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歌劇の魅力満載!KITTEの宝塚スカイ・ステージ15周年イベントに行って来ました

開局15周年を迎えるタカラヅカ・スカイ・ステージとKITTEのコラボイベント『15th Anniversary フェスタ in KITTE』に行って来ました。

衣装や映像展示、レストランやカフェとのコラボメニュー、スタンプラリーなどのイベントも盛り沢山。
最終日(18日)には、れいちゃん(柚香光)を迎えての番組公開収録も行われるそう。

1Fアトリウムの舞台衣装展示の様子。
ステージに近い方から順に、雪、月、花、宙×2、星。
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雪組『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』より、ゆうみちゃん(咲妃みゆ)と、ちぎさん(早霧せいな)の衣装。
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月組『Apasionado!!』より、ちゃぴちゃん(愛希れいか)と、珠様(珠城りょう)の衣装。
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花組『仮面のロマネスク』より、かのちゃん(花乃まりあ)と、みりおさん(明日海りお)の衣装。
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宙組『エリザベート-愛と死の輪舞-』より、みりおんちゃん(実咲凜音)と、まぁ様(朝夏まなと)の衣装。
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同じく宙組『王家に捧ぐ歌』より、みりおんちゃんと、まぁ様の衣装。
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星組『ロマンス!!(Romance)』より、ふうちゃん(妃海風)と、みちこさん(北翔海莉)の衣装。
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衣装のチョイスに偏りがあるようですが、今後スカイ・ステージで放送予定の作品より選ばれたそうです。

また、ステージ脇ではトップスターさんの等身大パネルとツーショット撮影することができます。
パネルは日替わりで、こちらのアトリウムと4Fの旧東京中央郵便局長室にも展示されています。
1Fアトリウム→17日(木)朝夏まなと、18日(金)明日海りお
4F旧局長室→17日(木)珠城りょう、18日(金)望海風斗
4Fのカフェ『マルノウチリーディングスタイル』では期間中ずっと、みりおさんと彩世さん(仙名彩世)のパネルが置いてあるそうです。

旧局長室は『絵葉書で見る懐かしの宝塚少女歌劇』。
歌劇の歴史を追うのが楽しく、一枚一枚見入ってしまいました。
この展示はオススメ!
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期間限定で『マルノウチリーディングスタイル』が『タカラヅカ・スカイ・ステージカフェ』に。
ひと休みしていこうかと思ったら満席でした…残念!
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様々な側面から宝塚の魅力を取り上げた本展示。
とても見応えがあり、大満足!(教えてくださったG様、ありがとうございます!)
このイベントで歌劇に興味を持ってくださる方が更に増えたらいいなぁと思いました。

○TAKARAZUKA SKY STAGE 開局15周年記念「15th Anniversary フェスタ in KITTE」
期間/2017年8月11日(金)~18日(金)
会場/JPタワー商業施設「KITTE」(東京都千代田区丸の内二丁目7番2号)

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皆勤賞は誰?2016年までの珠城りょう主演作出演率100%の6人を発表!そして、今は…?

公開するタイミングを逸していた記事(2016年10月21日付)を下書きフォルダで発見しました。
このままお蔵入りも寂しいので、最新情報を追加してUPします。
よろしければお目通しくださいませ。

* * *

[2016年10月21日付 記事]

『アーサー王伝説』で珠様(珠城りょう)主演作も4作目となりました。
1作目の『月雲の皇子』から最新の『アーサー王伝説』まで、どれも珠様の魅力が炸裂した見応えのある作品です。

とは言え、舞台の成功は主演の力だけでどうなるものでもありません。
時に主役を凌駕するほどの技量と存在感を備えた共演者あってこそです。
この4作にとって幸せだったのは、その条件を十二分に満たすキャストが揃ったことでしょう。

ところで、珠様主演作のメンバーって割と固定していると思いませんか?
ヒロインを始め主要キャストは流動的ですが、毎回必ずと言っていいほど並ぶお馴染みの顔があります。
ちょっとまとめてみました。
細かいことが気になるのが僕の悪い癖 by杉下右京

調査の対象は『月雲の皇子』『Bandito』『激情』『アーサー王伝説』の4作品。

それでは、発表します!
皆勤賞を受けたのは以下の6名です!

貴千碧・咲希あかね・輝月ゆうま・早桃さつき・蒼矢朋季・蒼瀬侑季(敬称略)。

ちなみに、準皆勤賞(3作出演)は以下の9名です。

千海華蘭・貴澄隼人・朝美絢…『激情』以外

夢奈瑠音・叶羽時・蓮つかさ…『アーサー王伝説』以外

佳城葵…『Bandito』以外

早乙女わかば・英かおと…『月雲の皇子』以外

4作皆勤は70名中6名で8.57%、3作が9名で12.85%、併せて21.42%。
全4作中、5分の1強のメンバーが3作以上出演となりました。

皆勤のまんちゃん(貴千碧)、ちゅーちゃん(咲希あかね)、まゆぽん(輝月ゆうま)は納得の顔触れ。
ご本人たちも「私たちは全部出てる」的なことを仰ってましたね。
91期コンビは、お芝居はもちろんダンスがピカイチ。
ちゅーちゃんは色っぽいお姉さん役でも目を引きます。

そして、珠様と相性抜群のまゆぽん。
『月雲の皇子』で博徳先生を演じたのは入団3年目でしたっけ!?
ソロで観客の心を手玉に取った時は、末恐ろしい子がいるなぁと思ったものです。

その後も、珠様の親友だったり、悪行仲間だったり、敵だったり。
立場は様々ですが、安定した実力とリアリティある役作りで舞台を盛り上げます。
月組、そして宝塚に、無くてはならない存在です。

ところで私、からんちゃん(千海華蘭)とやすちゃん(佳城葵)はすっかり皆勤だと思いこんでましたが、おふたりとも準皆勤でした。

最後にもうひとつだけ by杉下右京

わかばちゃん(早乙女わかば)は星から月に組替えされてからは皆勤賞ですね。
『Bandito』のアマーリア、可愛かったぁ。
フィナーレのデュエットダンスも大好きでした!
あのリフトは何回転してたんだろう…
観るたびに「いつもより余計に回しておりまーす!」というフレーズが浮かんで困りました。

* * *

[2017.8.9 追記] ※本公演以外の出演者データを更新(下記表参照)

『長崎しぐれ坂』は、からんちゃん・わかばちゃん・あーさ(朝美絢)・蒼矢朋季君・蒼瀬侑季君。
『鳳凰伝』は、からんちゃん・まゆぽん・早桃さつきちゃん・うーちゃん(英かおと)。

皆勤賞は途切れましたが、準皆勤・準々皆勤(精勤賞?)を更新される方が続々…
なかでも『鳳凰伝』『Arkadia』『Razzle』『MOON SKIP』『神家の七人』と五分割される年末に、準皆勤を更新された3人。

からんちゃん・まゆぽん・さつきちゃん、強し!
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※枠内黄色は2017年8月時点の準皆勤、青色は精勤賞(退団者・異動者は除く)
※朝美絢(2017年5月31日雪組へ異動)
※蒼矢朋季(2017年10月8日退団予定)

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‎@noctiluca94

邪馬台国の風/Santé!!ざっくり感想&花組ステージ衣装コレクション

2週間ぶりの『邪馬台国の風/Santé!!』へ行って来ました。
前回は上手寄り、今回は下手寄りのお席でしたので両方からの眺めを楽しめました。

起承転結はっきりしたお芝居と、バラエティ豊かなレビュー。
メリハリのきいた構成で、初めて宝塚をご覧になる方にもお勧めできる演目ではないでしょうか?

専科よりご出演の美穂圭子さんを始め、和海しょうさん、羽立光来さん、音くり寿さんと花組自慢の歌上手さんたちの歌もたっぷり聴かせ、宝塚“歌劇”の名に相応しい舞台でした。

詳しい感想はお盆明けにゆっくり…
取り急ぎ『Santé!!』のみりおさん(明日海りお)の日替わりアドリブだけ。

「飲み過ぎ?大丈夫だよ!明日(月曜日)は休肝日にするから…」

ちなみに前回(e+貸切)は「気持ちいいぃーープラス!」でした。

アドリブってご本人が考えてらっしゃるんでしょうか?
たたでさえ忙しいトップスターさんなのに毎回すごいなぁと思います。

そうそう、ショーのプロローグでみりおさんが花組ポーズを決められるたび客席から「ヒューッ!ヒューッ!」と、もの凄い歓声が!
生徒さんと「カンパーイ!!」するシーンでは二階席のお客様もグラスを高々と突き上げ、大盛り上がり!
グラスに凝ったデコレーションを施してらっしゃる方も多く、楽しい客席参加イベントでしたね。

ところで、「彩世さん(仙名彩世)で『天上の虹』の鸕野讃良を観たい!」と思ったのは私だけではないはず…
里中満智子さんの歴史ロマンで、後に持統天皇となる女性の生涯を描いた作品です。
『邪馬台国の風』のヒミコ役に通じるものがあると感じましたが、いかがでしょうか?

* * *

日比谷シャンテで開催中の花組ステージ衣装コレクション。
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『金色の砂漠』より、ギィ(明日海)のフィナーレの衣装。
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インナーがシャツ襟ではなく、エスニック調にデザインされているのが素敵。
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同じく『金色の砂漠』から、王妃アムダリヤ(仙名)。
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中東の代表的モチーフ“三日月”が美しくあしらわれていますね。
砂漠における月は慈悲と癒やしの象徴。
子や夫に対するアムダリヤの深い愛を表しているような衣装です。
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全国ツアー『仮面のロマネスク/EXCITER!!2017』より、ショーのお衣装。
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見れば見るほど繊細な美しさ!
すべて手作業なのでしょうか?
一着仕上げるのにどれくらいかかるのかしら?
宝塚のお衣装部さんにはいつも本当に楽しませていただいております。

来月からは月組特集になりますね。
『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』『長崎しぐれ坂』のお衣装が見られるのかな?
こちらも楽しみ!

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All for One│大劇場 歌劇の殿堂 衣装コレクション

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ファン必見!ふたりが集めた“ステキ”にうっとり│黒柳徹子×田川啓二SUTEKI!展

友人のお誘いで日本橋高島屋の『黒柳徹子×田川啓二SUTEKI!展 ふたりが集めたステキがいっぱい』に行って来ました!

トーク番組『徹子の部屋』でおなじみの女優・黒柳徹子さんと、ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二さん。
『徹子の部屋』で出会ったふたりが集めた数々の衣装、工芸品、アンティークなどのコレクションが一堂に会した展示。

ビーズ刺繍を施したドレスや着物、ゴッホやモネの絵画の模写、花の姿をガラスに閉じ込めたペーパーウェイト、シノワズリの陶磁器、清時代の宮廷衣装…

徹子さんもビーズアートも大好きな私には夢のような催しです。
どれも両人の美意識にかなった素晴らしい品々ばかり。

きらめく星屑のようなビーズ、艷やかで繊細な刺繍…
人の手が生み出す美に酔いしれました。

最も心奪われたのは、枝垂れ桜の刺繍を散らした総疋田絞りの訪問着に、八重桜の刺繍を施した帯。
怖いくらいに揃った絞りの目、ひとつひとつの花の表情豊かなこと。
息を詰めて作業する職人の姿が目に浮かぶようです。

田川さんの叔母様のお嫁入り道具のひとつだそう。
中には戦争で四散した品もあったそうですが、芸術品のようなこのお着物が失われず、本当に良かったです。

保存状態もたいへん良く、素晴らしい品々を堪能させていただき、目の保養になりました。
展覧会オリジナルグッズやビーズ刺繍商品の販売もあります。

日比谷からも近いので観劇の前後にいかがでしょうか?
9月には高島屋京都店でも開催されます。

ついでに立ち寄ったGINZA SIX。
お目当ては『草間彌生』と『千年こうじや』。
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それでは、これから『邪馬台国の風/Santé!!』を観に行って来ます!

○黒柳徹子×田川啓二SUTEKI!展 ふたりが集めたステキがいっぱい
会場/日本橋高島屋 8階ホール
会期/8月3日(木)~8月16日(水)
時間/10:30~19:30(入場は19:00まで)
※最終日は18:00(入場は17:30まで)
※高島屋カード提示で入場料が半額(800円→400円)になりました。

会場/京都高島屋 7階グランドホール
会期/9月13日(水)~9月25日(月)
時間/10:00~20:00(入場は19:30まで)
※最終日は17:00(入場は16:30まで)

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ギャーッ!いやーっ!素敵ーっ!!珠様の胸板!手!腰回り!│鳳凰伝

ギャーーッ!いやーーっ!素敵ーーっ!!!

胸板!手!腰回り!

珠様カッコいいーーー!!!

ちゃぴちゃん綺麗ーーー!!!

出ましたね!
『鳳凰伝』のヴィジュアル!
公式サイト

いやもう、興奮しすぎてクラクラしちゃいました。

珠様素敵…

珠様素敵…

もうそれしか浮かびません!

そんなに真っ直ぐな目を向けないでー!
恥ずかしくてまともに見れず、薄目で眺める私。
あぁ、ボンヤリでも素敵…

胸の高鳴りが収まりません。
なんて汚れなく美しいふたり。

逞しく、おおらかで真っ直ぐなカラフ(珠城りょう)。
気高く、たおやかなトゥーランドット(愛希れいか)。

たまちゃぴが紡ぐ新たな愛の物語。
私たちの想像を遥かに超える素晴らしいものとなることは間違いありません。

砂漠の乾いた風に乗って甘くエキゾチックな香りが漂ってくるような、観劇意欲を掻き立てる画像。
溜息がこぼれますね。

個人的には、がっしり力強く、しかし優しく、ちゃぴちゃんの腰に添えられた珠様の手が気になりますね。
分厚い胸板、引き締まった腰回り、髪をなびかせながら馬を駆る姿が容易に想像できる王子っぷり。

猛々しく精悍でありながら、品の良さも兼ね備えた美丈夫を演らせたら右に出る者のない珠様。
無垢から魔性まで、変幻自在の芝居で観客を魅了するちゃぴちゃん。
そして、花も実もある月組の精鋭たちによる『鳳凰伝』。
あぁ、楽しみ!

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両雄並び立つ―礼真琴と瀬央ゆりあについて│阿弖流為

死して後、不滅の魂を手に入れた阿弖流為。
正史に残る記録は少ないですが、彼にまつわる伝承は数多く残されています。

阿弖流為が蝦夷のために為したこと。
田村麻呂との友情。
今なお語り継がれる阿弖流為の伝説は、彼らがいかに人々に愛され続けているかを物語ります。

そんな人物を、誇らかに熱く演じきった琴ちゃん(礼真琴)。
芝居・歌・踊り、いずれも非常に高いレベルで安定。
中心に立って劇場の空気をぐいぐい動かす力の強さ。
その気流に乗るのは観客にとっても心地よいもの。
思う存分、物語の渦に飲み込まれることができました。

友人は「帰り道に目がしょぼしょぼするほど泣いた」そうですが、同感。
舞台と客席の温度が等しいので、安心して物語に身を委ねることができるのですよね。
役者と観客が同じ熱を感じられること。
芝居において、これはとても大事です。

特筆すべきは、その卓越した身体能力。
激しく踊った直後に歌う。
飛び込んできた佳奈(有沙瞳)を軽々抱き上げたまま静止する。
映像のタイミングと寸分違わぬ剣舞を披露する。
田村麻呂との一騎打ちでは片手ブリッジから瞬時に起き上がる。
弓や剣を構えるポーズも美しく、全身が強いバネのよう。

* * *

敵対する立場でありながら、阿弖流為と友情を結んだ坂上田村麻呂を演じたせおっち(瀬央ゆりあ)。
彼女の男役としての個性と役柄がピタリとハマり、素晴らしい効果を上げました。

せおっちって、居そうでなかなか居ないタイプの男役さんではないですか?
若竹のように真っ直ぐで、濁りのない清らかさ、瑞々しい少年性が最大の魅力。

優れた武人でありながら、その潔癖さゆえに周囲の空気から浮き上がる様子も。
権謀術数渦巻く朝廷とは別の世界に生きる阿弖流為の爽やかさに惹かれたのは必然だったのかもしれません。

とは言え、田村麻呂が身を置く世界はやはり朝廷なのです。
蝦夷討伐を控え、滝行に勤しむ田村麻呂。
配下の惡玉(夢妃杏瑠)に別れを告げるシーン。
「この先の戦いはお前たちには見せたくない」
彼の孤独と悲壮な覚悟が胸に迫ります。

武人としての鎧の奥に秘めた想い。
短い科白と、わずかな目の配りで示したのは見事。

主君に使える妹、全子(音波みのり)への問いかけ。
「主上は慈しんでくださるか?」
身近な者に対する限りない優しさに、彼の本質が窺えます。

必死の嘆願空しく、阿弖流為の命を救うことが叶わなかった田村麻呂。
しかし、友の面影を宿す少年・星丸によって彼の心もまた光を取り戻すのです。

一度は消えかけた心の火を再び灯したのは亡き友の魂だった。
“永遠”を感じられる美しい物語でした。

本来の清らかさに、押し出しの良さが加わったせおっち。
華と実力を兼ね備え、舞台を圧する存在感の琴ちゃん。

“両雄並び立つ”とはこのことでしょうか?
今後のふたりがどのような男役として成長していくのか。
互いに切磋琢磨する姿をリアルタイムで追える喜び!
あぁ、幸せ!

* * *

阿弖流為感想(1)(2)(3)はこちら。
阿弖流為(礼真琴)×坂上田村麻呂(瀬央ゆりあ)、役に生きたふたりの男│阿弖流為
男たちの爽やかな生き方に憧れる/音咲いつき/天華えま/綾凰華│阿弖流為
“肉体は滅んでも、志は不滅”散り際の美しさに心惹かれる物語│阿弖流為

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‎@noctiluca94

異文化の扉を開く│東京ジャーミイ・トルコ文化センター(代々木モスク)ガイドツアー参加記録

突然ですが、日本国内にあるモスク(イスラム教の礼拝堂)の数をご存じでしょうか?
なんと大小合わせて約80ヶ所もあるそう。
その中でも最大の規模と美しさを誇る『東京ジャーミイ・トルコ文化センター』を訪れました。
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『東京モスク』『代々木モスク』とも呼ばれ、親しまれるこちら。
ずっと気になっていたのですが、なかなか機会がなく…
調べたら、土日にガイドツアーが行われるとのことで早速足を運んできました。

大きなドームに覆われた礼拝堂。
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『ジャーミイ』とは金曜礼拝を含む1日5回の礼拝が行われる大規模なモスクで『人の集まる場所』という意味もあるそうです。

ガイドさんがとても気さくな方で、ユーモア混じりの巧みな話術にグイグイ引き込まれ、90分のツアー時間もあっという間。
イスラム教の歴史、文化、東京ジャーミイについて。
多岐にわたるお話を興味深く伺いました。
馴染みが薄く、なんとなく遠い存在だった異文化が、ぐっと身近に感じられるようになったのは大きな収穫。

緻密な装飾とアラビア文字のカリグラフィで彩られたドーム。
ベースとなる構造は六角形。
真下に立って見上げると、それは美しい雪の結晶のような図形が視界いっぱいに広がります。
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そもそもの起こりは、ロシア革命で国を追われたタタール人信者のための礼拝堂。
ところが、金沢の宮大工たちの手で建てられた初代の建物は雨漏りがひどく修理不能になったため、現在のものに建て替えられたそう。

設計はトルコの会社で、躯体工事こそ日本の鹿島建設が請け負いましたが、内外装はすべてトルコからやってきた職人たちが仕上げたそう。
職人たちの技と、その美しさを是非観て欲しい、とはガイドさんの弁。
ちなみにイスラム世界では建築で活躍する女性が非常に多いとか。
新国立競技場のデザインコンペにおけるザハ・ハディド氏の件は記憶に新しいですね。
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白を貴重に、鮮やかな青のステンドグラスや絨毯。
右の三角屋根の部分は説教台。
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礼拝堂2階の女性専用スペースからの眺め。
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華やかながら、静かで厳かな佇まい。
祈りの場に相応しく、自然と敬虔な気持ちが湧き起こります。
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職人の技術の結晶。
非常に緻密な幾何学文様の螺鈿細工が施された説教台。
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じっと見ていると吸い込まれそう。
いたるところが、こんな装飾文様に埋め尽くされて、見飽きません。
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色がいまいちでごめんなさい。
実物は輝くように荘厳な美しさです。
是非、現地でご覧いただければと思います。
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ガイドさんイチオシの造形美。
わざわざ撮影タイムを設けてくださった礼拝堂の扉。
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当日は、各国の信者さんが祈りを捧げてらっしゃいました。
トルコ、インド、ベトナム、ウイグル…
ガイドさんの言葉で最も心に残ったのは「なぜ、イスラム教が世界で16億人もの人々の信仰を集めているのか」。

正直、礼拝堂の中まで私たちが足を踏み入れることを許してくださることには驚きました。
彼らにとって、最も大切な祈りの場を開き、招き入れてくださること。
その心はおそらく「もっとイスラムについて知ってほしい」。
これに尽きると思います。
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独特の装飾文様や壮麗な建築に惹かれて訪れた東京ジャーミイですが、得られたのはもっと広く大きなものでした。
未知の世界の扉を開き、異文化に触れ、相互に理解を深めること。
『人が集まる場所』の名に相応しく、温かく豊かな場所でした。
行ってみて良かったです。

駆け足の講義でしたが、興味深かったのはイスラムと数学や哲学や科学の関わり。
ガイドツアーに参加すると面白さ倍増!
是非足をお運びください。

○東京ジャーミイ・トルコ文化センター
住所/東京都渋谷区大山町1-19(小田急線・東京メトロ千代田線『代々木上原駅』すぐ)
館内見学/10:00~18:00
※ガイドツアーは毎週土曜・日曜の14:30から(予約不要)
※肌の露出は避け、女性は髪を覆うスカーフを持参ください(貸出も有)

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“肉体は滅んでも、志は不滅”散り際の美しさに心惹かれる物語│阿弖流為

“マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや”

『阿弖流為』観劇後、素晴らしかった舞台を反芻していたら、ふと寺山修司の一節が浮かびました。
なぜ阿弖流為の物語にこんなにも深く心を打たれるのか?

マッチを擦る一瞬、小さな炎の向こうに浮かぶ霧深い海。
乳白色に濁った視界の先は何も見えない。
私には命と引き換えに守るほどの祖国はあるのだろうか。

蝦夷の未来と、人としての誇りを賭けて戦い、果てた阿弖流為。
朝廷のため、武人として職務を全うした田村麻呂。

立場は違えど、命にかえても守るべきものがあったふたり。
寺山の言う“祖国”が彼らの信条を示すものとして、これに該当します。

信じるに足る理念を持たず、命を賭けるほどの価値あるものを持たない者の鬱屈を歌った“マッチ擦る-”。
かたや、守るべきもののために身を捨てた阿弖流為、蝦夷たち、そして田村麻呂。

* * *

メリハリのきいた演出が特徴の大野先生ですが、今回うなったのは阿弖流為(礼真琴)処刑の描き方。
阿弖流為から別れの盃を受ける田村麻呂(瀬央ゆりあ)。
逡巡の末、その盃を干したのを合図に暗転。

舞台に光が戻った刹那、目に飛び込むのは阿弖流為と母礼(綾凰華)の首級。
ショッキングな場面でした。

べちゃべちゃした愁嘆場にせず、スパリと断ち切る巧さ。
お見事!と言うより他ありません。

阿弖流為と母礼の不在を、容赦なく視覚に訴えかけるふたつの物体。
むごたらしい朝廷の仕打ち。
儚く消えた友の命。
切れ味鋭い演出に、観客は田村麻呂の無念をも疑似体験することができるのです。

しかし、見方を変えれば、阿弖流為の魂は肉体から解き放たれ、あくまでも爽やかに潔く世を去ったのだと思わせる光景でもあります。

そして、場面は春爛漫のみちのくへ。
季節は巡り、蝦夷の心は子に引き継がれ。
阿弖流為が命と引き換えに守った世界はこんなにも美しく輝いている。

肉体は滅んでも、その志は不滅。
為すべきことを為し、真っ直ぐに人生を駆け抜けていった彼ら。
その眩しさ、愛おしさ。
深く心に残る作品となりました。

* * *

阿弖流為感想(1)(2)はこちら。
阿弖流為(礼真琴)×坂上田村麻呂(瀬央ゆりあ)、役に生きたふたりの男│阿弖流為
男たちの爽やかな生き方に憧れる/音咲いつき/天華えま/綾凰華│阿弖流為

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男たちの爽やかな生き方に憧れる/音咲いつき/天華えま/綾凰華│阿弖流為

行く末に待つのは死のみと知りつつ、立ち上がる男。
守るべき命、愛、そして己の矜持のために、命を賭す男。

滅びゆく男たちの姿を描いて、ますます筆の冴える大野拓史先生の作品。
礼真琴主演の『阿弖流為』も例に漏れず。
個を顧みず、大局を見据えて生き抜いた男たちが活写されます。

阿弖流為(礼真琴)やその仲間たち、彼らと対峙する坂上田村麻呂(瀬央ゆりあ)。
時に争い、反目しながらも、互いを認め、己の正義を貫き通す男たち。
彼らの真っ直ぐで爽やかな生き方に羨ましさすら覚えるほど。

登場人物ひとりひとりに、きちんとドラマが描かれるのも大野作品の良いところ。
散漫にならず、無理なくストーリーに組み込まれています。
なかでも特に目を引いた生徒さんをピックアップ。

諸絞/音咲いつき


まずは、和賀の蝦夷の長・諸絞(もろしま)を演じた、いーちゃん(音咲)。
登場、第一声。
どなたかも把握しないうちに、声の良さに驚かされました。

今作を限りに娘役転向が決まっている彼女。
男役集大成となった諸絞で、全身全霊の男役・音咲いつきを見せてくれました。

人々の賞賛を一身に集める阿弖流為への反発心から一度は離反しますが、蝦夷の未来のために再び共に戦うことを誓う。
阿弖流為の計略で、朝廷側の目をくらますため死んだことになっていた諸絞が、正体を悟られぬよう顔を潰してまで戦闘に加わる。
私(わたくし)を殺して、仲間のため、蝦夷のため、働く姿に胸を打たれます。

「男役」「女役」とは言え、役者が演じる「人」の心に違いはありません。
歌上手でルックスも良く、観客に届く芝居ができるいーちゃんならば、きっとこれからも素晴らしい舞台を観せてくれるでしょう。
今後のご活躍も期待しています。

飛良手/天華えま


阿弖流為に仕える蝦夷、飛良手(ひらて)の天華えまさん。
朝廷に内通しようとしていたところを阿弖流為に説得され、以後、陰になり日向になり阿弖流為のために働く。

この人、と見込んだら決して裏切らない。
どっしり腰の座った男っぷり、静かなる忠心に満ちた佇まい。
いい男役さんですね。

阿弖流為の処刑後、田村麻呂と向き合う場面では、飛良手という男のすべてを出し切ります。
その清々しさ。
このような男に慕われる阿弖流為の人となりも浮き彫りになります

母礼/綾凰華


黒石の蝦夷の長にして優れた軍師、阿弖流為の盟友・母礼(もれ)の綾凰華さん。
生きるも死ぬも阿弖流為と共に。

「俺はお前以外の男のために策を立てる気はない」
「お前だけを勝手に死なせない。死ぬ時は一緒と決めてある」

互いのためには命を惜しまず。
友情を超えた固い絆で結ばれたふたり。
これまた魅力ある役ですね。
宝塚ファンならば、贔屓に是非演じてもらいたいと思うような人物ではないでしょうか?

余談ですが、劇団に対してひとつ要望があります。
母礼は物語の要となる役にも関わらず、扮装写真がプログラムに載っていないのは問題。
年功序列など様々な事情があるのでしょうが、観客に対して不親切ではないでしょうか。
これは改めていただきたいですね。

桓武天皇/万里柚美


長くなりましたので、この辺で…と思いましたが、あとおひとりだけ。

桓武天皇を演じられた万里柚美さん。
配役発表時は驚きました!
まさかの男役!

しかし、観客の心配をよそに素晴らしいお芝居を観せてくださいました。
もともと目鼻立ちのくっきりした柚美さん。
かなりの美男子でいらっしゃいました。
お声も自然に太く、ゆったり重々しい演技。
雲上人としての品と、為政者としての厳しさも兼ね備えた素晴らしい桓武天皇でした。

言われなければ、娘役さんだと思わないかも?
柚美さんの舞台人としてのキャリアが活きましたね。

* * *

他キャストについては、また後日。

阿弖流為感想その(1)はこちら。
阿弖流為(礼真琴)×坂上田村麻呂(瀬央ゆりあ)、役に生きたふたりの男│阿弖流為

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野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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