女たちの健気さを、かぎ裂きひとつで浮き彫りにする手腕は見事

辛いことなど微塵も感じさせない、輝くような懸命さこそが少女歌劇の醍醐味。
2ページほどの短文に、そのエッセンスが凝縮されています。

ある作品から本筋とは外れる特定のモチーフだけ抜き出し、あれこれ述べるのは作家の意図するところではないかもしれません。
しかし、その中から今も昔も変わらぬ(少女)歌劇の魅力を拾い出せたことは嬉しい発見でした。

※すべて、三島由紀夫著/真夏の死―自選短編集―/新潮文庫(平成6年4月20日 42刷)より抜粋
新潮社公式サイトはこちら│ISBN 978-4-10-105018-8

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宝塚は底なし沼―「いいな」と思う生徒さんが多いほどヅカファン生活は楽しい!

子どもの頃はトップスターや真ん中付近の生徒さんにしか目が行かなかった私。
大人になり、ヅカ熱が再燃してからは、それまで意識が向かなかった専科さんや、芸達者なバイプレーヤーに注目するようになりました。

甘み、苦み、渋み、旨み―物語を美味しくする役者たちに心惹かれる


私自身が成長し、人の心の機微を多少なりとも理解できるようになり、お芝居の面白さに目覚めたことも大きいかと思います。
自分以外の誰かの感情に寄り添えるようになると、お芝居ってグンと面白みが増すんですよね。

物語に、より濃い味わいをもたらす様々な個性を持った役者たち。
現実世界と同じで、いろんな人がいるからドラマが生まれる。

必ずしも完全無欠で優れた人間である必要はなくて。
ときに愚かだったり、臆病だったり…
そんな一面にどうしようもない愛おしさを感じることもある。

カッコいいだけじゃない、綺麗で可愛いだけじゃない。
そんな人間の奥行きを表現できる生徒さんに自然と心惹かれるようになりました

また、年若い女性が中心の宝塚のお芝居に、深みや渋み、滋味を添える専科さんや組の上級生。
ベテランの味の良さを覚えたのも第二次ヅカブームに入ってからです。

「いいな」と思う生徒さんが多いほど、ヅカファン生活は楽しい!


宝塚って観れば観るほど好きな生徒さんが増えて目が足りませんね。

もちろん贔屓はただひとり。
比べるべくもない存在ですが、それとこれとは話が別。

むしろ贔屓が愛する宝塚だからこそ、ファンも宝塚をまるごと愛するようになる。
そんなふうに意識が変わりました。

「いいな」「素敵だな」「輝いてるな」と思う生徒さんは多ければ多いほど、ヅカファン生活は楽しい!

舞台で目に留まるだけでなく、TwitterなどのSNSを通して、今まで知らなかった生徒さんの魅力に気づくこともあります。
どなたかのつぶやきで興味をそそられ、次の観劇で注目して観るようになることも…
生徒さんへの愛あふれるメッセージは読むだけで楽しいですね。

魅力的な生徒さんが次から次へと現れる、底なし沼な第二次ヅカブーム。
まだまだ当分抜けられそうにありません。
(たぶんアナザーワールドへ行くまでずっと好き)

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
◇更新情報はこちら◇
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