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光と色彩のマジック-虹の塔│箱根彫刻の森美術館

楽しい9連休もあっという間に過ぎ、今日が仕事始めでした。
気を引き締めて、これからの一年も頑張っていきたいと思います。

箱根彫刻の森美術館へ行ってきました


年末から箱根に出かけていました。
一日目のメインは『彫刻の森美術館』。
彫刻の森美術館公式サイト

7万平方メートルもの広大な敷地に点在する彫刻群は見ごたえたっぷり。
雄大な自然を背景に彫刻を鑑賞するのはいいものですね。

子どもの頃、両親に連れられて以来、30年ぶりくらいに訪れましたが、当時とはまた違う感動がありました。

「虹の塔」に魅入られる


手前はジム・ダインの『展望台』。
奥の塔はガブリエル・ロアールの『幸せを呼ぶシンフォニー彫刻』、レリーフは伊本淳の『よろこび』。
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塔の内側に張り巡らされたステンドグラス。
螺旋階段で上層に登りながら、刻一刻と移り変わる光と色彩の芸術を楽しみます。
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圧巻のボリューム。
降り注ぐ虹の光のシャワー。
塔の中で丸一日過ごしたいくらい。
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屋上の開口部から内部を見下ろしたところ。
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お気に入りの彫刻たち


マルチェロ・マスケリーニの『翼を持ったキメラ』。
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ヘンリー・ムーアの『横たわる像:アーチ状の足』。
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同じくムーアの『横たわる像:アングル』。
ぽってり丸みを帯びた抽象的なフォルム。
初めて彫刻の森を訪れたとき、最も印象に残ったのもムーアでした。
「彫刻=ムーア」。
ムーアが私の彫刻原体験となったのです。
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伊藤隆道の『16本の回転する曲がった棒』。
じっと見ていると吸い込まれそうな不思議な動き。
陽気で軽やかな美しさを感じられて好きな作品です。
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特にお気に入りは、カール・ミレスの2点。
逆光に映える『神の手』。
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どこかユーモラスな『人とペガサス』。
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屋外展示場の最奥部に位置する「ピカソ館」。
2階建ての大きな建物にピカソがいっぱい。
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比較的晩年の作品が多く、迫り来る死に対する怯えと、衰えぬ創作への情熱のコントラストが印象的でした。
一方の手で迫り来る死を必死に振りほどき、もう一方の手からなる強い創作のエネルギーで死を返り討ちにするような。
強い力のせめぎあいに圧倒されました。

1月6日まで『ナイト・ミュージアム』と称し、ライトアップが行われていました。
エミール・アントワーヌ・ブールデルの『弓を引くヘラクレス』。
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ちっとも「宝塚風味の…」ではありませんが、久しぶりに展覧会記録を書けて楽しかったです。
東京都美術館の『没後50年 藤田嗣治展』と『ムンク展―共鳴する魂の叫び』、上野の森美術館の『フェルメール展』もとても良かったですが、なかなかまとめられず。

ムンクとフェルメールはまだ開催中ですので余裕があったら感想を残したいと思います。

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人はなぜ人を描くのか?│国立新美術館『ルーヴル美術館』展感想

宝塚星組公演『ANOTHER WORLD』観劇の合間を縫って、上野の『エッシャー展』、六本木の『ルーヴル美術館展』に行ってきました。
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テーマは「肖像芸術」。
パリのルーヴル美術館の全8部門から、よりすぐりの肖像の傑作約110点が一堂に会した贅沢な展示。
宝塚ファンにはおなじみの人物の肖像画や彫刻も多かったですね。
太陽王ルイ14世、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、アンリ4世、ジャハンギール、ヴィジェ・ル・ブラン…
(『金色の砂漠』のジャハンギールは実在の人物ではないですが)

どれも素晴らしかったですが、最も印象に残ったのは「ブルボン公爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム(1465-1511)[R.F.1212]」。
不治の病ペストに侵された女性の亡骸を模した彫刻です。

病み衰え、やつれた顔。
痩せさらばえ、骨と皮ばかりになった体。
腐った肉を食い破り、体内から這い出る蛆虫。
膨張し、裂けた腹からはみ出し、とぐろを巻く腸。

死後数日の腐乱した肉体の有様が、ほぼ等身大に写し取られた彫刻。
目を背けたくなるような姿ですが、なぜか惹きつけられます。

医療が未発達だった時代、死の病に侵され、なすすべもなく死んでいった人々。
「死」が現代より身近だった当時、芸術家たちは何を思って、絵筆を握り、ノミを振るったのか。

モデルとなった女性の最も美しかった姿ではなく、命を失い、崩れ果てた肉体を永遠に残る形にしたのは何故か?

霊魂が肉体を離れた瞬間から粛々と進行する「死」。
肉体は分解され、土に還り、やがて完全に消滅する。

「死」は持つ者持たざる者、誰にも平等に訪れるものであり、決して逃れることはできない。
「死」は単なる現世からの消失であり、それ以上でもそれ以下でもない。
「肉体の死」を率直に、克明に描き出して秀逸な作品でした。

この像を通して「死」と向き合うこと。
「Memento mori(死を想え)」のメッセージを強く感じました。

ちなみに、友人は「無理」と言って素通りしてましたので、グロテスクなものが苦手な方はご注意ください。
私も決して得意ではないのですが、作品の放つ強烈な磁力が勝りました。

他、お気に入りの作品。
昨日描かれたかのように瑞々しい、古代エジプト部門の「女性の肖像[N2733.3]」。
生き生きと本人の人となりが伝わってくるジャン=アントワーヌ・ウードンの「アビ・ア・ラ・フランセーズ(フランス式の宮廷紳士服)をまとったヴォルテール(本名フランソワ=マリー・アルエ)(1694-1778)[R.F.1426]」と、フランスの画家(?)の「《肖像》、通称《フュズリエ爺さん》[R.F.2005-9]」。
アイドルのように可愛らしいジャン=フランソワ・ガルヌレの「画家の息子アンブロワーズ・ルイ・ガルヌレ(1783-1857)[R.F.2808]」。
これは肖像にしては珍しく、歯を見せて笑っている表情が新鮮でした。

私も名画の仲間入り(?)。
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お土産は、展覧会限定の鎌倉紅谷の「ルーヴルッ子」。
「クルミッ子」好きにはたまりません。
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充実した良い展示でしたので、もう一回観たいですね。
『エリザベート』と『Thunderbolt Fantasy』が始まる前に行けるかな?

ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか
会期/5月30日(水)-2018年9月3日(月) 毎週火曜日休館
開館時間/10:00-18:00 ※金・土曜日→6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで
会場/国立新美術館 企画展示室1E

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浮世絵と宝塚歌劇│『浮世絵モダーン 深水の美人!巴水の風景!そして…』展感想

町田市立国際版画美術館で開催中の『浮世絵モダーン 深水の美人!巴水の風景!そして…』を観てきました。
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江戸期に隆盛を極めた浮世絵版画。
しかし明治に入ると新聞や写真などに押され、衰退していきました。
そんな状況を救ったのが、オーストリア出身の版画家フリッツ・カペラリを始め、ヘレン・ハイドやエミール・オルリックら、ジャポニズムの影響を受けて来日していた外国人たち。
彼らと、「渡辺版画店(現:渡邊木版美術画舗)」を営んでいた渡辺庄三郎の協力により、浮世絵の近代化、復興が実現されたのです。

「新版画」と呼ばれるそれらの作品、前後期合わせて約300点を集めたのが今回の展示。
せっかくなので、宝塚歌劇や歌舞伎など舞台芸術に関わりのある作品を中心に取り上げます。
(一部作品撮影可)

まずはサブタイトルにもある「深水の美人」。
深水とは、宝塚歌劇団の娘役として活躍された朝丘雪路さんのお父様でいらっしゃる伊東深水画伯のこと。
深水の美人画の特徴は匂うような健康美。
湯上がりの上気した肌や襟足、乳房の柔らかさ。
触れれば体温を感じられそうなぬくもりは木版ならでは。

橋口五葉の『浴場の女』。
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同じ橋口の『夏衣の女』の顔が当代の坂東玉三郎そっくりで驚きました。
「絵に描いたような美しさ」という言葉がありますが、玉三郎をモデルに描いたかと思うほど。

玉三郎つながりで、山村耕花(豊成)の『梨園の華 十三世守田勘彌のジャン・バルジャン』。
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玉三郎の養父が十四世守田勘彌、十四世の養父が十三世ですので、玉三郎は十三世の孫にあたるのですね。
鬼気迫る表情、一瞬を見事に捉えた一枚です。

こちらも耕花(豊成)の『四世尾上松助の蝙蝠安』。
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他にも、大橋月皎の『六世尾上梅幸(?) お富』のゾクッとするような色気。
役者の人格まで写し取るような役者絵の数々は見応え充分。

小早川清の『ダンサー(レヴュー)』。
1932年の作品です。
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関東大震災から復興を遂げた新東京で流行したレヴュー。
浅草松竹座や東京宝塚劇場のダンサーがモデルとされています。

同じく、小早川の『近代時世粧ノ内 六 口紅』。
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バラのかんざし、棒紅、指輪、腕時計…
「モガ」と呼びたくなるような風情。
襟元にパイナップルらしき模様が見えるのも面白いですね。
その時代の風俗を写すのが“浮世”絵の使命とすれば、この美人画はまさにその役割を果たしていると言えます。

* * *

サブタイトルのふたつめ「巴水の風景」。
実は私の第一目的はこちらでした。
川瀬巴水、大好きなのです。

『東京十二題 深川上の橋』。
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『旅みやげ第一集 十和田湖千丈幕』の深い湖水、『旅みやげ第二集 小千谷旭橋』の水面に映る月影、水をかく櫂の音すら聞こえそうな静けさ。
『東京二十景 神田明神境内』、同じく『桜田門』、『荒川の月(赤羽)』、『馬込の月』、いずれも深い青が印象的。
この馥郁とした青色は、印刷では決して再現できるものではありません。
是非、本物をご覧ください。

『日本風景集 東日本篇 平泉中尊寺金色堂』の冴え冴えした月明かりの表現も見事。
巴水は撮影不可の作品が殆どでしたので、よろしければこちらをどうぞ。
渡邊木版美術画舗│川瀬巴水
ため息が出るばかりです。

* * *

思いがけず嬉しかったのは、最後に大好きな橘小夢の作品を見られたこと。
淫靡で悪魔的な美しさをたたえた『唐人お吉』、『お蝶夫人』、『澤村田之助』の三作。
とどめは、突き抜けた妖しさが魅力の小村雪岱で幕を下ろします。

新版画誕生のキーマンとなったカペラリやハイド、全盛期を築いた深水や巴水、そして、小夢や雪岱。
新版画の成り立ちから発展までを辿った『浮世絵モダーン』展、おすすめです。

東京は今週末までですが、三重県のパラミタミュージアムで巡回展示が行われます。
12月6日(木)から2019年1月14日(月・祝)まで。
お近くの方、どうぞお運びくださいませ。

○浮世絵モダーン 深水の美人!巴水の風景!そして…
会期/2018年4月21日(土)~ 6月17日(日) ※月曜休館
開館時間/平日10:00~17:00(入場は16:30まで)、土日祝10:00~17:30(入場は17:00まで)
会場/町田市立国際版画美術館(東京都町田市原町田4-28-1)

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この世で一番怖いものって何だろう?│『怖い絵』展感想

前回まさかの210分待ちで挫折した『怖い絵』展に再挑戦しました。
あまりの人気っぷりに、とうとう平日を含む毎日20:00まで開館時間が延長されたみたい。
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多少は空いたかな?と思いましたが甘かったですね。
祝日の昨日、朝から冷たい雨にも関わらずまたもや210分待ち!
ゆっくりランチして遅めの時間に入ろうと思いましたが、待ち時間100分を下回ることはなく…
覚悟を決めて行列に並びました。

17:35に私たちが並び始めた時点では110分待ち表示でしたが、館内に入れたのは18:45。
70分ほどで済んだようです。
状況により変動はあるかと思いますが、ご参考までに。
会期末に近づくにつれ、ますますの混雑が予想されますので、ご興味のある方はお早めに。

20:00の閉館まで1時間15分。
普段なら3~4時間かけて観る私にしてはかなりの駆け足でしたが、気になる作品はじっくり鑑賞でき、おおむね満足でした。

お目当ては、オーブリー・ビアズリーの『サロメ』。
オディロン・ルドンのお気に入りの作品も観られ、嬉しかったですね。

今回、特に心に残った作品はこちらの2点。
ポール・セザンヌ『殺人』。
ウィリアム・ホガース『娼婦一代記』。

まずは『殺人』。
不遇をかこっていた若き日の作品。
セザンヌと言えば、『サント・ヴィクトワール山』や『リンゴとオレンジのある静物』のように、抜けるように温かな光のイメージが強かった私。
二人がかりで押さえつけた被害者の体へ、今まさにナイフを突き立てんとする瞬間の、むき出しの暴力を描いたこの作品は衝撃でした。
印象主義と出会う前、しかし、確実に後年の作品群へのつながりを思わせる、初期の荒々しいタッチ。
画家の心の変遷の一端に触れられたようで、胸を打たれました。

そして、最も強く脳裏に焼き付いたのは『娼婦一代記』。
ロンドンへ出稼ぎにやって来た少女モルが娼婦に身を落とし、若くして亡くなるまでを描いた連作です。

仕事を求めて都会にやって来たモル。
女衒に騙され、金持ちの商人の愛人となった彼女。
浮気が発覚して商人の家を追い出され、自宅で身を売りますが、治安判事により逮捕されます。
感化院に入れられたモルが強いられた奉仕労働は、絞首刑に使う麻縄を作ること。
釈放されたモルは男児を産み落としますが、食い扶持が増えたことにより、貧困に拍車がかかります。
やがて、梅毒に冒され死の床に着くモル。
享年23歳。

展覧会テーマの“怖い”絵。
不気味、不安、グロテスク、暴力、災害、病気、死…
“怖い”にも様々ありますが、この作品が孕む“怖さ”の正体は何でしょう?

貧困、無知、自堕落、女性の地位の低さ。
感化院を出ても、身を売る以外に日々の糧を得る手段を知らず、更に救いのない道に足を踏み入れる。
搾取され、誰にも顧みられず、ボロ布のようになって死んでいく彼女。

女性が生きていくための選択肢の少なさ、食べていくための手段として選んだ仕事で死の病に罹患する。
モルのような女性は他にも数多くいたでしょう。
ジョージ・フレデリック・ワッツの『発見された溺死者』にも、その影を見て取ることができます。
逃げ場のない不幸の連鎖。
これこそが“恐怖”です。

最も弱き者に最大の犠牲を強いた当時の社会情勢を切り取った『娼婦一代記』。
彼女がどんな思いで世を去ったのか、やりきれなく、重苦しい気持ちになる一枚でした。

実は、この作品を観始めた時点で閉館20分前。
まだ展覧会の目玉『レディ・ジェーン・グレイの処刑』に辿り着いていません。
申し訳ないけど、このコーナーは飛ばして先に進みたいなぁ…なんて思っていたのですが、銅版画好きの連れ合いにその気配なし。
諦めて(?)一緒に並んだのですが、これが大正解!
観て良かった!
この作品が一番心に残ったのです。
連れ合いに感謝しなければ…

閉館時間を過ぎ、出口へ向かいながら横目で観た『レディ・ジェーン・グレイの処刑』。
目隠しをされ、自らの首を据える台へ伸ばされた左手の反対側。
不安そうに、何かすがれるものを探すように、宙へ浮かされた右手。
まだあどけないような肉付き、頼りなく、冷たく、心細げなその手をぎゅっと握りしめたくなるような気持ちに襲われました。

展覧会メインビジュアルに添えられた「どうして。」(画像参照)
秀逸なキャッチコピーです。

たった9日間の在位。
陰謀によって、わずか16歳で処刑されたジェーン。
どうして。
彼女が何をしたというのか。
どうして。

会場の外の壁に並べられたパネルで作品の背景が説明されています。
ジェーンの夫で、別々にロンドン塔に囚えられたギルフォード・ダドリー。
彼が牢獄の壁に刻んだ「JANE」の文字に、ふたりの愛と無念を感じました。
こちらも是非、お見逃しなく。

もうひとつだけ。
19世紀末ロンドンを震撼させた連続猟奇殺人の“切り裂きジャック”。
未だ未解決の事件ですが、犯人と目された人物は大勢います。
最も有力な容疑者のひとり、画家のウォルター・リチャード・シッカート。
彼が描いた『切り裂きジャックの寝室』も展示されています。
先入観を持って観るせいか、なんとも陰鬱で閉塞的。
禍々しい空気が画面から漂ってくるようです。

余談ですが、切り裂きジャック事件に新説を上げたこちらの本、お勧めです。
島田荘司著/切り裂きジャック・百年の孤独/文春文庫

100年の時を経て、「切り裂きジャック事件」がついに解かれる
1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。5人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた“切り裂きジャック”が、100年後のベルリンに甦ったのか? 世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。[文藝春秋公式サイトより抜粋]


お時間に余裕のある方は音声ガイドをお使いになった方がいいかもしれません(閉館が迫っていたので私は借りませんでしたが)。
そのまま観ても面白い展示ですが、歴史背景や構図やモチーフに関して説明を聴きながらご覧になれば、より深く楽しめると思います。

○怖い絵展
会場/東京会場:上野の森美術館
会期/2017年10月7日(土)~12月17日(日) ※無休
開館時間/10:00~17:00 ※11月16日(木)以降、曜日に関わらず毎日9:00~20:00

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『フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展』に行って来ました!

滑り込みで、府中市美術館の『フィンランド・デザイン展』に行って来ました。
観てよかった!
小規模ながら充実した内容、大満足の展示でした。
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フィンランド独立100周年を記念して開催された本展覧会。
独立以前の装飾芸術から現在に至るまでのフィンランド・デザインが紹介されます。

マリメッコ・アラビア・イッタラ、そしてムーミン。
日本でも広く親しまれているデザインの数々。

そして、北欧と聞いて思い浮かぶのは優れた家具・インテリア・建築。
美しいプロダクトデザインの宝庫です。
アルヴァ・アアルト、カイ・フランク、イルマリ・タピオヴァーラらの仕事に触れるコーナーでは、時間を忘れて見入ってしまいました。

『用の美』『機能美』という言葉がありますが、フィンランドのデザインはまさにそれ。

実用的で、美しい。
機能的で、美しい。
心地よくて、美しい。

座ってみたいと思わせる椅子、身に着けたいと思うファブリック、使ってみたいと思わせる食器、そばに置いていつも眺めたいと思うオブジェ。

使いやすく工夫されたもの、無駄な装飾を省いたもの。
しかし、あまりに削ぎ落としすぎては味気ない。
あくまでも、明るく、楽しく、心地よいデザイン。

また、森や湖に囲まれたフィンランドは、デザインと自然の融和が日本人の感覚によく合うように思います。
水や氷、木々のぬくもり、澄んだ空気を呼吸するように、無理なく体にフィットするような感じがするのです。
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最も心惹かれたのは、1900年パリで開かれた万国博覧会のフィンランド館の映像。
わずかに残る白黒写真から現代の技術でCGに起こし、当時の姿を鮮やかに甦らせたのです。

白夜や氷河や森林を思わせる、ホワイトとダークブラウンの建物。
すっきりと素朴で、しかし、どこか軽やかな意匠。
そこかしこに動物たちのシルエットが顔を覗かせます。
当時の万博会場を訪れたような気分。

フィンランドの独立は、それからすぐの1917年。
西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシアに囲まれ、特に欧州とロシアをつなぐ入口とも言える位置関係から、しばしば他国の干渉を受けたフィンランド。

アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャがボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾を手がけたのも、この万博でした。
時を同じくして起きた、スラヴ民族の連帯と統一を目指す汎スラヴ運動。
ミュシャは万博のための取材を続ける中で、自らのルーツであるスラヴ民族と、その抑圧された歴史について知ることになるのです。
その後、16年の時をかけて描かれた大作『スラヴ叙事詩』の構想が生まれたのは、この時です。

フィン人、そしてスラヴの人々。
彼らが民族のアイデンティティに目覚めるのに、デザインの力が一役買った。
そんな勢いを感じられるパリ万博フィンランド館の映像でした。

アクセシビリティと美が完璧に融和したデザイン。
とても勉強になり、心地よい刺激を受けられた展示でした。
(ついでに物欲も大いに刺激されました!エーロ・アールニオのボールチェアが欲しいー!座ったが最後、立ち上がれなくなりそうだけど…)

↓ロビーに置かれた巨大ムーミンランプ(1mくらい?)
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○フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展 100th Anniversary of Finland’s Independence Finnish Design2017
会期/2017年9月9日(土)~10月22日(日) ※月曜日休館
時間/10:00~17:00
会場/府中市美術館
※京王パスポートカードの提示で団体料金が適用されました。
※福岡市博物館・愛知県美術館・福井市美術館・宮城県美術館を巡回。詳細は公式サイトをご覧ください。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
◇更新情報はこちら◇
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