FC2ブログ

宝塚、我が心の故郷│宙組『NICE GUY!!』Xmasイブ特別バージョン

2011年月組の『アルジェの男』でヅカ復活した私。
2作目は宙組の『クラシコ・イタリアーノ/NICE GUY!!』。
100周年前は慢性的チケット難の今と違い、なんのツテがなくてもチケットが手に入りやすかったのです。

春に起きた東日本大震災の影響もありました。
当時もエンタメ業界は打撃を受けましたが、復活への道筋は明確でした。
以降の宝塚の隆盛ぶりはご存じの通り。

しかし、現在の新型肺炎の蔓延がエンタメ業界の未来に及ぼす被害は甚大です。
その影響は既に阪急阪神ホールディングスの数字に表れています。

感染症という見えない敵にどう立ち向かうのか、または共存していくのか。
舞台芸術に限った話ではありません。
すべての人が等しく当事者なのです。
他人事ではなく自分事として考えねばなりません。

クリスマスイブ特別バージョン『NICE GUY!!』


一回目の観劇でいきなり大空祐飛さんに心奪われた私。
即、二回目を確保したのが12月24日の15:30。
クリスマスイブ公演でした。

妙に中毒性の高いテーマソング(ワイ・ワイ・ワイ!)。
やたら顔がよく、スタイル抜群な男たちがひしめき合う舞台。
謎のサブタイトル(その男、Yによる法則)に疑問を抱きつつ、「なんか分かんないけどカッコいい!」と楽しみました。

お気に入りは美穂圭子さんが特出された退廃的な薔薇のシーン。
大空祐飛と凰稀かなめという二大陰性男役の魅力をこれでもか!と引き出した、当時の宙組らしさ満点の場面でした。

かと思えば、コメディタッチの「イケメンオークション」も。
この日はクリスマスイブ特別バージョンでした。
全員クリスマスにちなんだ格好で面白かったー!

頭にクリスマスツリーを乗せた人(鳳翔大さんだったかな?)やら。
鞭の代わりにモールを振り回すミスター・アメリカ(悠未ひろさんでしたっけ?)やら。
紗幕に映るシルエットに、客席から笑いが起こります。
生舞台ならではのサービスは嬉しいですね。

〆はピンクアイドル(大空)。
「俺だけを見ろ!」が「メリー・クリスマス!」に。
拍手喝采でした!

宝塚、我が心の故郷


当時の宙組は76期の寿つかささんと鈴奈沙也さんが組長・副組長を務めてらっしゃいました。
唯一、第一次ヅカブームの頃に初舞台を踏まれた方々です。
(まだ宙組はなかった)

ヅカファン復帰した当初、全員の顔と名前を一致させるなんて無理…と思いましたが、彼らが記憶の取っ掛かりとなり、芋づる式に若い生徒さんを覚えられました。

久しぶりに会う親戚のお兄さんお姉さんのように懐かしく思えたすっしーさん(寿)とあゆみさん(鈴奈)。
花組には同期のさおたさん(高翔みず希)。
専科にも見知ったお顔が大勢いらして嬉しくなりました。

東京生まれ東京暮らしで故郷らしい故郷がない私にとって、宝塚こそ“我が心の故郷”なのかもしれません。

今までと何ひとつ変わらない世界に戻ることは困難かもしれませんが、ファンの“心の故郷”宝塚は少しくらい形が変わったとしても生き延びて欲しいと願います。

↓ブログランキングに参加しています↓
よろしければ応援クリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
↓Twitter(ブログ更新情報)↓
‎@noctiluca94
スポンサーサイト



「円熟の男役」大空祐飛と三輪の花(野々すみ花・藤咲えり・すみれ乃麗)│仮面のロマネスク

記念すべき宝塚初遠征は中日劇場でした。
なぜか大劇場より先に名古屋デビュー。
その後、2018年の閉館まで中日劇場を訪れることはなく、最初で最後の思い出となりました。

2011年秋、ひょんなことから宝塚ファンに返り咲いた私。
離れていた間の空白を埋めるように、劇場へ行くたび過去作品のDVDを買い求めました。

なかでも気に入ったのが2008年月組の『夢の浮橋/Apasionado!!』。
特に『Apasionado!!』が好きで全バージョン(月×2・宙×2)揃えたほど。

『Apasionado!!』が再演されると知り、即チケットを確保したのが、2012年2月宙組中日劇場公演『仮面のロマネスク/Apasionado!!II』。
その直後にトップコンビの大空祐飛さんと野々すみ花さんの退団発表があり、即完売したんですよね。
滑り込みセーフでした。

「円熟の男役」大空祐飛と三輪の花(野々すみ花・藤咲えり・すみれ乃麗)


初めての中日劇場。
浮かれ気分が伝わったのか、隣の席や物販の方に話しかけていただき、楽しかった!
名古屋の人は気さくで嬉しいですね。

装置や衣装がゴージャスで見応えあり。
特にメルトゥイユ夫人(野々すみ花)の登場シーンは美しかった!
『クラシコ・イタリアーノ』の垢抜けない少女より、こういう貴婦人の方が硬質な美しさが引き立つように思いました。

セシル、すみれ乃麗さんの可憐さ。

トゥールベル夫人、藤咲えりさんのしっとりした大人っぽさ。

『クラシコ・イタリアーノ』では娘役の活躍の場がなかったので、こんな風に娘役が華を競う芝居はいいですね。

主人公ヴァルモン(大空祐飛)の伯母、ローズモンド夫人の美穂圭子さん。
歌唱専科と思っていましたが、芝居の品の良さも注目。

特筆すべきはダンスニーの北翔海莉さん。
仮面を被って生きる貴族たちの中で唯一共感できる温かみのある人柄を余すところなく表現しています。

一歩間違えればわざとらしく鼻につく役柄を誠実に演じきりました。
後半決闘シーン、空へ向けて撃ったヴァルモンに対し、わざと外したダンスニー。
お互いの阿吽の呼吸が抜群。

中盤以降、ヴァルモンが傾きかけた家を再興したエピソードが出てきます。
胆力があり、なおかつ女性を惹きつけてやまない美貌を持ったおとなの男。
大空祐飛さんは熟れた男役の余裕を見せつけました。

メルテュイユ家の召し使い三人組も良い働き。
丸顔の娘役さんの歌が巧い。

宙組バウホール(ロバート・キャパ)メンバーもいらしてたようです。
生徒が客席に入ると劇場中の観客から拍手が起こることに驚きました。

鳳月杏ヴァルモンで再演希望


当時は汲み取りきれなかった舞台のエッセンス。
今ならもう少しきめ細やかに受け止められるかもしれません。
もう一度観たいなーー

今なら月組の鳳月杏さんが適任と思います。
毒と艶と憂いを兼ね備えた、ちなつ(鳳月)ヴァルモン。
いかがでしょうか?

↓ブログランキングに参加しています↓
よろしければ応援クリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
↓Twitter(ブログ更新情報)↓
‎@noctiluca94

ここが好きだよ!エルハポン―大野拓史、ロマンの結実│El Japón

すっかり『El Japón -イスパニアのサムライ-』がお気に入りの私。
わーっと話が広がって、ガーッと(半ば強引に?)めでたし!めでたし!
誰も泣かず傷つかず、恋の花もひとつふたつ咲き…

肩肘張らずに観られる娯楽作品はいいですね!
きらびやかなショー『アクアヴィーテ!!』とのコンビネーションも◎
(酒場のシーンで「生命の水」って台詞もありましたね)
(一幕と二幕をつなぐ遊び心、好きです)
(『BADDY』の「月が綺麗なんてとんでもない」とか)

「楽しかったね」と言い合いながら劇場を後にできる。
お正月から、そんな作品に出会えて嬉しいです。

お芝居と旅する心


お芝居を観る楽しみって何でしょう?
私にとっては、旅に出たり、本を読んだりするのと一緒。
お芝居を通して、新しい世界を知り、新しい自分に出会うことなのです。

大野拓史先生は、学校で習う歴史を、別な側面から描いてくださるから好き。
慶長遣欧使節や伊達政宗、支倉常長…
「知識」として知っていた彼ら。

しかし、蒲田治道という人物を主人公に据えることにより、物語はグンと自由度を増し、活き活きと血の通った「芝居」として生まれ変わるのです。

恥ずかしながら、この作品で初めて蒲田治道の存在を知った私。
大野先生のインタビューにありますが、和賀の反乱で亡くなったとされる治道。
しかし、前後の状況から「生き延びていた可能性を創りだす余地がある」と考えられたそう。

宝塚歌劇団│宝塚ミュージカル・ロマン 『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』の見どころ<前編>

スペイン南部の町コリア・デル・リオに「サムライの末裔」を自認する「ハポン(日本)」姓の人々がいる。
なぜ遠い異国の地に日本の侍の伝説が残ったのか…。
[公式サイトより抜粋]

この不思議なエピソードが、作家のイマジネーションを大いに刺激したことは想像に難くありません。
なぜ、ハポン姓を名乗る人々が現れたのか?
もしも、生き残った治道がハポンの祖だったとしたら?

バルトロメ・ハポンって誰?


「バルトロメ・ハポンとして生きろ」
物語の最終章でアレハンドロ(芹香斗亜)が治道に告げます。

蒲田治道→バルトロメ・ハポン。
忘れられない過去を負った治道が同じ境遇にあったカタリナ(星風まどか)と出会い、文字通り「生まれ変わる」。
そう来たかーーー!!!という感じですね。

ところでバルトロメって誰?の疑問にはカタリナが答えます。
「亡くなった夫の名前よ」

ふーん、そうなんだーと、深く考えずにいた私。
帰宅後、なにげなく物語の舞台となったコリア・デル・リオを調べたら、驚きの記述が!
Wikipedia│コリア・デル・リオ

1647年の町の徴兵記録にはバルトロメ・ハポンの名があり、コリア・デル・リオにおけるハポン姓の現れはじめと見られるが、同時に彼は36歳とも書かれている。徴兵記録において年齢のかさ上げは常態化していたとされるが、記録に従えば使節団の日本出発以前に生まれていたことになる。


バルトロメ・ハポンがいた!?

ちなみに、町の教会の洗礼台帳に残る最古のハポン姓の人物の記録は1667年のものだそう。
慶長遣欧使節がコリア・デル・リオを訪れたのは1614年。
日本への帰路についたのは1617年。
計算が合わないですね。

ただし、「1604年から1665年までの洗礼記録は失われており、この間の手掛かりはない」とのこと。
失われた60年に何があったのか?
想像の翼を広げる余地はあります。

たとえば、1647年のバルトロメは“治道バルトロメJr.”だった可能性もある…かも?
(アレクサンドル・デュマやヨハン・シュトラウス的な同名父子だったと仮定)
歴史の空白を巧みに「治道=ハポンの祖」につなげたのが上手いですね!

大野拓史、ロマンの結実


二回目の観劇では「バルトロメ・ハポンとして生きろ」で、遥か昔、遠く離れた異国の地に根づいた慶長遣欧使節の人々の息遣いが身近に感じられ、わぁーっ!と鳥肌が立ちました。

過去と現在、現実と物語が一気に溶け合う感覚。
これぞ物語!
これぞフィクション!

どうやって治道を動かそうか?
アレハンドロやエリアス、ドン・フェルディナンドはどう絡める?
脚本を執筆中の先生の胸の内を想像すると、私までわくわくします。

歴史の空隙を埋め、物語に作り変えるのは夢や憧れ、そして想像力です。
それらを媒体にノンフィクションからフィクションに生まれ変わった「ハポン」の物語。
スペインと日本を結ぶ壮大な大野ロマンが時空を超えて結実したのです。
やっぱり大野先生の作品が好きだなぁとしみじみ感じた『エルハポン』でした。

↓ブログランキングに参加しています↓
よろしければ応援クリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

↓Twitter(ブログ更新情報)↓
‎@noctiluca94

○『El Japón/アクアヴィーテ!!』関連記事はこちら↓
君こそヒーロー!アレハンドロ(芹香斗亜)はいい男☆彡│El Japón
真風涼帆は大野拓史のミューズか?+個人評(和希そら/瑠風輝/星風まどか)│El Japón
わーかーるーよー!藤井大介先生の「真風涼帆評」に完全同意│アクアヴィーテ!!

君こそヒーロー!アレハンドロ(芹香斗亜)はいい男☆彡│El Japón

キキちゃん(芹香斗亜)の魅力大爆発のアレハンドロ。
『エルハポン』でキキちゃんがますます好きになりました。

キキちゃんの愛すべき男役っぷりが際立って、本っ当ーにカッコいい!
見た目もカッコいい(おヒゲがセクシー)けど、中身はもっとカッコいい!!

大野拓史先生は男役さんをカッコよく魅せるのが本当にお上手。
最高にカッコいいキキちゃんを引き出してくださり、ありがとうございます!

○『エルハポン』感想・前編はこちら↓
真風涼帆は大野拓史のミューズか?+個人評(和希そら/瑠風輝/星風まどか)│El Japón

芹香斗亜はいい男!


『El Japón -イスパニアのサムライ-』は主人公の蒲田治道(真風涼帆)がカッコいいのはもちろん、登場人物それぞれにドラマがあり、物語として面白いのがお気に入りのポイント。
フィクションならではの面白さと言いますか。

特にキキちゃん演じるアレハンドロがいい味を出しています。
昼日中からブラブラ、というか夕方近くにようやく目覚める無精者&胡散臭い風来坊。
しかし、その正体は…!?

最後はぜーんぶキキちゃんが持ってっちゃう、めちゃくちゃ美味しい役!

ラストシーンは突然の水戸黄門化に驚き!
治道のピンチに、若草色のマントを翻し、颯爽と現れるアレハンドロ!
カッコいいーーー!!!

君こそヒーロー☆彡☆彡

って言いたくなっちゃいますね!
(MASK☆Jを思い出します)
痛快な勧善懲悪っぷりに拍手喝采!

キキちゃんの軽やかさ、なんとも言えない愛嬌が最高に活きたアレハンドロ。
その裏には、友や、密かに心を寄せる女性への熱い想いがあふれている。

ひとことで言えば、いい男!

「作家の信頼×役者・芹香斗亜」が生み出した新キャラクター・アレハンドロ


男役のキャリアあってこそ成り立つ難しい役ですが、キキちゃんの持ち味と相まって、魅力的に仕上がりました。
どうしてこんなに自然体に面白いのでしょう?

観劇後に公式サイトの大野先生のインタビューを見直したら、謎が解けました。
宝塚歌劇団│宝塚ミュージカル・ロマン 『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』の見どころ<後編>

芹香には、台本で描かれたままを演じるというよりは、彼女自身が見せたいと思う形で演じてもらいたいですね。そのために挑戦したいことがあれば、最大限、尊重するつもりです。常にもう一段階膨らませようとする努力を怠らない彼女ですから、“芹香が演じるアレハンドロ”をつくりあげてくれると期待しています。今回はスター・芹香斗亜として、どのようにセルフプロデュースをしてくれるのか、注目したいと思います。 [公式サイトより抜粋] 


すごいですね!!
「挑戦したいことがあれば、最大限、尊重するつもり」だなんて。
こんなふうに役作りを自由に任されるなんて役者冥利ではありませんか?

「作家の信頼×役者・芹香斗亜」が生み出した新キャラクター・アレハンドロ。
どこまで台本か、どこまでキキちゃんオリジナルか分からないところが面白い!
(観客の爆笑をさらった“キキちゃん”は、どなたの発案!?)

風に吹かれるように飄々と生きるアレハンドロはキキちゃんそのものだったのですね。
はる(天彩峰里)との、ほのかなロマンスの芽生えには思わずニヤニヤしちゃいました。
いいカップルです!

物語の一番大切な台詞「バルトロメ・ハポンとして生きろ」もキキちゃんに託されました。
かなり強引な展開でしたが、アレハンドロに言われると何もかも上手くいっちゃうような気がしますね。

異国の地で妻と友を得た治道。
真風くんとキキちゃんのバディ感がそのまま治道とアレハンドロの関係にも投影されているようで、いっそう心温まるエンディングとなりました。

トップスターと二番手の力が拮抗する今の宙組、見応え抜群です!

↓ブログランキングに参加しています↓
よろしければ応援クリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

↓Twitter(ブログ更新情報)↓
‎@noctiluca94

○『El Japón/アクアヴィーテ!!』関連記事はこちら↓
真風涼帆は大野拓史のミューズか?+個人評(和希そら/瑠風輝/星風まどか)│El Japón
わーかーるーよー!藤井大介先生の「真風涼帆評」に完全同意│アクアヴィーテ!!

真風涼帆は大野拓史のミューズか?+個人評(和希そら/瑠風輝/星風まどか)│El Japón

『El Japón -イスパニアのサムライ-』大好き!
めちゃくちゃ私好みのストーリーで楽しい!
何回観ても面白いし、観るたびに新しい発見があり、味わいが深まります。

真風涼帆は大野拓史のミューズか?


メインキャストそれぞれに良いお役がついて、これぞ当て書き!
私の考える宝塚第一の魅力は「座付き作者による当て書き&新作主義」。
なので、『エルハポン』みたいなバリバリの当て書き新作が来ると無条件にテンションが上がるのです。

「宙組×大野拓史」といえば、一昨年の『白鷺の城』が記憶に新しいところ。
真風涼帆の魅力をギュギュギュっと絞りきった濃縮還元100%真風涼帆でした。

ちなみにテーマソング「狂おしい夢」は、宝塚の芝居歌で一二を争う大好きな曲。
真風くん独特の引きずるようなリズムと、夢幻性のある曲調のコンビネーションが生み出す色気。
妙な中毒性があります。

寡黙で屈強な剣士・蒲田治道は真風涼帆の男役像にドンピシャ。
黙ってそこに立っているだけで匂い立つ男らしさに惚れ惚れ~~

大野先生が紡ぐ「男のロマン」「男たるもの」が大好きな私。
その哲学に合致するパフォーマーのひとり、真風涼帆。

婚礼前夜に夫を亡くし、彼が遺した宿屋を女手ひとつで切り盛りするカタリナ(星風まどか)。
自らの意志に反し、愛する人を見殺しにした治道。
虚ろな心を抱え、同じように、ただ生きながらえてきた男と女が出会う。

宿屋の危機に直面し、治道に剣術を教えてほしいと乞うカタリナ。
「あなたは死に場所を探していた」「私もだ」
しかし、夢想願流は守るべきもののために振るう剣である。

カタリナに喪服を脱ぐよう告げる治道。
“自分を縛りつける過去を脱ぎ捨て、もう一度自分の人生を生きろ”のメッセージ。
カタリナに剣を教えることは治道自身の「救い」でもありました。
次第に、再び立ち上がる心を取り戻していくふたり。

互いに忘れられない相手がいながら、惹かれ合う治道とカタリナ。

カタリナにダンスを教わるシーンの治道の「照れ」は悶絶もの。
無骨な男が思わずこぼす、なんとも控えめな恋慕の情がたまりません~~
もうっ!大野先生ったらーーー!って言いたくなっちゃいます。
それを絶妙なさじ加減で表した真風くんも凄い!

真風涼帆というミューズを得た大野拓史が描く『El Japón -イスパニアのサムライ-』。
胸のすく爽快な冒険活劇でした。

和希そら/瑠風輝/星風まどか


和希そらさんの藤九郎、瑠風輝さんの西九郎も、人物がしっかり書き込まれて魅力的。

藤九郎は彼だけでひとつの物語が成り立つほどドラマのあるお役。
葛藤を乗り越え成長する藤九郎を繊細に描いたそらちゃん。
彼女のお芝居にはいつも心惹かれるものがあります。
いい役者さんです。

西九郎もいいお役。
もえこちゃん(瑠風)はあまり“男役々々”しない自然体なお芝居が巧いですね。
治道や藤九郎を導く度量の大きさをサラリと演じて気持ちよかったです。

治道の登場によって、暗いトンネルを抜けたカタリナ。
自分の頭で考え、自分の足で立ち、自分の手で最善を選び取る、敏い女性。
大野先生の描くヒロインはいつも“女も惚れる女”を体現して嬉しいですね。

※好きすぎて収まりきらなくなったアレハンドロ(芹香斗亜)については次回!

好きな台詞


大野先生の台詞に痺れがちな私。
今回のお気に入りは支倉常長(寿つかさ)の「我々の旅は失敗だったと思うか?しかし、我々は始めの一歩を踏み出したのだ」的なアレ。
シビれる~~

まだ見ぬ世界への憧れ。
私を惹きつけてやまない大野作品のテーマはこれです。
なので、『Bandito』や『NOBUNAGA』のラストシーンも大好き。

2020年観劇初めに『エルハポン』。
幸先のいいスタートになりました!
今年も沢山の傑作に出会えますように!

↓ブログランキングに参加しています↓
よろしければ応援クリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

↓Twitter(ブログ更新情報)↓
‎@noctiluca94

○『El Japón/アクアヴィーテ!!』関連記事はこちら↓
わーかーるーよー!藤井大介先生の「真風涼帆評」に完全同意│アクアヴィーテ!!

プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

◇更新情報はこちら◇
Twitter‎@noctiluca94

ブログ内検索とタグクラウド

最新記事

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

カウンター

宝塚歌劇団人気ブログランキング

にほんブログ村ランキング

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
6位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
演劇
2位
アクセスランキングを見る>>

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

noctilucaにメッセージを送る

お名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

QRコード

QR

**