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原田マハ『暗幕のゲルニカ』読書記録―どんなときもアートは人を支える

ここ数日、一気に気温が下がりましたね。
東京は明朝、今季一番の冷え込みだとか。
冬はすぐそこです。

桜の盛りにすべての予定がキャンセルになり、ずっと空白の時間を生きているような虚しさがありましたが、世の中が少しづつ動き始め、前向きな気持ちが湧いてきました。

宝塚作品の中で一二を争う大好きな作品『ANOTHER WORLD』の台詞、「生きてさえいれば、どんな苦労も乗り越えられる。この世は極楽。命に感謝や」が頭に浮かびます。

「人生は美しい」稀代のつっころばし、紅ゆずるが紡ぐ優しい世界│ANOTHER WORLD

夏真っ盛りだった『ANOTHER WORLD』。
併演のショー『Killer Rouge』が輪をかけて熱かったですね。
このテのショーを演らせたら右に出る者はいない星組。
火に油を注ぐ勢いでめちゃくちゃ熱く、格別に思い出深い夏だったなーと懐かしく思い出します。

楽しかったあの頃を取り戻すことはできませんが、これから先を楽しくすることはできます。
どれほどかかるか分かりませんが、自分ができる範囲で少しづつ動いていこうと思います。
 

『暗幕のゲルニカ』感想―どんなときもアートは人を支える


先日、原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読みました。

ピカソのゲルニカを巡り、絵が描かれた当時と現在を行き来する物語。
「戦争」を「感染症」に置き換えて読むと、怖いほど今の状況に重なります。

テーマは「どんなときも、アートは人を支える」。
宝塚を含む舞台芸術も、そのひとつですね。

闘うべき相手は政府でもファシズムでもなく、戦争、暴力、憎悪である。武器を持たず、思想と文化と芸術の力、そして人々の結束で、それら負の存在と闘う。
それこそが、私たちに真の勝利と自由をもたらすのだ。


私たちは未知のウイルスに打ち克ち、再び芸術を愛する自由を取り戻せるでしょうか?
宝塚がくれた数えきれないほどの思い出と幸せ。
そして、いつかまたいつもどおりに楽しめるだろうという希望が私を支えてくれます。

ゲルニカからエルベ連想


ゲルニカが描かれた1930年代は、上田久美子先生が脚色なさった2019年星組版「霧深きエルベのほとり)」の時代ですね。
『暗幕のゲルニカ』を読みながら、時折エルベの住人たちの姿が頭の片隅をよぎりました。

彼らはどうなったのか?
カールは、マルギットは、フロリアンは。
無事に生き延びられたのか?
それとも?

読書の楽しみは、未知の刺激によって自分の中のさまざまな物事が呼び起こされること。
ゲルニカとエルベがぼんやりつながり、連想が広がる面白さもありました。

激動の1930年代―『エルベ』の時代背景と、登場人物たちのその後│霧深きエルベのほとり

各地でジリジリと感染者が増えています。
引き続き、手洗い・うがい・マスクを怠りなく。
ちょっと寒いですが、換気と加湿を忘れずに。
美味しいものを食べて、ぐっすり眠って、元気にお過ごしくださいね。

暗幕のゲルニカ/原田マハ/新潮社

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喜六(七海ひろき)/赤鬼赤太郎(瀬央ゆりあ)/貧乏神(華形ひかる)&小道具│歌劇の殿堂 星組『ANOTHER WORLD』ステージ衣装コレクション

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康次郎(紅ゆずる)/お澄(綺咲愛里)/徳三郎(礼真琴)│歌劇の殿堂 星組『ANOTHER WORLD』ステージ衣装コレクション

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衣装が喜ぶ!紅ゆずる×綺咲愛里コンビ│日比谷シャンテ 宝塚歌劇 星組『Killer Rouge/ESTRELLAS』ステージ衣装コレクション

私のヅカファン史上、最多観劇回数を誇る『Killer Rouge』と『ESTRELLAS』。
キラルはほぼ丸一年ぶっ通し、エストレは琴ちゃん(礼真琴)主演の全国ツアーでも観てますので、もはや身体に染みついてる感じがします 笑
衣装を見ると楽しかった公演の思い出が甦りますね!

ANOTHER WORLD/Killer Rouge


ショー『Killer Rouge』より。
美男美女の紅あーコンビにぴったりのシックな装い。
何を着ても似合いますよね。
「衣装が喜んでる」と感じます。
img-20200815_1.jpg
男役の色気を引き立てる、紅ゆずるさんの変わりタキシード。
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『Killer Rouge』のテーマ「紅」。
トーンを落とした紅色の衣装が素敵です。
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パステルカラーも似合いますが、エレガントな色もばっちり着こなす綺咲愛里さん。
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ベージュのあて布がついているとはいえ、なかなか大胆なデザインです。
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バックスタイルもセクシー。
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霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS


ショー『ESTRELLAS ~星たち~』より。
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キラルに交ざっても馴染みそうな紅さんの衣装。
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踊るとスカートの裏地の紅色が覗いて綺麗だった、あーちゃん(綺咲)のドレス。
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プリミティブ・アートを思わせるモチーフ。
炎か生命体か…カラーリングも相まって、エネルギッシュな印象です。
img-20200815_11.jpg
お芝居の衣装と小道具展示はこちら。
霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS│歌劇の殿堂 星組ステージ衣装コレクション
魂は細部に宿る―星組『霧深きエルベのほとり』小道具展示│宝塚歌劇の殿堂

デザイン担当は、キラルが加藤真美先生、エストレが任田幾英先生(監修)、加藤先生(補)。
加藤先生は『眩耀の谷/Ray』も両方担当されています。
すごい仕事量ですね…
過去作品からの使い回しもあるでしょうが、一作あたり何着くらいデザインされるのか気になります!

『宝塚グラフ9月号』の特別企画は「THE COSTUME ~衣装デザイナー・有村淳の世界~」。
宝塚の衣装デザインの秘密が覗ける特集、シリーズ化されたら嬉しいですね。
キャトルレーヴ オンライン│宝塚グラフ9月号(2020年)

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宝塚ビギナーにお勧めしたい作品―老若男女・観劇スタンス・タイプ別Best3

以前Eテレで放送された『俳優祭』で、歌舞伎役者による宝塚パロディの過去映像が映し出されました。

花道に勢揃いする花形役者たち。
『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』の登場人物に交じり、見覚えのある銀髪の御方が。
黄泉の帝王、トート閣下ではありませんか!

賑々しい一団に囲まれ、居心地の悪そうな閣下。
日頃の神秘性も何もあったもんじゃありません。
少々気の毒に思いながらも、妙な可笑しさが込み上げてきました。

2004年に行われた『滑稽俄安宅珍関(おどけにわかあたかのちんせき)』の一部です。
福助のオスカル、弥十郎のバトラー、扇雀のスカーレット。
そして、閣下を演じるのは高麗蔵。
今をときめく、獅童、勘太郎、七之助、松也、新悟は氣志團のパロディをやらされやってます。

いつも真摯に舞台を務めているからこそ、たまのイベントでおおいに弾ける
年に一度のお祭り騒ぎ『タカラヅカスペシャル』と一緒ですね。

↓なかなか強烈です(ページの一番下)。
公益社団法人 日本俳優協会│第三十三回 平成16年4月27日(火) 歌舞伎座

初心者ホイホイとしての『ベルサイユのばら』の威力


『俳優祭』を観て思いましたが、もしかして世間様の宝塚に対するイメージって、いまだに『ベルばら』『風共』なのでしょうか

たしかに「一回、宝塚を観てみたい」と言う方は、たいがい「ベルばらとか」と仰います。
(ベルばらかぁ… ←私の心の声)

『ベルばら』が悪いのではありませんが、もうちょっとこう…
宝塚ってもっとバラエティに富んだ演目をやっているのよ~~と言いたくなりますね。

もっとも私を含め、初宝塚が『ベルばら』という人は多いので、初心者ホイホイとしての『ベルばら』の威力は侮れませんね。
魅惑の男装の麗人、情熱の恋、ドラマティックなフランス革命、きらびやかな輪っかのドレス、夢々しいセット、一度聴いたら忘れられないメロディ…

コッテコテの非現実感は、まさに「ザ☆タカラヅカ!」。
全国ツアー公演で初めて『ベルサイユのばら』を観た友人もすっかりハマりましたので、その影響力は絶大です。

宝塚ビギナーにお勧めしたい作品:老若男女タイプ別Best3


世間様の宝塚に対するイメージをアップデートするべく、草の根活動を繰り広げる私。
『ベルばら』『風共』『エリザベート』以外で、初めての方にお勧めしたい演目を考えてみました。
(宝塚ファンは皆さま同じことをされてますよね?)

とはいえ、膨大な過去作品から選び出すのも至難の業。
観劇に対する相手のスタンスによって、おおまかに4タイプに分けてみました。
※作品名にリンクがあるものは関連記事に飛べます。

A)歌舞伎・文楽・落語などを好む70代男性(実父)
1. 心中・恋の大和路
2. 銀二貫
3. 阿弖流為

B)可愛い・綺麗・ロマンティックが大好きな40代男性(友人)
1. うたかたの恋
2. TOP HAT
3. BEAUTIFUL GARDEN―百花繚乱―

C)ディープな演劇マニアだけど宝塚未体験の40代女性(友人)
1. 蘭陵王
2. 不滅の棘
3. 20世紀号に乗って

D)観劇デビューの10代前半女子(友人の娘)
1. All for One
2. 月雲の皇子
3. ANOTHER WORLD

大切な方に紹介する宝塚、どんな作品を選びますか?


Aは歌舞伎や文楽でもおなじみのテーマで取っつきやすく。
Bは宝塚が醸す「美と愛と夢」の世界を満喫できるように。
Cは芝居らしい芝居と、宝塚の技術の高さを堪能できる作品を。
Dは単純に楽しめるエンタメと、演劇の力をダイレクトに味わえる物語を。

身近な人に当てはめながら考えると、より具体的に演目が浮かんで楽しいですね。
大切な方にご紹介する宝塚、皆さまならどんな作品を選ばれますか?

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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