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ロクモ 好きな台詞&個別感想(悠真倫/桃堂純)&思い出し小ネタあれこれ│ロックオペラモーツァルト

あと4週間で『眩耀の谷/Ray』初日!
依然予断を許さぬ状況ではありますが、つつがなく幕が上がり、全公演が上演され、千穐楽を迎えられますことを心より願っています。

というわけで、『眩耀』が始まる前に。
のんびり続けてきた『ロクモ』感想、ラストスパートです。

好きな台詞、気になる台詞


一番好きな台詞は「僕には君がちょうどいい」ですが、他にもお気に入りがいっぱい。
ふたりは「ちょうどいい関係」―礼真琴と舞空瞳│ロックオペラモーツァルト

モーツァルト(礼真琴)の「敵がいない奴には味方もいない」。
石田昌也先生は月組の『カンパニー』で高野さん(美弥るりか)に同じような台詞を当ててましたね。
石田哲学なんでしょうか?
登場人物の口を借りて自分の主張を発信しているようにも思えます。

コンスタンツェ(舞空瞳)の「前金をくださる幽霊なんているわけない」は妙にツボりました。
サリエリ(凪七瑠海)の「(出世とは)賄賂を贈る側から貰う側になること」も好きですね。
これも石田節かな?

「シングルマザー」「就活」「こじらせ女子」など現代用語を散りばめがちなのも石田先生らしさ。
(こじらせ女子の用法はズレてたような…)

トップスターの豚鼻と、トップ娘役のあっかんべーもレアですよね。
積極的に見たいものではありませんが、琴なこの可愛さに助けられました。

コンスタンツェの「ヴォルフガングのバカー!」は、『食聖』のアイリーン(綺咲愛里)の「ホン・シンシンのバカヤロー!」を思い出しました。
星娘の伝統??

桃堂純(後見人)


コロレド大司教(輝咲玲央)の濡れ場を出歯亀するサリエリ(凪七瑠海)の手下(桃堂純)がツボな私。
このシーン、舞台全体が一幅の絵画のようではありませんか?

画面右に、戒律を破り、女と通じる聖職者。
左に、密談を交わす曰くありげな紳士ふたり。
右下には、秘め事を覗き見る間者の黒い影。

三者三様の思惑が渦巻く構図。
寓意画をひもとくような面白みを感じる場面です。

モーツァルトがサインするとき、後見人がくるりと背中を向けて机代わりになるのが面白いですね。
ちゃんとインク壺も持ってます。
西洋版矢立(携帯筆記具)ですね。
文房具好きとしては嬉しいシーンでした。

悠真倫(レオポルト・モーツァルト)


モーツァルトの両親、悠真倫さんのレオポルトと万里柚美さんのアンナ・マリアの関係がとても好き。
ふたりが並ぶシーンは殆どないけれど、夫婦の細やかな愛情がしっかり伝わってきます。
旅立ちの日の「気をつけて」が最後の言葉になるなんて。
温かなラストシーンには涙、涙…です。

喜劇、悲劇


さまざまな人がさまざまな状況で歌う「喜劇、悲劇(Comedie tragedie)」。
人生は喜劇と悲劇の繰り返し。

歌う人によってシリアスだったり、コメディ色が強かったたり。
同じ曲とは思えないほどバラエティ豊かで面白い!
個人的にはローゼンベルグ(紫藤りゅう)がハンカチを噛んで「イーーーッ!」ってなってるのが好き。

衣装


モーツァルトの衣装はどれも好きですが、オランジュ皇妃(白妙なつ)の宮廷に招かれたときの薄紫×金のセットアップが好みです。
ウィーンの下宿屋を訪れるときのパーカーも可愛い!
「Wolfgang」のネーム入りブーツも好き。

ポスターの時点で可愛かったコンスタンツェのドレスは、動いたらもっと可愛かった!
姉妹で色違い。
ヨーゼファ(音咲いつき)のオレンジ、アロイジア(小桜ほのか)のブルー、コンスタンツェのピンク、ゾフィー(星蘭ひとみ)のイエロー。
全員揃うと可愛さ倍増!
ステージスタジオに入ったら着てみたいですねーー

オランジュ皇妃のウィッグと頭飾り(生け花!?)がめちゃ好み!
女性のお姫様願望をギュッと凝縮したスタイル。
あれをかぶりこなせるのが凄いですよねーー
ピンクのリップもめちゃ可愛い!

天から降り注ぐ美声、ちょっと浮世離れしたキャラクターがハマるなつさん、大好きなんです。
客席降りで見とれてたら、なつさんから手を差し伸べてくださり、ハイタッチしていただきました。
もうメロメロですーー

客席降りといえば星蘭ひとみさん。
突然の専科異動発表後すぐの公演で偶然、目の前にいらしたんです。
「なぜ?どうして?」と複雑な思いが湧きましたが…
せーらちゃんの圧倒的な美貌を前にすると、そんな疑問も吹き飛びました。

間近で見ると本当にお人形さんのよう。
一分の隙もないんです。
美形ってこういう人を言うんだなぁとしみじみ。
また近いうちに舞台でお目にかかりたいですね。

コンスタンツェがアルバイトしてる飲み屋の女の子(桜里まお・二條華)の衣装も好き!
ビビットカラーのビーズがデコルテを彩るミニワンピース。

衣装だけでも眼福な作品でした。

フィナーレ


フィナーレはヅカ度100%!
かちゃさん(凪七)×娘役さんと、琴ちゃん×はるこさん(音波みのり)×ほのかちゃん(小桜ほのか)のナンバー。
ものすごーくヅカヅカしい振付だなぁと思ったら、百花沙里さんご担当でした。
ありますよね、百発百中で「ヅカだ!」って分かるダンスシーン。

そして、男役群舞!
おなじみの「トルコ行進曲」がこんなにセクシーにカッコよくなるなんて!
イントロがかかると心臓バクバク!大興奮!
ギラギラ!ガンガン!これぞ星男群舞☆彡
体感5秒!

琴ちゃんを中心に星男たちが逆三角フォーメーションになるところが一番好き!
先頭の琴ちゃんを挟んで左右に星の守護神、玲央さん(輝咲玲央)とかなえちゃん(漣レイラ)。
絶対負ける気がしない並びですよね…

〆はもちろん、琴なこのデュエットダンス。
甘く、初々しいのに、長年連れ添ったコンビのような息の合いっぷり。
これから、いくつも記憶に残るデュエットを見せてくれるだろうふたり。
楽しみにしています!

目も耳も心も幸せな『ロックオペラ モーツァルト』。
素晴らしい公演をありがとうございました!

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ふたりは「ちょうどいい関係」―礼真琴と舞空瞳│ロックオペラモーツァルト

『ロックオペラ モーツァルト』東京千穐楽から半年。
いよいよ礼真琴時代の到来!と胸を弾ませながら劇場に通った日々が懐かしいですね。

爆発する歌声。
向かうところ敵なしのダンス。
上げ潮に乗っている人の輝き。
星組子を引き連れて舞台を縦横無尽に暴れ回る琴ちゃんの無双感は凄まじいものがありました。

相手役のなこちゃん(舞空瞳)との相性も抜群。
琴ちゃんの動くところすべて、ぴたりと吸いついて離れない。
ときには琴ちゃんをリードする場面も。

鬼気迫る「薔薇の雨」。
リミッターを外した琴ちゃんの全力をガッチリ受け止めるなこちゃん。
ひとりずつでも素晴らしい力量だけど、互いを刺激し、高め合うことができるふたり。
これからどんな舞台を見せてくれるか、期待が高まります。

似た者夫婦なモーツァルトとコンスタンツェ


“フォルテシモとピアニッシモしかないふたり”
モーツァルト(礼)とコンスタンツェ(舞空)そのものな言葉です。

「敵がいない奴には味方もいない」と言うモーツァルトに「そんな人生、私はつまんないと思う!」と援護射撃するコンスタンツェ。

「馬鹿な私は退屈したくなくて」
「何をしでかすか分からない男だから選んだ」

世間からすれば権力に楯突く危険分子かもしれないが、自分にはかけがえのないただひとりの男である。
モーツァルトに負けず劣らず、直情的なコンスタンツェの愛。

「似た者夫婦」「割れ鍋に綴じ蓋」なんて言葉が浮かびますが、出会うべくして出会ったふたりなのでしょう。

しかし、そんなふたりの間に暗い影が差します。
『フィガロの結婚』が上演中止に追い込まれ、壁にもたれて咳き込むモーツァルト。

ふたりは「ちょうどいい関係」―礼真琴と舞空瞳


歌も踊りも抜群な琴ちゃんですが、お芝居も好き。
たとえば、冒頭の酒場のシーン。

そわそわ落ち着かない手足、キョロキョロ定まらない視線。
コンスタンツェの演奏に贈る子供じみた拍手。
一転、興味を惹かれたものには寝食を忘れて没頭する。

あー!いるいる、こういう人。

優れた観察眼と巧みな表現力で、周囲から浮きがちなモーツァルト像を形作る琴ちゃん。
素晴らしい技術です。

最も感情を揺さぶられたのは臨終のシーン。
「悪妻、良妻賢母、もっと美人」
「いろんな女がいるけど、僕には君がちょうどいい

いい台詞です。
僕には君。
君には僕。
ぴたりと釣り合ってちょうどいい。

モーツァルトとコンスタンツェが礼真琴と舞空瞳に重なる言葉。
お披露目らしくて素敵だな、と思いました。

続く台詞も心に残ります。
「僕の人生、半分は旅だった」
「結婚してからは君が道連れだったけど、これからは僕ひとりだ」

最後の言葉を言い終わるやいなや、消え入るように絶命するモーツァルト。
梅田芸術劇場でのMY初日は、魂がすぅっと抜け出るのが見えた気がして、ぞっとしました。

重荷を下ろし、ふわっと軽くなる様子が怖いくらい的確なんですよね。
たいした技術です。

今日より明日が素晴らしい


ある二回公演の夜の部。
いつもながらパワフルな琴ちゃんと星組さんのパフォーマンスに驚かされました。
一体どこからあの力が湧いてくるんでしょう?

その日の終演後の琴ちゃんのご挨拶が心に残っています。
「今日より明日が素晴らしい」

公演が中止され、東京お披露目の予定も立たない今。
しかし、今日より素晴らしい明日が必ず来ると信じ、再開を待ちます。
そのときは一段と息の合った琴なこに会えることを楽しみにしています。

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花組アーカイブス│観劇記録 記事一覧 2012-2020

待ちに待った宝塚再開のニュース。
トップバッターは花組の『はいからさんが通る』。
ようやく新トップコンビがお披露目されます。

「座席は間引き」「演奏は録音」など、まだ制約は多いですが、とにもかくにも劇場の扉が開くのは何にも代えがたい喜びです。
この日を今か今かと待ちわびた生徒さん、劇団関係者、ファンの皆さま、おめでとうございます!

初日まで一ヶ月。
無事に幕が上がり、千秋楽まで滞りなく上演できることを心より願います。

しばらく宝塚離れしていた私の花組再デビューは2012年。
当時のトップコンビは、蘭寿とむさんと蘭乃はなさん。

その後、トップスターは明日海りおさん、トップ娘役は蘭乃はなさん、花乃まりあさん、仙名彩世さん、華優希さんに替わりました。
そして、宝塚筆頭組を背負って立つバトンは柚香光さんの手に。

時間がたっぷりある今、2012年から現在まで、実際に観劇した全公演の記録と感想をまとめました。
東宝組の私が『はいからさん』を観られるのは当分先になりそうですが、また感想をこちらに追加できたらいいなと思います。

花組アーカイブス│観劇記録 記事一覧 2012-2020


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1.宝塚的ハッピーエンドではないけれど│花組:復活/カノン

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1.蘭寿とむ×蘭乃はな×明日海りおの三角関係│愛と革命の詩

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6.たおやかに、才長けて、うるわしく…仙名彩世の額田女王│博多座『あかねさす紫の花』
7.天比古(柚香光)の無垢、小月(乙羽映見)の慈愛、銀麻呂(天真みちる)の篤実│博多座『あかねさす紫の花』
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目覚めた少女マナ(仙名彩世)―女王卑弥呼誕生秘話│邪馬台国の風

なんだか色々もったいない話だな、というのが『邪馬台国の風』MY初日の印象でした。

テーマやキャラクターは美味しいのに、構成が消化不良。
きちんと整理されていれば、もっと旨みが増すのに。
…なんて思ってましたが、何度か観るうちにジワジワハマっていきました。

物語の軸を「“マナ(ヒミコ)”という一人の女性の成長譚」と捉えれば、新しい面白さが見えてきます。

目覚めた少女マナ(仙名彩世)―女王卑弥呼誕生秘話


構造としては『月雲の皇子』と同じですね。
神の依り代である聖なる女、巫(かんなぎ)に触れることは禁忌。
彼女に触れ、罰を受ける男。

『月雲』で衣通姫に触れた木梨軽皇子は流刑に処されますが、『邪馬台国』の主人公タケヒコ(明日海りお)は盟神探湯(くがたち)で身の潔白を証明します。

晴れて結ばれるかと思ったら…
タケヒコはマナ(仙名彩世)のもとを去ります。
「邪馬台国に風が吹くとき、それは私があなたを想っているときだ」の言葉を残して。

マナはヒミコと名乗り、自分の能力を活かして生きる道を選ぶ。
タケヒコはマナを尊重し、身を引く。
マナはタケヒコの想いを受け止め、己のなすべきことをなす。

使命に目覚めた女と、その決断を支える男。
清々しい結末です。

邪馬台国の“謎”


初回で『邪馬台国の風』がしっくりこなかったのは、タケヒコとクコチヒコ(芹香斗亜)の人間像がつかめなかったからでした。
トップスターと二番手が演じる役ですから当然比重が大きいはずですが、二人の関係が希薄なため、いまいち収まりが悪いのですよね。

タケヒコとクコチヒコの想いの差が開きすぎて「終生の敵」という感じがしないのです。
二人の確執って、そんなに深いのでしょうか?

タケヒコは狗奴国の兵士にお師匠さんを奪われましたが、クコチヒコが直接手を下したわけではありません。
また、クコチヒコはタケヒコに何かをされたわけではありません。
恨みが生まれない=執着しない。
つまり、敵対関係が生まれない。

クコチヒコは淡々と自国の正義のために働いているだけです。
もう一歩、二人の対立が踏み込んで描かれていれば、ストーリーの奥行きが増したように思います。

私どこか大事な場面を見落としたかな?と思うほど、タケヒコの行動原理が曖昧で、モヤッとしていたのです。

適材適所!『Santé!!』ざっくり感想


お気に入りシーンは、ジゴロ、ロケット、エイトシャルマン。

美穂圭子さん、羽立光来さん、和海しょうさん、音くり寿さんの歌が素晴らしい。
仙名彩世さんもいい、声がとてもいい。
5人中3人が94期。
花組94期すごい。

ジゴロの振り付けは安寿ミラさんの匂いがする。
今年の名場面No.1かも。
3組のデュエット、娘役さんの背中を撫でるキキちゃん(芹香)がセクシー。

柚香光さんのロケットボーイ、元気いっぱい。
場面をパッと明るくする華がある。

瀬戸かずやさんと水美舞斗さんのオリエンタルワインは肉弾戦。
和海しょうさんの歌が絶品。

デュエットダンス、最後に両手を広げてゆきちゃん(仙名)を待つみりおさん(明日海)がいい。

ショーのテーマ『Santé!!(乾杯』)に合わせた長渕剛さんの「乾杯」に乗せた黒燕尾。
お芝居のモヤモヤを帳消しにするほどカッコいい。

グランドパレードのみりおさん。
大羽根を背負ったままセリが上がり、ワインを飲み干す珍しいパターン。

このショーで印象に残ったのは、みりおさんの濃密な色香。
押しも押されもせぬ宝塚筆頭組トップスターの自信がみなぎる堂々たる姿。
月組時代のほわっとした少年ぽさは跡形もなく、完熟した男役の魅力を存分に見せてくれました。

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男役で最も難しい?「平凡な男」を「非凡なヒーロー」に変えた壮一帆│Shall we ダンス?

このお芝居大好き!
笑えて、泣けて、心温まって…
終演後ほんわか幸せな空気に包まれます。

2013年1月3日『Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!』の感想です。
もともと周防正行監督の原作映画がお気に入りで演目発表のときから期待大でしたが、それを上回る大満足!

男役で最も難しい?「平凡な男」を「非凡なヒーロー」に変えた壮一帆


仕事も家庭も満ち足りているはずの平凡なサラリーマンが、ふとしたはずみで社交ダンスの世界に飛び込み、新しい人生を知る。
展開は原作とほぼ同じですが、随所に宝塚ならではのシーンが盛り込まれ、ラストは嬉しいサプライズが待っています。

役所広司が演じた主人公(宝塚版ではヘイリー・ハーツ)は壮一帆さん。
華やかなミュージカルの舞台で、個性的な面々に囲まれても埋もれずに「平凡」を演じることの「非凡」。

「凡庸」という最も「宝塚のヒーローらしくない」男性像を表現するのは難しかったと思いますが、彼は誰に対しても誠実で愛あふれる人物として、堂々と存在しました。

宝塚の主役といえば「歴史上の英雄」「悲劇の主人公」「女を虜にする伊達男」がセオリー。
そういう役には、そうと見せる演技の「記号」があります。

ヘイリーにはそれが一切与えられない。
「平凡な」家庭を持ち、職場と家の往復で日々を過ごす「平凡な」男。
ドラマティックな要素の欠片もないこの役を、壮さんはごく自然に舞台に息づかせました。
ヘイリーの行動が周囲に幸福な変化を呼ぶ、という形で。

揺るぎなきヒロイン、愛加あゆ


ヘイリーの妻、ジョセリン・ハーツ(原作:原日出子)は愛加あゆさん。
舞台の成功は彼女の力によるところが大きいですね。

とにかく、可愛い!
母性豊かで包容力にあふれ、抜群にチャーミング!

夫が内緒でダンス教室に通い出したことに疑念を抱き、探偵事務所に浮気調査を依頼するジョセリン。
こんな可愛い奥さんがいて、本気で他の女に走るわけがない!という説得力に満ちてました。

ラスト近く、浮気の誤解は解けたが、踊ることをやめてしまったヘイリーに寄り添い「変化を恐れないで」と語りかけるように歌う場面。
長い年月を共に過ごした夫婦関係の確かさ・揺るぎなさを感じさせて秀逸でした。

もうひとりの主人公、早霧せいな


ヘイリーの人生を変えるきっかけとなるダンス教師エラ(原作:草刈民代)は早霧せいなさん。
過去のダンス競技会での不幸な事故により、心を閉ざしてしまった寂しき美女。

ヘイリーや仲間たちによって、彼女が自信を取り戻し、再生していくさまも物語の大きな柱のひとつ。
ピンと張った背筋、硬く張り詰めた表情…
騒々しいダンス教室の中で、ひとり異彩を放つエラ。

夜毎、教室の窓から虚空を見つめるエラの姿を、駅のホームから偶然目にしたヘイリーが「ビルの上のラプンツェル」と喩える。
原作にない表現ですが、閉塞感を抱えるエラの状況にマッチした名台詞でした。
塔に閉じ込められたラプンツェルを解き放つのは、ヘイリーと教室の仲間たち。

ヘイリーの同僚ドニー(夢乃聖夏さん)、気弱なサラリーマンのジャン(鳳翔大さん)、ホストのレオン(彩風咲奈さん)、シングルマザーのバーバラ(大湖せしるさん)。

彼らと触れ合ううちに、かたくなだったエラの心が解けていく。
ダンスを始めた頃の、純粋に楽しむ気持ちを取り戻したのです。
ヘイリーに競技会への出場を勧める場面の前後から、花が開くように表情が明るく豊かに変わっていきます。

ここから、ストーリーは一気に加速します。
バーバラをパートナーに、モダンはヘイリー、ラテンはドニーに振り分けられます。

愛すべき男ドニー、夢乃聖夏


映画で強烈なインパクトを残した竹中直人さん演じるドニー・カーティスは、夢乃聖夏さん。
演目発表時より「ドニー役は夢乃さんしかいない!」と思っていましたが…

完璧なドニーがそこにいました。
宝塚的にはギリギリなキャラクターですが、品を落とすことなく愛すべきドニーを演じきりました。

登場するだけで笑いを誘い、スーツ姿で直角歩きをすれば場内爆笑。
甲高い声で真面目に演じれば演じるほど、周囲から浮き上がって可笑しい。

なにより凄いのは、観客の視線を一身に集めながらも、決して独りよがりにならず、舞台を壊さない絶妙なバランス感覚。
仕事も男としても自己評価の低いドニーが輝けるのは、カツラを被り、派手な衣装をまとい、別人になってスポットライトを浴びて踊る瞬間だけ…

そんなドニーですが、競技会でバーバラに「あなたはもうそんなもの(カツラ)がなくても踊れる!」とハッパをかけられ、アフロを脱ぎ飛ばすシーン。
ここでまた、ドニーも脱皮したのです(精神的に)。

塔から下りたラプンツェル


競技会中のアクシデントが原因でダンスをやめてしまったヘイリー。
そこへ、ドニーとバーバラが訪ねてきます。
エラからの手紙を携えて…

競技の世界へ戻ることになったエラは、もう教室で会うことはできない。
その前に開かれるお別れパーティでヘイリーと踊りたい、と。
忘れかけていたダンスの楽しさを思い出させてくれた「あなたと私は踊りたい」。

一人佇むヘイリーの姿と共に、過去のエラの姿が浮かび上がり、すべてを賭けて臨んだ競技会での事故の模様が再現されます。
競技ダンスの最高峰ブラックプールの決勝で倒れた彼女を、当時のパートナーは助け起こさなかったのです。

夢破れ、相手に失望するエラ。
そんな彼女に、もう一度パートナーへの信頼を取り戻させたのはヘイリーでした。

ヘイリーたちが出場した競技会で同じアクシデントが起こったとき、転びそうなバーバラを守り抜いたヘイリー。
その姿がエラの心を動かしたのです。
もう一度ダンスを愛そう、と。
宝塚随一の芝居巧者である早霧さんですが、ストイックで硬質な声の魅力も相まり、このモノローグは出色の美しさでした。

宴もたけなわなパーティ会場。
ヘイリーの姿はありません。

やきもきする周囲をよそに「あの人はきっと来る」と語るジョセリン。
夫を愛し、支え、信じる妻の存在の確かさが、短い台詞に込められます。

ドラムロールが響き、皆が固唾を呑む中、エラのラストダンスの相手を照らすスポットライトが会場を舐め回す。
あきらめかけた頃、ヘイリーが現れ、彼女に手を差し出す。
「Shall We Dance?」

映画を何度も観て、分かりきっていた結末ですが…
温かなラストに目頭が熱くなりました。

名曲「Shall We Dance」に乗せて、誰も彼もが幸せそうに踊るエンディング。
ヘイリーと踊るエラに、新たな彼女のパートナー・アルバート(未涼亜希)が寄り添い、その手を取る。

ヘイリーからアルバートへのバトンタッチ。
台詞はありませんでしたが、もうひとつの「Shall We Dance?」が確かに聴こえました。
塔から下りたラプンツェルの物語、その先を予感させるシーン。
これは嬉しいサプライズでした。

ヘイリーはジョセリンと、エラはアルバートと踊る。
ドニーも踊る。バーバラも踊る。ジャン(鳳翔大)もレオン(彩風咲奈)も。
ジョセリンが雇った探偵(奏乃はると)までもが一緒になって踊る。
登場人物の全てが愛おしくなる大団円で幕。

注目した方々(未涼亜希/奏乃はると/大澄れい/月城かなと)


エラの新しいパートナー、競技ダンス界のトップダンサーであるアルバートは、未涼亜希さん。
少ない出番ながらも圧倒的な存在感。

とてもジェントルな描かれ方で、この物語をいっそう大人のお伽話へと導く役割を担います。
ヘイリーとは違う方向から、エラが新しい一歩を踏み出す助けとなるアルバート。

一度はエラからの誘いを断りますが、突き放すのではなく、彼女が再び踊る喜びを取り戻したならば、自分から改めてパートナーを申し込むと言うのです。

男性のリードがない限り、女性は決してステップの第一歩を踏み出せない。
逆に言えば、リーダー(男性)はパートナー(女性)を導き、尊重し、相手の美しさが最大限に活きるよう心を尽くす役割でもあるというのです。
「Shall We Dance?」の精神が垣間見えるこのシーン、反則級のカッコ良さです。

ダンスホールのエキシビションで「Sing, Sing, Sing」に乗せ、披露したダンスも必見。
歌声がまたいいですね。
どこから聴こえてくるのか分からなくなるような、劇場全体を包み込むまろやかさがあります。
ちょっとした台詞の端々まで、渋くていい男アルバート。
ドニー役の夢乃さんと共に、助演賞を差し上げたいですね。

ヘイリーの調査を進めるなかで、いつの間にかハーツ夫妻にシンパシーを感じるようになった探偵クリストファーには、奏乃はるとさん。
実は物語の重要なキーパーソンなのですが、朴訥とした雰囲気でストーリーに厚みをもたらします。

ダンス教室の生徒、エラに横恋慕(?)する中年男性の大澄れいさん。
レッスン中、さりげなくエラの尻を撫で下ろしては手を掴み上げられ、無駄に顔を近づけてはグキッと矯正されるセクハラ親父。
映画でもあったシーンがきっちり再現されて笑いました。
教室の場面は、あちこちで面白い小芝居が繰り広げられ、どこを観ていいやら悩みます。

エラが心を閉ざすきっかけとなった元パートナーの月城かなとさん。
一瞬の登場ですが、印象的な美貌。

いきいきと舞台を飛び回る登場人物全てに触れられないのが残念です。

華やかなダンスシーンが多く、芝居とショーを同時に観たような満足感を得られるこの作品。
人生を愛し、ダンスを愛する人々の笑顔が輝く舞台。
早くも今年のベストアクト、忘れられない大好きなストーリーとなりました。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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