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1ヶ月ぶりの『グランドホテル』に胸がいっぱい!取り急ぎ感想(1)

観て来ました!
約1ヶ月ぶりの月組公演『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』!

もう、素晴らしくって胸がいっぱいです!
大劇場公演も素晴らしかったですが、さらに深みが増したお芝居、さらにチームワークが良くなったショー!
どれだけ進化するの!?
もはや大劇場版とは別物ではないかという気すらしますよ。

月組って凄い!

月組が好きで良かった!

心の底からそう思える東京公演MY初日でした!
未だ興奮冷めやらずで上手くまとめられませんが、取り急ぎの感想を。

一番印象深かったのは、より群像劇としての完成度が高まったこと。
大劇場では男爵(珠城りょう)の存在感が強烈でしたが、東宝はグルーシンスカヤ(愛希れいか)、オットー(美弥るりか)、フラムシェン(海乃美月)、ラファエラ(朝美絢)ら、個々の人物像が際立ち、並列の人間模様が見えやすくなりましたね。

この作品から“グランドホテル方式”という言葉が派生したように、特定の人物にクローズアップするのではなく、ある空間内で同時進行する物語の見せ方が特徴です。
言い換えれば、鳥の目のように全体を俯瞰する舞台作品。

この場合の鳥は、夏美ようさん演じるオッテルンシュラーグ医師ですね。
彼はグランドホテルの化身と言っても良いかもしれません。
オッテルンシュラーグの台詞にもある「グランドホテル―ベルリン。誰かが来て、誰かが去っていく。ひとつの命が終わり、ひとつの命が生まれる(略)相変わらずです」。

そう、主役はホテルそのものなのです。
世界恐慌前夜、死にかけの男に人生最後の思い出に泊まってみたいと憧れを抱かせる場所『グランドホテル』。
贅を尽くした箱の中で、喜び、泣き、怒り、愛を交わし、そして命を燃やす人々。

人間たちがどのようにあがいても、箱は素知らぬ顔で回転扉から古い客を吐き出しては新しい客を飲み込んでいきます。
誰もがそこに留まることは許されません。
人々はグランドホテルの景色を彩る美しき駒のひとつに過ぎないのです。
人の世がいかに移ろおうと、変わらず在り続けるただひとつのもの、グランドホテル。
だからこそ尚、ひとりひとりの人物が愛おしく感じられるのです。

フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵の珠様(珠城りょう)、随分と声が良くなったのが印象的でした。
元々彼女の声質は好きなのですが、太さとまろやかさが増し、さらに安定感が出てきましたね。
決して声を張っているわけではないのに、しっかり観客の心に響く声。
お休みの間に何かトレーニングを受けられたのでしょうか?
それとも、大劇場公演でフェリックスを演じるうちに身につけられた?
髪も少し短くされたようで、見た目からも1920年代後半の男性の雰囲気が強まったようです。

五度目の引退興行中のバレリーナ、エリザヴェッタ・グルーシンスカヤを演じるちゃぴちゃん(愛希れいか)。
フェリックスより一回り以上年上の感じがより一層強まりましたね。
怖いくらいの役への没入。
ただひとりで劇場を完全に呑み込んだ“Bonjour,Amour”の吸引力は身震いが出るほどです。
改めて『グランドホテル』の再演は、彼女ありきだったのだと実感します。

最後にこちら。
公演デザートの『オグラアンコ ホテル』を頂きました。
img-20170227_5.jpg
夜空に浮かぶ月と星(お星様がひとつ縦になっちゃってますが)、その下に水羊羹。
さらっと口溶けが良く、さっぱりした甘さの水羊羹はなかなかのお味でしたが、ラムネ風味のゼリーとのマッチングがいまいちだったかな?
『クールゼリー』ってソーダ味のゼリーのことだったのですね、初めて知りました。
ここは素直に無地錦玉で良かったのでは…?
まあ、そうすると完全に和菓子になってしまうのですが。

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【Twitterの謎】RT≠Ryo Tamakiなことが判明

いま、お世話になっているブログサービス(FC2)とても気に入っているのですが、更新通知機能が無いのが玉にキズ。
そこを補うためにTwitterを始めたのが昨年秋。
これまで友人のつぶやきを覗く程度でしたが、自分でつぶやいてみると面白いものですね。
何事も見るだけより実際やってみる方が楽しい!

興味のある情報がピンポイントで手に入るのが便利。
なにより、大勢の宝塚ファンの皆さまと交流できるのが嬉しくて!
見よう見まねですが、楽しく活用しています。
不慣れなものでお見苦しい点が多々ありますが…ご容赦くださいませ。

そして、最近やっと絵文字を使えるようになりました。
いままで“えがお”や“ほし”で変換をかけてたんですが、ここ↓をポチッとすれば一覧で出たのですね。
img-20170217-1.jpg
やだもー!半年くらい気づかずにいました。
ちなみに、頬を染めてる笑顔のアイコンが好きです。
可愛くってつい使っちゃう。

そう言えば、たまに見るつぶやきの末尾にある“RT”の文字。
私、てっきり“Ryo Tamaki”かと思ってたのですが“ReTweet”のことだったのですね。
(引用リツイートの変形のような使い方?)

ReTweet[再投稿]機能はもちろん存じてまして、自分でもたまに使っていましたが、これまた全く気づきませんでした。
ある時、明らかに宝塚ファンではなさそうな方のつぶやきに“RT”を見つけ「もしかして、リツイートの略?」とひらめいたのです。

珠様ファンの方のつぶやきばかり読んでいたので違和感を覚えなかったのですよね。
応援している生徒さんのイニシャルを入れるのが流行っているのかな?なんて独り合点していましたよ。
(明日海りおさんならRA、早霧せいなさんならSS、みたいな)

とんだ勘違いでしたね。
誰にも言わないでいて良かったぁ。
(と言いつつ、ブログで全世界に発信する)

でも、“RT=Ryo Tamaki”と思った珠城ファンは私だけではないはず…

白状ついでですが、ハッシュタグの使い方も最近覚えました。
まだまだ私の知らない便利な機能がたくさんありそうですが、ぼちぼち活用できたらなぁと思います。

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猿若祭二月大歌舞伎:昼の部『四千両小判梅葉/扇獅子』を観て来ました!

週末、家族の祝い事で銀座に集まりました。
食後の腹ごなしに銀ブラしましょうと中央通りをぶらぶらお散歩していたら、いつの間にか四丁目の交差点。
三越の角を曲がれば、すぐそこは歌舞伎座!
サクッと幕見してっちゃう!?と話は決まり、チケットを入手。
開演時刻ギリギリだったので、演目もろくに確認しないままだったのですが、これが大当たり!
img-20170223.jpg
江戸歌舞伎三百九十年・猿若祭二月大歌舞伎と銘打たれた今公演。
夜の部の『門出二人桃太郎』では勘九郎のふたりの息子さん、三代目中村勘太郎と二代目中村長三郎の初舞台とのことで、密かにこちらを狙っていたのですが、当然完売!
万にひとつの可能性を期待して行ったのですが甘かったようです(当たり前ですよね)。

思いがけず観ることができたのは『四千両小判梅葉』と『扇獅子』。
何の予備知識もなく飛び込みましたが、ハードボイルド風味の白浪物と華やかな舞踊の二本立てで、とても楽しめました。

河竹黙阿弥作の『四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)―四谷見附より牢内言渡しまで』は、幕末に実際に起きた江戸城の御金蔵破り事件がモチーフ。
今で言うなら三億円事件みたいなものだそう(古い?)。
裏世界の男たちの姿をリアルに写し取ったこの作品。
いわゆるピカレスク物ですが、妻や子への情など人間臭い部分もしっかり描かれ、見応えがありました。

主人公、野州無宿富蔵は菊五郎。
どこか憎みきれない魅力的な悪人っぷり。
くっきりした口跡、素晴らしく良く通る声はさすがです。

護送中の富蔵が籠に入ったまま家族と別れを惜しむ『中仙道熊谷土手の場』。
富蔵の舅、うどん屋六兵衛を演じた東蔵の温もりある芝居が印象深かったです。

富蔵の娘お民(菊地慶/醍醐陽)のあどけなさ。
「悪いことをすればお仕置きを受けるのは私でも分かるのに、なぜ、とと様は悪いことをしたの?」
こう言われて、さしもの富蔵の意地もついえます。

始めは家族に塁が及ばないよう「縁切りをした」と言い張っていた富蔵ですが、やがて「おとっつぁんが死んだら線香の一本も立てておくれ」「父親が罪人と知れたらいじめられるから、おとっつぁんは三年前に死んだとお言い」など涙ながらに説くのです。

本当になぜ人間はこんな結末を迎えると薄々知りながら悪事に手を染めるのでしょうね。
その弱さ、愚かしさこそがドラマの根源なのですが。

そして、ハイライトの『大牢(たいろう)の場』。
当時の牢獄の様子が克明に描かれ、非常に興味深い場面でした。
それもそのはず、初演の千歳座の興行師は前職が牢に勤める役人だったそうで、その知識や経験が牢内の演出に活かされているそう。

幕が開くと、板敷きの隅っこに縮こまる囚人たちと、積み上げた畳の上でふんぞり返る牢名主の姿が見えます。
牢名主松島奥五郎は左團次。
“牢名主”という言葉で浮かぶイメージ通りの牢名主でした。
熱烈な左團次ファンの友人に、もう観た?と訊いたらまだですって。
これは是非生で観て欲しい。

罪人の中にも身分制度があり、一番権力を握っている牢名主が「地獄の沙汰も金次第」と言って、新入りからお金を巻き上げたりするんですよ。
お気に入りには目をかけて、牢内で楽に過ごせるよう計らってやったり。
掏摸(すり)の寺島無宿長太郎(菊之助)のように垢抜けたルックスと世渡りの上手さがあれば、牢内でもうまい汁を吸える。
牢獄という場所はそのまま社会の縮図でもあるのですね。
当時の牢は囚人たちの自治制が敷かれ、役人たちでさえ手が及ばなかったとか。

外の世界(いわゆる娑婆)であれば自分の才覚でいかようにも生きられますが、不自由な牢内で心地よく過ごせるかそうでないかは大きな違いです。
窓がなく不衛生で栄養状態も悪く、ろくに体も伸ばせない生活。
そんな江戸の牢内の様子が克明に描かれた舞台。
歴史資料としても貴重な内容です。

面白かったのは、新入りが入牢する際の儀式。
着流しの裾をパッとまくった菊五郎(富蔵)。
牢の小さな入り口から、四つん這いで進んできた囚人はそのまま富蔵の股ぐらをくぐって牢内に入るのです。
間男をして牢に入れられた若い男は『すってん踊り』と呼ばれる恥ずかしい踊りを皆の前で披露させられます。
股くぐりといい、最初に屈辱的な目に遭わせるのは反抗心を削ぐ目的でしょうか?

最期は、市中引き回しのうえ磔の刑を言い渡される富蔵。
牢名主より仕立ておろしの唐桟の着物と博多帯、紙で作った数珠を与えられます。
死出の旅に、せめてもの仲間たちの心尽くしでしょうか。
悪事を働いたらジタバタせず潔く裁きを受けるのが、江戸の悪人の矜持だったのかもしれません。

刑場へ向かう前、大牢の仲間たちに向かって「お題目を頼むぜ」と叫ぶ富蔵。
応えて「日本一の大泥棒!」との声が掛かります。
仲間たちの餞を受け、お仕置きを受けに去る富蔵の背で、幕。

大金を奪った男たちの末路の描き方は、なんとなく高村薫の『黄金を抱いて翔べ』を彷彿させました。

10分の休憩を挟んで、舞踊劇『扇獅子(おうぎじし)』。
獅子舞に見立てた扇を手に舞う鳶頭(梅玉)と芸者(雀右衛門)。
短い中に四季折々の風情を楽しめる華やかな演目で大満足。
お芝居の結末のやるせなさを払拭してくれました。
雀右衛門の艶やかなこと!
目の保養です。

気まぐれで偶然観ることのできた演目ですが、思いがけず満喫できました。
たまにはこんな行き当たりばったりもいいものですね。

そうそう、中央通りでとっても可愛いものを目撃したんですよ!
松屋の前あたりだったかな?
道端に人だかりができているので何事かと覗き込んだら…
なんと、花壇にうさぎが!

なぜこんな町中にうさぎ?まさか野良!?
それにしては毛並みがつやつや。
くりくりおめめに、ふかふかのおしりとしっぽ!
可愛いーーー!!!
連れて帰りたい!と思いましたが、残念ながら近くに飼い主らしき紳士が。
どうやらお散歩だったようです。
歩行者天国のアイドルうさちゃんですね。
はからずも色々と面白いものに触れられた一日でした。

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早く来い来いMY初日│“たぎる男S”珠城りょうに会いたい!

『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』東京公演初日から一夜明けました。
お芝居はだいぶ手が加わったようですね。
大劇場公演を経て、より進化したに違いない月組生たちに会えるのが楽しみです!

さて、タイトルの“たぎる男”ですが、詳しくはスポーツ報知の記事をご覧ください。
スポーツ報知│宝塚月組新トップスター珠城りょう、東京お披露目公演「たぎるものがある」

もういくつ寝るとMY初日♪なんて呑気に構えてた私ですが、珠様(珠城りょう)のこんな言葉を伺ったらのんびり眠ってられませんよ!

お好きなシーンとして『S6楽園(メキシコ)』を挙げられ「男役としてオラオラして踊る場面が新鮮で、やっていてたぎるものがあります」と仰るんですよー!
月男のカッコよさが最高潮に達するこのシーン、大好きです!
舞台のご本人たちもやはりお気に入りなのですね!
皆さん気持ち良さそうにキザってらっしゃいますもんね。

ストールをなびかせ踊る黒スーツ集団のど真ん中に立つ、赤ストライプ珠様!
カッコいいですよねー!
何なんでしょう?あの貫禄!
思わず「よっ!若大将!」と呼びかけたくなってしまいます。
古き良き時代の銀幕スターばりの頼もしいアニキ感が大好きです!

それにしても『たぎる』という言葉のチョイスが!
なんだかドキドキしますね!
たぎる【滾る】…感情が激して、熱いものが胸の中にわき起こる。[三省堂刊:新明解国語辞典 第四版より]

もうねー!ファンも生徒さんに負けじと滾りますよー!
前回観た時、ちょうど珠様の「テキーラ!」直撃の席でしてね…
もう!もう!大興奮しました!
一瞬、ニヤッと不敵に微笑まれてからのセクシーヴォイスで「テキーラ!」
珠様、いつの間にそんな技を身につけられたの!?みたいな!

男役さんたちの熱い汗がほとばしる場面。
『滾る』という言葉に、このシーンの魅力がすべて凝縮されているように感じます。
燃える血潮、血湧き肉躍る熱い思い。
溢れ出る激情が結晶化したような『楽園(メキシコ)』。
早くも2017年の名場面No.1になりそうな予感です。
早く観たい!
早く来い来いMY初日!

記事とは無関係ですが、皆さまへ一足早い“サクラサク”をお届けしますね。
暖かかったのでランチついでにぶらぶら散歩していたら、可愛いピンクの桜を見つけました。
おそらく寒緋桜だと思うのですが…
img-20170222_3.jpg
こちらはヴィオラ。
春はすぐそこですね。
img-20170222_1.jpg

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過去最高のカッコよさ!グランドホテル東京公演プログラムの珠城りょうがすごい!

月組東京宝塚劇場『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』初日おめでとうございます。
またあの愛しいグランドホテルの住人たちに会えることが何より嬉しいです。
週末に控えるMY初日を楽しみに今週を過ごしたいと思います。

ところで皆さま、東京公演のプログラムはご覧になりましたか?
東京宝塚劇場公演プログラム「グランドホテル」「カルーセル輪舞曲(ロンド)」<月組>

美しい!!
なんという美丈夫っぷりでしょう!
エリザヴェッタへの愛の象徴である真紅の薔薇の花束を抱える珠様(珠城りょう)。
真っ直ぐこちらへ向けられた視線がなんとも雄弁。
その逞しい腕で観る者を物語の世界へ引きずり込むような力強さを感じさせます。
このカッコよさ、過去最大級ではありませんか!?

最高傑作は?と問われ“next one”と応じたのはチャップリンですが、珠様も常に最新作を最高傑作に仕上げてこられる方。
こちらの予想を遥かに超えた魅力的な人物を演じてくださるので、観る側もより深く彼女の内側に分け入ってみたいと思うのです。

大劇場で買ったから東京のはいいかな?と思ってましたが、あまりの出来栄えにまさかのプログラム二冊買いをしてしまいそう。

* * *

ところで先日、公演デザートのネーミング予想記事を上げたのですが…
これが大外れ!!
残念ー!!
まあ『カルーセルロンドーナッツ』なんて安直なものだったので残念でもなんでもないのですが。
大外れ記事はこちら

さて、気になるネーミングは!?

オグラアンコ ホテル

さすがです!
本家本元のネーミングセンスは並じゃありません!

グランホテル
グラホテル
この力技…

でもね、歌ってみると案外しっくりくるんですよ。
♪おーぐら(あ)ん(こ)、ほてーる[Oh,Grand Hotelの節で]♪みたいなね。

水ようかんの上に月に見立てた黄桃をトッピング、星形のナタデココとアラザンをちらし、クールゼリーで固めました。夜空に輝く月をイメージしたデザートを是非お楽しみ下さい。


美味しそうですね!
水羊羹好きな私には嬉しい内容です。
欲を言えば、黄桃部分が蒲郡特産のみかんだったら月組ファン的には100点満点かな?
(月に見立てるには小さすぎる?)

なんて、言いたい放題ごめんなさいね。
ご担当者様、いつも楽しませていただいてます。
これからも面白美味しいデザートを期待しています!

公式のお知らせはこちら。
東京宝塚劇場 月組公演デザートのお知らせ
お求めは、東京宝塚劇場2階ラウンジ『café de Repos』へどうぞ。
お値段は410円です。
 
* * *

もうひとつ。
『グランドホテル』にちなんだカクテル二種が提供されます。
東京宝塚劇場 月組公演『グランドホテル』特別メニュー│カクテル「シャルトリューズ&フランボワーズ」と「カンパリオレンジ」の販売について

これは大劇場で販売されたものと同じですよね?
前回は見送ってしまったので、東宝では頂いてみようかしら?

◇公演オリジナルカクテル「シャルトリューズ&フランボワーズ」

「シャルトリューズ」は、「リキュールの女王」とも称される、フランスを代表するリキュールです。
ブランデーをベースに砂糖やアンゼリカ(セイヨウトウキ)、シナモン、ナツメグなど130種類のハーブを加え、樽で熟成させ、5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開されており、詳細な製造方法はシャルトリューズ修道院の修道士3人のみが知る秘伝となっています。
公演オリジナルカクテルに使用している「シャルトリューズ ジューヌ」は、ハーブに加えて蜂蜜の様なとろりとした甘さをもっており、カクテルにもよく用いられます。フランボワーズシロップとソーダを加えることで、「シャルトリューズ」の独特の香りを残しながら、甘くて飲みやすいカクテルになっています。


◇公演カクテル「カンパリオレンジ」

「カンパリ」は、香草・薬草系のほろ苦く、ほのかに甘い、ルビーのような赤色が美しいイタリアのリキュールです。ビター・オレンジ・ピールにキャラウェイ(セリ科の二年草)、コリアンダー(セリ科の一年草)、カルダモン(ショウガ科の多年草)など60種類もの材料で作られていると言われています。
「カンパリ」は柑橘類と相性がよく、「カンパリオレンジ」は、「カンパリ」のほろ苦い甘さとオレンジジュースのフルーティな酸味の相性が抜群のポピュラーなカクテルです。


カンパリオレンジはどこでも味わえますので、ここはやはりオリジナルレシピの『シャルトリューズ&フランボワーズ』にトライしましょうかね。
共に税込800円です。

余談ですが、この記事の色付き文字のカラーコードは小倉餡にちなみ“小豆色(#96514d)”を指定しました。
どうでもよいこだわりですが。

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楽しみ!今日から月組の月城かなとさんですね

本日2月20日付けで雪組の月城かなとさんが月組に異動ですね。

れいこさん(月城かなと)を初めて舞台で認識したのは2013年の雪組公演『『Shall we ダンス?』。
ちぎさん(早霧せいな)演じるエラの回想シーン。
ブラックプールで踊る彼女のリーダー役を務めたのが、れいこさんだったのです。
ほんの一瞬の場面でしたが、ちぎさん×れいこさんコンビの美しかったこと!

ものすごい美男×美女カップルでした。

もっとも、おふたりとも本来は美男×美男なのですが。

いえ、そもそも美女×美女なんですよね。

宝塚って複雑!

もうひとつ印象深かったのは『心中・恋の大和路』。
この作品大好きなんです、私。
れいこさんの与平、素晴らしかったです。
真面目で律儀なお店者を好演してましたね。

まっつさん(未涼亜希)の歌われた『この世にただひとつ』はまさに「絶唱!!」という感じでしたが、れいこさんバージョンも若い情熱が溢れ出るようで胸に迫りました。

何かの番組で(カフェブレイクだったかな?)、この作品が演りたくて音楽学校を受験したと仰ってて、一気にれいこさんに興味が湧いたことを覚えています。

そして、初主演作『銀二貫』。
これも和物ですね。
私は未見なのですが、パートナーはすっかり気に入ったようで、観終わってすぐ原作を買って読んでいました。
舞台では端折られたエピソードも頭に入れてから観ると、また違った味わいがあるとか。

とどめに『るろうに剣心』の四乃森蒼紫。
まあー、美しかったですね!!
このまま御庭番衆とバンドを始められるのでは?
陰陽座や犬神サーカス団(いま調べたら『犬神サアカス團』に表記が変わっててビックリ!)あたりと対バン組めますね。

客席通路でのお芝居で目の前に立たれた時はマネキンかと思いました。
人間離れした美しさもさることながら、時代の流れについていけない男の鬱屈や仲間に対する熱い男気の表現が良かったですね。
少ない登場ながら、鮮烈な印象を残しました。

なんとなく、舞台で遠慮がちに見えるようなところもありましたが、四乃森役で吹っ切れたような気がします。
そんなタイミングに組替えのニュース。
しかも、珠様(珠城りょう)率いる月組へ!
なにその“盆と正月”な並び!!

みやさん(美弥るりか)、珠様、れいこさん、それぞれタイプの異なる男役の競演。
そして、上級生から下級生まで個性豊かな組子の皆さん。
これからの月組がますます楽しみですねー!
(できれば和物を増やして欲しい。贅沢は言わないので『あかねさす紫の花』だけでも。本音は珠様で『川霧の橋』が観たいのですが)

明日はいよいよ『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』東京公演初日。
月組生としてのれいこさんの舞台姿を拝見できるのは4月の『瑠璃色の刻』からですが、その日が待ち遠しいですね。

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ダジャレに期待!公演デザートネーミング予想│グランドホテル/カルーセル輪舞曲

皆さまはいつも東京宝塚劇場の公演デザートを召し上がりますか?
私はほぼ毎回頂いております。

お味はさておき、公演の思い出のひとコマと申しますか、縁起物と申しますか。
大好きな宝塚を、観て聴くだけでなく、味わって香りも楽しみたい!
まあ、そこまでおおげさなものではありませんが、五感を駆使して公演を満喫したい!そんな気持ちでしょうか?

何と言っても、ネーミングが好き!
毎公演ごとに繰り出される小林製薬的ダジャレの数々。
初めて公演デザートの存在を知った時は驚きましたねー。
あまりに歌劇のイメージとそぐわなくて(失礼)!

最高傑作(?)は2014年星組公演の『ハッ!ソレ食ベネイト宝塚!』でしょうか?
よく思いついたなー。
(よく採用されたなー)
解説するのも野暮ですが、ショーの『パッショネイト宝塚!』のもじりですね。
過去最高に脱力し、そして過去最高に注文するのが恥ずかしかった…
名前のインパクトが強すぎて、お味の印象が薄いのですが、さっぱりトロピカル系だったような?

お味・ネーミング共にお気に入りは、同じく2014年の雪組公演『茶ルウィダン酢!?』。
二層に分かれたピーチ酢ゼリーと紅茶ゼリーが美味しかったです。
明るくハートウォーミングなお芝居(Shall we ダンス?)も大好きで、思い出深い公演でした。

先日の花組公演(金色の砂漠)の『我が大福、和が濃い。』。
これもなかなか美味しかったですね。
きな粉風味のミルクプリン+寒天という個人的に好きな組み合わせでした。
ネーミングの“大福”部分が何を指すのか、想像力貧困な私にはいまいち分からなかったのですが…
まさか、ポスターのキャッチコピー“我が復讐、我が恋”から『復讐[ふくしゅう]』→『大福[だいふく]』?
それは少々苦しいような(笑)

さて、本題です。
週明けに初日を迎える月組公演『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』。
一体どんな公演デザートが登場するでしょうか?

ちょっと頭をひねってみたのですが『カルーセルロンドーナッツ』くらいしか浮かびませんでした。
つまらなーい!
センス無いですね、私。
おとなしく公式サイトのお知らせを待つことにします!

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坂東玉三郎の琴・三味線・胡弓弾き分け│シネマ歌舞伎『阿古屋』を観て来ました

東劇で公開中のシネマ歌舞伎『阿古屋(あこや)』を観て来ました。

『阿古屋琴責め』とも呼ばれるこの演目。
ヒロイン阿古屋が琴・三味線・胡弓の三つの楽器を実際に演奏するのが最大の見せ場。
さらに傾城(上級遊女)の品や艶やかさ、恋人への思慕も表さなければならない手強い役です。
それゆえ女方屈指の難役・大役と言われ、現在演じられるのは坂東玉三郎ただひとり。

なぜ、阿古屋は三種の楽器を弾くのか?
平家が滅亡した後、代官・重忠は源頼朝を狙う平家の武将・景清(舞台には登場しない)の行方を探そうと、景清の恋人だった遊君・阿古屋を取り調べます。
答えない阿古屋に、嘘をつけば音色が乱れるはずと、琴・三味線・胡弓を演奏させるのです。
見事に弾きこなした阿古屋は許され、幕となります。

ちなみに、『阿古屋』は全五段ある『壇浦兜軍記』の三段目。
現在上演されるのは、ほぼこの『阿古屋琴責め』のシーンのみ。
ハイライトシーンだけピックアップされるのでしょうか?
宝塚でいうと『ベルサイユのばら』の『今宵一夜』や『バスティーユ』だけ上演するようなものかしら?(違いますよね…)

シネマ歌舞伎の利点は、最前席さながらに楽器を操る玉三郎の手元までしっかり観られること!
普段見られない稽古場や舞台裏のドキュメンタリーも併せて上映され、一層理解が深まります。

数年前の歌舞伎座公演を観た両親が、一足先にシネマも観て「わかりやすくて良かった」と申しておりましたので、私も足を運んで来ました。

* * *

上映時間は約90分。
前半は稽古場の役者や舞台裏のスタッフたちの様子を伝える特別映像。
玉三郎の静かなナレーションが心地よいです。

大道具や衣装、床山など普段なかなか知ることのできない人々の動き。
舞台稽古では化粧を済ませた玉三郎が客席から照明や台詞の通り具合を確認し、改善の指示を出します。
細かいことですが、手に塗った白粉で周囲を汚さないよう白手袋をはめてらっしゃるのが印象的でした。

稽古場では悪代官・岩永を演じる亀三郎に人形振りのコツを指導する玉三郎。
両腕を動かすタイミングを少しだけずらす、ちょっとしたことで本当に見違えるのですね。
ご自分が演じられる阿古屋の稽古だけでも大変でしょうに、他の役や舞台進行まで目を配られて…
誰よりも『阿古屋』に深く関わってらした玉三郎の経験あってこそですが。
後継者を育て、伝統演目を次世代に引き継いでいくこと。
様々な思いが画面を通して伝わってきます。

“二十歳までに女方の型を身につけるように”
こう教えられたという玉三郎。
男性として成熟していく時期に、異なる性を演じるため身を削る。
宝塚歌劇と同じですね。
女性として最も輝く時期を“男役”に捧げる、彼女らに通じるものを感じます。

しかし、彼らは決して本来の自分を押し殺しているわけではありません。
魅力的な女方は男性としても魅力的、また魅力的な男役は女性としても魅力的です。
本来の性で他者を惹きつけられない人間が、舞台で異なる性を演じて観客を魅了することはできないでしょう。

優れた女方・男役はアンドロギュヌス的存在である。
また、性に左右されない部分、その人そのものが秀でているのだと言えましょう。

* * *

定式幕に『阿古屋』のタイトルが浮かび、いよいよ本編が始まります。
花道の奥で出番を待つ玉三郎の姿をカメラがとらえます。
伊達兵庫の鬘、打掛、俎板帯、堂々たる傾城の正装。
きりりと引き締まった表情。
あたりを払うような神々しい阿古屋です。

シネマだとお衣装の細かいところまで本当によく分かりますね。
豪華絢爛な刺繍に彩られた打掛や帯。
梅、孔雀、蝶、どれも立体的で、そこに息づいているよう。
非常に繊細で美しいものです。

配役は、遊君阿古屋=坂東玉三郎、秩父庄司重忠=尾上菊之助、岩永左衛門=坂東亀三郎、榛沢六郎=坂東功一。

菊之助の鷹揚としたさま、対して亀三郎のコミカルさ。
特にギクシャクと大仰でユーモラスな人形振りには思わず笑ってしまいました。
生身の人間なのに、黒衣に操られるように存在する(台詞も太夫が代弁します)。
元は人形浄瑠璃だったという『壇浦兜軍記』ですが、なぜ岩永のみがこのような動きを強いられているのでしょうか?
気になるので調べてみます。

琴や三味線を弾き唄う玉三郎。
特に心に残ったのが、この部分(うろ覚えですが)。
〽羽織の袖のほころび、時雨の唐傘、雪の朝(あした)の煙草の火、寒いにせめてお茶一服
景清との出会いから、次第に心が通い合っていく様子が伝わってきます。
言葉の調子が美しく、湿度や温度がリアルに感じ取れて秀逸です。

玉三郎のお顔が大写しになる瞬間があるのですが、その美しいこと。
単に美しいのではなく、何と言うか、ちょっと怖いような。
恍惚とした表情、焦点の定まらない瞳。
魔に魅入られたような、向こう側の世界に足を踏み入れてしまったような。
瞬間を切り取るカメラワークの素晴らしさに拍手。

最も印象的だったのが胡弓の音色。
琴や三味線は実際に弾いたり、演奏を聴くこともありますが、胡弓はなかなか接する機会がありませんので新鮮。
心にしみとおるような嫋嫋たる音色です。

演奏が佳境に入ると、映画館の空気が変わるのが感じられました。
ものすごい速弾き。
哀しげな叫びのような旋律に、映像の中の歌舞伎座の観客も映画館で観ている私たちも息を詰め、胡弓の響きを全身で受け止めます。
演奏が終わり、阿古屋が許された瞬間の脱力感と言ったら…
阿古屋の緊張を疑似体験できたような気分でした。

何が凄いって、傾城の扮装のままこれだけの演奏をこなす玉三郎!
櫛や簪、笄などの飾りで埋め尽くされた伊達兵庫の鬘+幾重にも重ねた衣装、打掛、全面に刺繍が施された俎板帯…
これらの総量は30kg近くにもなるそうですが、そんなことはおくびにも出さず涼しい顔。

宝塚の象徴、トップスターが背負う大羽根もかなりの重量と聞きます。
疲労が頂点に達するショーの最後に満面の笑みを浮かべ、あまつさえ尻尾の羽根が躍り上がるほど深いお辞儀をするタカラジェンヌ。
役者って本当にすごいです。

シネマ歌舞伎『阿古屋』。
目で楽しめ、耳で楽しめ、素晴らしいひとときを過ごすことができました。
おすすめです!

* * *

ところで、阿古屋(あこや)って真珠を採るアコヤ貝と関わりがあるのでしょうか?
調べたところ、阿古屋は愛知県知多半島にあった古地名で、近海で採れた真珠を阿古屋珠(あこやだま)と呼んだそうです。
転じて、真珠のことも阿古屋と呼ぶようになったとか。
なるほどー、アコヤ貝=阿古屋貝だったのですね。
真珠のような気品と神秘的な美しさの遊君・阿古屋、まさに傾城に相応しい素敵なお名前ですね。

ちなみに、こちらは先日訪れた『世界らん展』に出品されていた“阿古耶姫”と名付けられたエビネ(海老根)。
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表記が“阿古[耶]”ですので、宮城県に伝わる松の精と恋をした阿古耶姫の伝説にちなんでいるのでしょうか?
しっとりと品の良い姿ですね。

◇シネマ歌舞伎『阿古屋』
シネマ歌舞伎│公式サイト『阿古屋』
上映劇場:東劇
上映期間:上映中~2月24日(金)まで

※3月4日(土)からは全国の映画館で、玉三郎・勘九郎・七之助の『二人藤娘/日本振袖始』が上映されます。
こちらもとても華やかで目に保養になりますよ。
シネマ歌舞伎│公式サイト『二人藤娘/日本振袖始』

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百花繚乱!10万株の蘭と宝塚トップコンビ衣装の華麗なる競演│世界らん展レポート(3)

今年のテーマは『蘭に、ときめく。』
開催翌日の日曜日、蘭愛好家の皆さまで大盛況の東京ドームへ足を運びました。
会場に入ると、ほのかに甘い蘭の香りに包まれ、気分が浮き立ちます。

私たちを迎えてくれるのは、宝塚歌劇団監修の“オーキッド・ゲート”。
舞台装置や大階段を模した門の左右に、シャンシャンを思わせる巨大なハートのオブジェと、各組トップ娘役さんのお衣装が展示され、とっても華やか。
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↓左から、花組の仙名彩世さんのお衣装/For the people —リンカーン 自由を求めた男—、より。
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↓月組の愛希れいかさん/Forever LOVE!!
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↓ウエストの細さに驚愕!
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↓星組の綺咲愛里さん/ロマンス!!(Romance)
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↓雪組の咲妃みゆさん/ファンシー・ガイ!
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↓宙組の実咲凜音さん/HOT EYES!!
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ゲートをくぐると、花々の競演が始まります。
溢れるような蘭!蘭!蘭!
色とりどりのカトレア、シンビジューム、デンドロビューム、オンシジューム、そして胡蝶蘭…
滝のように降り注ぐ胡蝶蘭の花束は圧巻です!
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どのブースも素晴らしくて目移りしてしまいます。
まさに百花繚乱の趣でした。

そして、花々にも劣らぬ華やかさの『宝塚歌劇紹介ブース』へ。
『宝塚にときめく』のコーナーでは、各組トップスターさんのお衣装が展示されています。
手前から、花組の明日海りおさん、月組の珠城りょうさん、雪組の早霧せいなさんのもの。
間近で見ると、まばゆいばかりのスパンコールやスワロフスキー、ラインストーンの数々。
遠目でも至近距離でも美しい宝塚のコスチューム。
素晴らしいですね。
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隣のブースは今年のオーキッド・ミューズを務められた珠城さんのコーナー『珠城りょうにときめく』。
こちらには彼女に贈呈された蘭が展示されています。
どうぞお見逃しなく!
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◇『世界らん展』に関する記事│こちらもあわせてどうぞ↓
凛として美しく-“オーキッド・ミューズ”珠城りょうに捧ぐ蘭│世界らん展レポート(1)
色も形も香りも多種多様、奥深き蘭の世界│世界らん展レポート(2)

◇世界らん展日本大賞2017
開催会場:東京ドーム
開催期間:開催中~2月17日(金)まで
開催時間:9:30~17:30(入場は17:30まで)

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色も形も香りも多種多様、奥深き蘭の世界│世界らん展レポート(2)

『世界らん展日本大賞2017』レポート第二弾です。

今年の大賞はこちら。
デンドロビューム グロメラタム“ロング ウェル”。
とても均整のとれたプロポーションで綺麗ですね。
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ディスプレイ部門の作品。
蘭のジャングルに迷い込んだよう。
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こちらもディスプレイ部門。
可愛らしい蘭の雛祭りです。
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芳香種のみを集めたフレグランス部門。
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優秀賞(手前)の爽やかな香りが素晴らしかったです。
エビネの仲間は芳香性に優れたものが多いのですね。
優良賞(奥)は甘くパウダリー。
最優秀賞(中央)は、皆さまに嗅がれすぎたのか(?)残念ながら殆ど香りが感じられませんでした。
一体どんな芳しさだったのか気になりますねー。

ちなみに、資生堂ブースで販売されていたオードパルファム“ホウサイラン(報歳蘭)の香り”もエレガントで良い匂いでしたよ。
アールデコ調のボトルも素敵。
らん展会場のみの限定発売ですので、気になる方はお早めにどうぞ。

* * *

ここからは個人的に気になったお花をピックアップいたします。

素晴らしい造形美。
ダースベイダーに似ている気もします。
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なんとも不思議な柄。
ヒョウやチーターみたいですね。
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こんなに小さな蘭の花も。
ひとつひとつが1cmほどの可憐な姿です。
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目が覚めるように鮮やかなレモンイエロー。
自然界にこんな色が存在するなんて驚きです。
艶やかな質感はプラスチックのよう。
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とてもエレガントな色合い。
無い色は無いのでは?と思うほど、様々な色を楽しめるのが蘭の魅力ですね。
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純白も清らかで素敵。
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今回一番のお気に入り。
淡いグリーンに、ほんの少しの紫と黄色のアクセントが綺麗。
たおやかな貴婦人を思わせます。
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クリーム色の胡蝶蘭。
本当に蝶がひらひら舞っているよう。
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らん展の日程に合わせて、一斉に咲き揃うように調整するって大変ですよね。
見事な満開っぷりです!
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長々と読んでいただき、ありがとうございました!
お花を眺め、香りを嗅ぎ、写真を撮り…五感が刺激される素敵なイベントでした!

メモ帳代わりに使っている小さなカメラで写したので画像はあまり綺麗ではないですが、雰囲気だけでもお伝えできれば幸いです。

◇世界らん展日本大賞2017
開催会場:東京ドーム
開催期間:開催中~2月17日(金)まで
開催時間:9:30~17:30(入場は17:30まで)

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
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