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何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ│宝塚は夢まぼろしの如くなり

『霧深きエルベのほとり』の素晴らしさは幕開き。
「〽鴎よ 翼にのせてゆけ」の歌声と共に、銀橋に姿を現す紅カール。
ぐーっと物語の世界へ引き込まれます。

ところで「カモメよ~」ならカッコいいのに「スズメよ~」「アヒルよ~」「カラスよ~」がカッコつかないのはなぜ?
「ツバメよ~」は割とイケる?
この違いは何?と考えたところ「“渡り鳥”はカッコよく仕上がる」という結論に達しました。

カール・シュナイダーも港から港へ…の渡り鳥ですもんね。
男は船、女は港。
彼が錨を下ろせる港はあるのか?

観劇意欲が湧く作品タイトルってどんなの?


動物の名前を冠した作品は多くあります。
『ヴェニス、獅子たちの夢』、『黒豹の如く』、『Gato Bonito!!―ガート・ボニート、美しい猫のような男―』etc.
(ネコ科が多い?)

では、鳥は?
真っ先に朝海ひかるさんの『アルバトロス、南へ』が浮かびました。

Albatrusはアホウドリ。
警戒心が薄く、捕まえるのが容易なことから、阿呆と名づけられた渡り鳥。

『アルバトロス、南へ』の意味は想像でしかありませんが…
人を疑うことを知らない純真無垢な鳥が、愚直に、ひたすらまだ見ぬ世界(南)を目指す。
踊って踊って踊り続けたコムさん(朝海)の宝塚人生に重ねたのでしょうか?

男役を「翼あるもの」にたとえるならば。
己の夢または大義のため、愛する人のため、行き着く先は破滅と分かっていても、翼折れるまで羽ばたき続ける一羽の鳥。
「滅びの美学」を体現する男役のイメージにぴったりです。

心惹かれるタイトルであれば、ぐっと観劇意欲がかきたてられるもの。
「観たい」と思える作品名をピックアップしました。

・あの日薔薇一輪
・琥珀色の雨にぬれて
・真紅なる海に祈りを
・たまゆらの記
・白昼の稲妻

簡潔で、“その先”を知りたくなる、ポエティックな余韻が残るものに食指が動きます。
(念のため調べたところ、すべて柴田侑宏先生の作品でした)
(我ながら趣味が一貫している)

何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ


上記はあくまでタイトルだけの好み。
内容も含めてなら大野拓史先生の『NOBUNAGA<信長> ―下天の夢―』が好きです。

『夢の浮橋』に『一夢庵風流記 前田慶次』と、大野作品には「夢」がつくタイトルが多いですね。
(『一夢庵風流記』は原作通りですが)

「夢」は儚く、おぼろなものの象徴。
『NOBUNAGA』冒頭では信長(龍真咲)が「敦盛」を舞います。

“人間五十年 下天のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり 一度生を享け 滅せぬもののあるべきか”

人の世の無常を謳う「敦盛」。
「夢」のキーワードで浮かぶのは、室町時代の歌謡集『閑吟集』の一首。

“何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ”

この場合の「狂う」は、現在で言う「精神に異常をきたす」ではなく、「脇目もふらず何かに熱中する」ことを指します。
拙訳すれば「まじめくさってどうする、人生はひとときの夢、ならば我を忘れて楽しめばいい」といった意味でしょうか。

祖母の蔵書から、この歌を知ったのは小学生の頃。
居直ったような投げやりと裏腹の、不思議な熱っぽさ、爽快感。
意味はおぼろげながら、ずっと心に残る言葉でした。

『閑吟集』が編纂された室町後期は乱世。
明日をも知れぬ命。
ならばこの瞬間、むさぼるように生を味わい尽くそうじゃないか。
“何せうぞ”には諦めとは真逆の、強い生への渇望が感じられます。

現代に置き換えても、仕事、趣味、人…
何かに熱中すること。
それは対象から生きるエネルギーを受け取り、また、自身の命を燃やすことに他なりません。

宝塚の魅力も「夢幻の如く」「一期の夢」。
夢のひとかけらを積み重ねて105年。

好きな生徒さんがいて、好きな組があって、好きな脚本家がいて。
“今の宝塚”を好きでいられることは奇跡なのです。

無理せず、できる範囲で、しかし一心に。
「ただ狂い」たいものですね。

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珠城りょう×愛希れいかで『雨月物語/浅茅が宿』が観たい【妄想劇場】

珠ちゃぴがコンビを組んだのは7作。
一度は結ばれながらも破局(どちらかまたは双方の死)したのが『激情』『アーサー王伝説』『グランドホテル』の3作。
愛が成就したのが『All for One』『鳳凰伝』『カンパニー』『エリザベート』の4作。

前者の変形として観たい演目があります。
それは「幽霊妻または夫」。
上田秋成の『雨月物語』より『浅茅が宿』を珠ちゃぴで観たかったですね。

* * *

<浅茅が宿>

一攫千金を夢見て京に上った勝四郎。
戦乱に巻き込まれ、ようやく妻・宮木の待つ家に帰ったのは七年後。
一夜明けてみると、昨夜、勝四郎を迎えたのは妻の亡霊であった。

“さりともと思ふ心にはかられて世にもけふまでいける命か”
ところどころかすれて読めなくなった、妻が遺した歌を読み、涙にむせぶ勝四郎。


勝四郎=珠様(珠城)、宮木=ちゃぴちゃん(愛希)。
ちゃぴちゃんのご卒業により叶わぬ夢となりましたが。

「幽霊妻」の物語は古今東西ありますね。
帰らぬ夫を信じ、待って待って待ち続け、この世の者でなくなってもなお、待ち続ける妻。

『浅茅が宿』の宮木もそのひとり。
荒れ果てた家で独りぼっち、狐やふくろうを友にして、ただ待っていた。
「[さりともと…]夫はきっと帰って来ると自分に言い聞かせ、今日まで生きながらえ待ち続けたこの身の愛しいことよ」

今更ながらに妻の深い愛を知り、泣き崩れる勝四郎。
だが、時すでに遅し。
妻はもういない。

* * *

キュートなルックス、三拍子揃った実力が魅力のちゃぴちゃん。
なかでも心惹かれるのはお芝居です。

時に、宝塚の娘役の枠をはみ出すような多彩な役を演じこなしてきたちゃぴちゃん。
彼女の演技に注目したのは『NOBUNAGA』の信長の正妻、帰蝶が最初でした。
あの役で、ちゃぴちゃんの魅力に目覚めたと言っても過言ではありません。

短く細切れの登場シーンながら、きちんと一人の女性の生涯を描き出す。
素晴らしいお芝居でした。
その後もグィネヴィア、エリザヴェッタ、おしま…幾多の女性を演じてきましたが、帰蝶には特別な思いがあります。

帰蝶も帰らぬ夫をひたすら待ち続けた女性です。
かつて夫と駆けた野に、愛馬を放つシーンは心に染みました。

『浅茅が宿』の一番恐ろしいところは「今は長き恨みもはればれとなりぬることの喜しく侍り。逢ふを待つ間に恋死なんは人しらぬ恨みなるべし」。
ようやく会えた今は、長い間の恨みもすっかり晴れて嬉しく思います。
会うのを待つうちに焦がれ死にしてしまったら、あなたに私の心が分かってもらえず、さぞ口惜しいことでしょう。

「私はずっと待っていた」
そのことを、あなたにはしかと知っておいてもらいたい。
あなたが私を忘れ、都でふわふわ遊び暮らしていたときも、私はひとときもあなたを忘れず、ひたすら待ち続けた。

これは怖いですね。
純粋に夫を愛し、待ち焦がれていた気持ちがいつしか別の感情にすり替わっていく。
戦乱の世、女一人で家を守り抜くことの難しさ。
そんな事情もあったでしょう。

しかし一方、霊魂になってからでも、夫の顔を見たら長年の恨みが消え、愛が甦った。
自分の真心、誠実をしかと伝えられた。
宮木の魂は安らげたことでしょう。

そして、勝四郎の心から宮木の面影は決して消えることはない。

帰蝶を演じてから2年。
一段と力を増したちゃぴちゃんなら一歩踏み込んだ宮木の情念を演じてくれたのではないかと思います。

※参照 改訂 雨月物語 現代語訳付き/上田秋成著[鵜月洋訳注]/角川ソフィア文庫 ISBN:9784044011024

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卒業公演かくあれかし―夢よ、大空に羽ばたけ│NOBUNAGA

『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』が大好きな私。
これを最後に宝塚を退団された、まさおさん(龍真咲)。
男役冥利に尽きる最高の作品でご卒業されたと、いち月組ファンとして非常に嬉しく思います。

“人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり”
“一度生を享け、滅せぬもののあるべきか”

冒頭の敦盛からの、ヘヴィなギターサウンドに乗せた男役総踊り。
むちゃくちゃカッコいい!
血湧き肉躍るオープニング。
大野拓史先生は男役さんのカッコよさを引き出すのが本当にお上手。

一番好きな台詞は「私には見えてしまったのだ」。
光に満ちた行く末が。
果てのない希望にあふれる未来が。

贔屓の卒業は寂しいものですが、このように清々しい言葉を聞いたら、寂しさも悲しみも何もかも吹っ飛びます。
うつむいていた顔を上げ、涙を拭いて、まっすぐに。
「宝塚」という夢の花園を飛び立った先の、贔屓が目指すまばゆい世界を一緒に見よう。
そう思わせる力があります。

ファンを励まし、優しく背中を押して、前を向く力を授けてくれる。
タカラジェンヌと、その方を応援するファンにとっては最高の餞だと感じます。
座付き作者ならではの温かさですね。

もうひとつ好きなのは「私の中に龍がいる」。
芸名にも使われた「龍」。
「名は体を表す」のとおり、身の内に収まりきらぬ、猛り狂う「龍」を飼っていたようなまさおさん。
実際、舞台ではその奔流を持て余しているように見受けられるところもありました。

しかし、卒業公演では織田信長という男の姿を借り、「龍真咲」というタカラジェンヌの中に巣食う「龍」を解き放ちました。
高笑いと共に大海原に漕ぎ出す信長=龍真咲。
天翔ける龍となって、宝塚という夢の世界を飛び出したのです。
「まさおさんらしい」
そう思える、爽快なラストシーンでした。

お芝居のテーマは「夢」。
かたや、ショー(Forever LOVE!!)のテーマは「愛」。
卒業にあたり、宝塚が掲げる理想をふたつともに託されるなんて…
素晴らしいですね。

俗に「歌舞伎は襲名で、宝塚は卒業で儲ける」と言われますが、生徒さんにとって卒業公演は一世一代の晴れ舞台。
いかに華々しく、その生徒さんの最後を飾るにふさわしい作品に仕上げるか。
長年応援してきたファンが、気持ちよく生徒さんを送り出せる作品に仕上げるか。
そのきめ細かさは演出家の腕の見せどころ。

そう考えると、いつか訪れる珠様(珠城りょう)の卒業公演は再演物ではなく、座付き作者の新作で観たいと思ってしまうのです。
願わくは珠様とご縁の深い大野先生で。
すると月組のトップスター卒業公演が三作連続大野先生になりますね。
個人的には大歓迎です。

純白のスーツで船出する『Bandito』のラストシーンはあまりの清々しさに「卒業公演みたい…」と思ったものでした。
(マストに手をかけ、広い背中を見せて佇む珠様のカッコよかったこと!)

新天地を求め、大海原に漕ぎ出す「大野流・男役の美学」。
卒業公演かくあれかし、と願います。

○『NOBUNAGA』関連記事はこちら
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月組ファンの方、ご観劇後はぜひ『歌劇の殿堂』へ!ダブルで楽しめますよ!

皆さまは宝塚大劇場併設の『歌劇の殿堂』はお好きですか?
私にとっては、100年を超える歌劇の歴史を支えてきた方々の足跡を辿れる大好きな場所です。
ムラを訪れる際は毎回時間の許す限り足を運んでいます。
歴代スターさんの展示を眺めながら、珠様(珠城りょう)もいずれここの仲間入りをされるのかしら?なんて考えてみたり(気が早い)。
公式サイト│宝塚歌劇の殿堂

さて、『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』公演中の現在は、3階の第二会場(企画展ゾーン、現在の宝塚歌劇ゾーン)にて、月組の展示が行われています。
『NOBUNAGA<信長>/Forever LOVE!!』と『アーサー王伝説』で使用された衣装や小道具を間近に観られるチャンスです。

まずは『アーサー王伝説』から。
体験コーナーではエクスカリバーに触ることができます。
しかし、抜けません。
これを抜けるのは王たる資格のある人のみなのでしょう。
なにやら固定用のワイヤーが見えるような気がしますが気のせいです。
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以下4点は、有村淳さんデザインのアーサー王の赤鎧(通称ロブスター)です。
デザイン画はかなりワイルドな男性の姿で描かれていますね。
鎧の左胴部分(向かって右側)が欠けているのも忠実に再現されています。
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力強さの中にもエレガンスの香る白鎧。
珠様のパーン!と張った太腿を堪能できる素敵な衣装でしたね。
意外なのが、アーサーの髪がウィッグだったこと。
後頭部のちょんまげ部分のみ毛を足しているのかと思ってましたが全部ウィッグだったのですね。
とても自然で、舞台では地毛にしか見えませんでした。
さすが、アデランス~!
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以下の4点は『アーサー王伝説』に使われた小道具類です。
スネークソルジャーの蛇、これはとてもリアルでした!
爬虫類が苦手な生徒さんは辛かったんじゃないかなぁ?
蛇がくわえているのは、メリアグランス(輝月ゆうま)の剣と、ランスロット(朝美絢)の剣です。
ドクロっぽい柄が見えているのがメリアグランスのものですね。
婚礼の場の寸劇で、アーサーがかぶった王冠もあります。
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奥はアーサーの冠とエクスカリバー。
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こちらは騎士の叙任式に使われた証書です。
古びた感じ(羊皮紙なのかな?)もリアルで、小道具制作者の技術と舞台にかける情熱に心打たれます。
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下の画像は手前から、モーガンの薬瓶、ランスロットのスカーフ、グィネヴィアの指輪ケース、パフォーマンスに使われたカップなど。
ランスロットの剣の柄も見えています。
熱演の思い出が甦りますね。
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こちらも有村さんがデザインされた『NOBUNAGA<信長>』の衣装。
珠様が演じられたロルテスのものです。
デザイン画とマネキンにはヒゲがありません。
絵より実物(珠様)の方がマッチョな感じがしますね。
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以下3点は大野拓史先生こだわりの小道具。
まず1枚めの画像は、信長(龍真咲)の刀、扇、銃、ワイングラス。
帰蝶(愛希れいか)の懐刀。
妻木(朝美絢)のクナイ。
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ロルテスの銃と、妻木を惑わすのに使った振り香炉。
奥の達筆は、足利義昭(沙央くらま)の小道具の書状。
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ロルテスが手にしていた『日本年報』と、オルガンティノ(千海華蘭)から与えられたロザリオ。
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『Forever LOVE!!』より「たまにはタマキもよろしくね!」の衣装。
デザインは河底美由紀さん。
間近に見ると非常に凝った装飾が施されていて驚きます。
観劇時にオペラグラスを使わない私には、細かい部分をじっくり観察できるありがたい展示です。
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最後に、大階段をイメージしたセットの前で羽根を背負って記念撮影。
羽根はレプリカですが、手にしたシャンシャンは本物!
私はまさおさん(龍真咲)がお使いになったものを持ちました。
ジェンヌさんのお手に触れたものを持てるなんて嬉しいですねー。

スタッフのお姉さんにポーズのアドバイスをいただいたのですが…難しい!
なかなかジェンヌさんのようには決まりません。
思いきり、○○さんになりきって堂々とポージングするのがコツなのかもしれません。

結局閉館ぎりぎりまで粘り、隅々まで満喫しました。
楽しかった―!
企画展の『スターの歴史展 星組編』も見応えたっぷりですよ。
『星組歴代スターの名場面集』映像も懐かしいお顔ばかりで、思わず見入ってしまいました。

毎回思うのですが、殿堂は時間がいくらあっても足りません!
11時公演終演後、フェリエで公演ランチを頂いて…一息ついたらあっという間に15時!
殿堂は17時までなので駆け足で観ることに。
いつか丸一日かけて、じっくり堪能したいものです。

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珠城ロルテスファン必読!?火坂雅志著『壮心の夢―花は散るものを』

月組公演『NOBUNAGA<信長>-下天の夢-』で珠様(珠城りょう)が演じられたローマの騎士、ロルテス。

戦国時代の武将、蒲生氏郷に仕えた軍人とされていますが、詳細は不明。
日本名は『山科羅久呂左衛門(ろくろざえもん)勝成』。

『NOBUNAGA』では“名前のない男”として、謎多き存在に描かれていたロルテス。
終盤に向け、失われた騎士の誇りを取り戻していくさまが丁寧に描かれ、心に残りました。
↓過去記事はこちら
信長がロルテスを甦らせた!『NOBUNAGA』観劇記録

本能寺の変以降、ロルテスは異教の地、日本でどのように生き抜いたのか?
私の興味はそこに注がれました。
『名前のない男』と呼ばれる発端となったローマ時代のエピソードも気になりますが…

果たして本当に、ロルテス(山科勝成)が実在したのかは諸説あるようですが、キリシタン大名であった蒲生氏郷がそれらしきローマ人を召し抱えていたということであれば不自然はないかと思います。
具体的な経歴や名前は後世の創作が殆どでしょうが、それだけ執筆意欲を刺激するロマン溢れる人物なのではないかと。

少なくとも、源義経がモンゴルに渡ってチンギス・ハーンになった説よりは現実的かな。
お芝居としては夢がありますが(『この恋は雲の涯まで』みたいな)。

ロルテスが登場するフィクションはないか調べたところ、火坂雅志の『壮心の夢』がありました。
数年前、NHKの大河ドラマで放送された上杉家の家老直江兼続の物語、『天地人』の原作者の著作です。
戦国武将14人が登場する短編集の第5話、『花は散るものを(蒲生氏郷)』でロルテスが描かれます。
蒲生氏郷の章ですが、実質ロルテスが主役です。

あらすじはこんな感じ。
主君蒲生氏郷の死が『謀殺』だったと知ったロルテス。
真相を探る彼の前に現れたのは意外な人物だった。

40ページ足らずの短編ながら、謎解きあり、アクションあり、ロマンスあり。
なによりロルテスの造形がいかにも珠様っぽくて!

勇猛果敢で、忠誠心が篤く、軍人としても優秀な誇り高き騎士。

珠様にぴったりーーー!
まあ、私が珠ロルテスを思い浮かべながら読んだせいもあるでしょうが。

ラストの鮮やかさと言ったら!
『Bandito』や『NOBUNAGA』といった大野作品の爽快感にも通じるものがありました。
これは是非、舞台化して欲しい!

妄想キャスティングはこんな感じかなぁ?
ジョバンニ・ロルテス[=山科羅久呂左衛門勝成]→珠城りょう
蒲生氏郷(ロルテスの主君)→宇月颯
蒲生忠兵衛(氏郷の家臣。ロルテスの同輩)→輝月ゆうま
オルガンティーノ(イタリア人宣教師)→千海華蘭
千少庵(千利休の二男。氏郷の死に関する証人)→英真なおき
唐糸(氏郷の侍女)→愛希れいか
フランチェスカ→??? ※ネタバレしちゃうので秘密

「羅久呂左衛門は真の侍」
「この国で、騎士の心を持っていたのはあの方だけ」
互いをこう評する、深い信頼に結ばれたロルテスの主君蒲生氏郷には、としさん(宇月颯)がいいなぁ。
『花は散るものを』は氏郷死後の話なので、回想シーンで是非。

あれこれ想像したらニヤニヤしちゃって、これは電車の中で読んじゃいけない本だな、と思いましたね。
珠城りょう&ロルテス&NOBUNAGAファンの皆さまにオススメです!
他にも荒木村重・赤松広通・石田三成・池田輝政らの短編が収められています。
歴史好きな方にもオススメ!
◇火坂雅志著『壮心の夢』(文春文庫)

他にも、ロルテスが出てきそうな小説はこちら。
◇安部龍太郎著『レオン氏郷』(PHP文芸文庫) ※『レオン』は氏郷の洗礼名
◇辻邦生著『安土往還記』(新潮文庫)
氏郷を扱った歴史小説はもっと沢山ありますが、とりあえず。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
◇更新情報はこちら◇
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