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北翔海莉×齋藤吉正コンビに死角なし!│桜華に舞え

齋藤吉正先生のお芝居が大好きな私。
『STUDIO 45』『TOP HAT』、柴田侑宏先生監修の『血と砂』etc.
そして、みちこさん(北翔海莉)トップ就任直前にタッグを組んだ『風の次郎吉-大江戸夜飛翔-』。

北翔海莉×齋藤吉正。
このコンビは相性抜群ですね。
二人の共通点はサービス精神旺盛なところ。
ステージを楽しく盛り上げたい、観客に喜びと満足を与えたい。
こう思わずに舞台に関わる者はいないでしょうが、二人には特に強くその気持ちが感じられるのです。

新作は予備知識ゼロ、まっさらな状態で観たい私。
しかし、今回に限っては少々後悔。
ちゃんと鹿児島弁の予習をしておけば良かった!

登場人物が何を言っているのかわからない。
熟語は拾えるので大意は掴めますが、いかんせんあやふや。
『おい(俺)』『わい(お前)』など、ごく簡単な単語でも耳慣れないと、とっさに一人称なのか二人称なのかわからなくなるのです。
困るのは、語尾が肯定なのか否定なのか定かでないこと。
ここが不明瞭だと、筋を追えなくなってしまいます。

一緒に観た連れ合いも幕間に「ヒアリングできなかった」と申してました。
脳内で同時通訳しつつ、維新や西南戦争の知識を総動員し、内容を補填しまくって観たのでちょっとグッタリ。
こだわりがあるのはわかりますが、少々不親切に感じます。
内容が伝わらなくては本末転倒。
もう少し平易な言葉を用いても良かったのでは?

鹿児島弁に苦戦しましたが、『桜華に舞え』は素晴らしい作品でした。
一本物かと思うほどの密度。
よくあれだけのエピソードを詰め込んだなぁと思います。
何より、みちこさんを始めとする星組子の大熱演。

みちこさん演じる桐野利秋に淡い恋を抱く娘、大谷吹優のふうちゃん(妃海風)。
自分の足でしっかり立つことのできる、聡明で行動力のある女性像が魅力です。
くるくると変わる表情、弾むように生き生きとした動き。

特に博愛社の看護隊に入ってからが良かったですね。
敵味方の区別なく傷病者を救ける。
見返りを求めず、人に手を差し伸べることができる利秋と吹優は似た者同士だったのかもしれません。
互いに対する想いは恋とも呼べないほのかなものでしたが、心の深いところでつながっていたように感じます。

深窓のお姫様ではなく、人と交わる職業婦人。
待つだけでなく、自分から動くことができる。
そんなヒロイン像がよく似合うふうちゃんが好きです。

トップになってから、ますます綺麗になられましたね。
美しい声、全身からこぼれるような愛くるしさ。
充実感に満ち溢れたふうちゃんの姿、楽しんで舞台に立たれている幸せが伝わってきました。
最高に輝いている今、ご卒業を迎えられることに心からのおめでとうを申し上げます。

そして、桐野利秋役のみちこさん。
“春のように優しく、夏のように晴れやかで、秋のように穏やかで、冬のように逞しい”
齋藤先生が書かれた歌詞そのものですね。
みちこさん自身も、今回演じられた桐野利秋という人物も。

みちこさんの舞台姿からはいつも包み込まれるようなおおらかさと温もりを感じます。
何より、観客に全力でぶつかってこられる姿勢が爽快でした。
台詞が聞き取れず理解が追いつかない(これは100%私側の問題です)部分はありましたが、演者の発する“熱”によって感動を呼び覚まされるのも、生の芝居の醍醐味。
みちこさんの気迫と、桐野利秋の情熱がひとつに溶け合い、素晴らしい相乗効果を生み出しました。

「来年の8月に必ず戻る」そう言い残した桐野利秋。
季節は巡り、夏。
利秋の遺品を届けに来た吹優たちの前に一匹の蛍が姿を現します。

“其子らに 捕へられむと 母が魂(たま) 蛍と成りて 夜を来るらし”
窪田空穂の歌にもありますが、故人の魂が蛍となって懐かしい人々のもとを訪れる描写は、しみじみと心にしみるものです。

はかない余韻を残し、消え入るように幕が下りる…
かと思ったら、まさかのキャスト全員集合!
静けさを打ち破るにぎやかさは、物語としては蛇足の感が否めません。
しかし、トップコンビの退団公演としては最高の愛に溢れたシーンですね。
みちこさんの清々しいお顔。
宝塚人生の集大成、桐野利秋として生きた人生に悔いなし!と言わんばかりでした。

齋藤先生、説明過多気味なのが玉にキズですが、大好きですよ!

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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