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2020年「マイベスト宝塚」作品賞 TOP3/団体賞/作家賞/心に残る芝居/注目の生徒さん

2020年も残すところわずか。
いつもなら年末恒例の温泉旅行でのんびりお湯に浸かりながらマイベスト宝塚を考えますが、今年は自宅でゆっくりと。
コロナ禍により上演数は減りましたが、いずれも粒ぞろいの力作。
選び甲斐がありました。

今年は作品賞・団体賞・個人賞・作家賞などをピックアップ(順不同)。

観劇率ランキングはこちら↓
2020年観劇率ランキング│3位月組、2位花組、ぶっちぎり1位は○組!

2020年「マイベスト宝塚」作品賞 TOP3


El Japón -イスパニアのサムライ-(宙組)
歴史の空隙を埋め、物語に作り変えるのは夢や憧れ、そして想像力。
それらを媒体にノンフィクションからフィクションに生まれ変わった「ハポン」の物語。
時空を超えて結実した、スペインと日本を結ぶ壮大な大野ロマン。
ここが好きだよ!エルハポン―大野拓史、ロマンの結実│El Japón

WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-(月組)
ようこそ日本へ、ようこそ宝塚へ。
坂東玉三郎丈監修のもと、四季折々の自然美を舞踊で表す和物レビューの最高峰。
2020年ヅカ納めは月組!和物レビューの最高峰『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』

シラノ・ド・ベルジュラック(専科/星組)
大野拓史という卓越した料理人が腕によりをかけて仕上げた作品。
噛みごたえある原作の、古典の香りをそのままに宝塚らしいスパイスを効かせて巧みに換骨奪胎した物語は、舌の肥えた観客も満足させる極上の一皿。
噛めば噛むほどに味わい深く、旨みがじわじわ心に沁みていく物語。
大野拓史×轟悠×星組、フルコースの満足感│シラノ・ド・ベルジュラック千穐楽(配信)

団体賞


WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-(月組)より「月の巻」
粛々とした舞から、ゆるやかに組子が入れ替わり立ち替わり、次第に熱を帯びた総踊りへ。
あえかな三日月から馥郁たる満月への変貌。
月組の未来を寿ぐ堂々たるクライマックス。
ここだけでチケット代の価値がある場面。
圧巻!団体賞間違いなし!月組渾身の「月」に魅了される│WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-

個人賞


DANCE OLYMPIA/柚香光(花組)
踊る喜び―柚香光の命の輝きに魅了される│DANCE OLYMPIA

ピガール狂騒曲/月城かなと(月組)
シャルル(月城かなと)とジャンヌ(珠城りょう)―同じ枕で眠り、同じ夢を見るふたり│ピガール狂騒曲

シラノ・ド・ベルジュラック/轟悠(専科)
男役・轟悠が舞台の真ん中に立ち続ける理由│シラノ・ド・ベルジュラック

作家賞


大野拓史
El Japón』『シラノ・ド・ベルジュラック』により。

登場人物の台詞や心情がひときわ心に残った芝居


眩耀の谷(星組)
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「いいな!」と思った生徒さん


マスカレード・ホテル/音くり寿(花組)
音くり寿は何者か?―タカラヅカ的リミッターを外すとき│マスカレード・ホテル

眩耀の谷/大輝真琴(星組)
百央(大輝真琴)の恩返し―優れた役者は想像力を刺激する│眩耀の谷

El Japón/芹香斗亜(宙組)
君こそヒーロー!アレハンドロ(芹香斗亜)はいい男☆彡│El Japón

ONCE UPON A TIME IN AMERICA/キャロル/朝美絢(雪組)
キャロルが健気すぎて…
そりゃ、あの瞳で見つめられたらヌードルス(望海風斗)も○○するよね、って説得力。
銀行前の「彼がいるの!」の悲痛な叫びに思わず貰い泣き。
男役・女役にかかわらず、彼女の芝居は胸を打ちます。

ピガール狂騒曲/ボリス/風間柚乃(月組)
聞きしに勝るおだちん(風間)。
MVPはキミだ!
おだちん最大の魅力は華と愛嬌。
みんなおだちん好きでしょ!?
問答無用に観客を惹きつけるチャーム。
舞台人にとって最高のアドバンテージです。

マスカレード・ホテル/能勢金治郎/飛龍つかさ(花組)
眩耀の谷/丹礼真の父・丞相/輝咲玲央(星組)
眩耀の谷/タカモク/ひろ香祐(星組)
El Japón/藤九郎/和希そら(宙組)

2020年まとめ


年明けの観劇予定は、花組の『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』、宙組の『アナスタシア』、星組の『ロミオとジュリエット』。
そういえば今年も花組の国際フォーラム『DANCE OLYMPIA』から始まり、宙組東宝『El Japón』、星組大劇場『眩耀の谷』とまったく同じローテーションでした。
こんなところにもコロナ禍によるスケジュールのズレを感じますね。
2021年はすべての公演の幕が滞りなく上がりますように。

今年も多くの方にご訪問いただき、誠にありがとうございました。
来る年が笑顔あふれる穏やかな一年になりますようお祈り申し上げます。

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音くり寿は何者か?―タカラヅカ的リミッターを外すとき│マスカレード・ホテル

音くり寿って何者なの?
『蘭陵王』から薄々感じていた感覚の正体が、『マスカレード・ホテル』で明らかになりました。

音くり寿は何者なのか?


正体不明の老女として登場する音くり寿。
あれは誰?
しばらくの間、音くりちゃんとは分かりませんでした。

背中の曲がった小さなおばあさん。
帽子の下から覗く、シワの寄った口元。
しわがれた声、おぼつかない足取り、盲目らしい様子も真に迫っています。

物語の終盤、長倉麻貴として正体を現す彼女。
音くり劇場キターーー!!!

凄い!凄すぎる!!
曲がっていた背中がじわじわ伸び、くぐもった声が高く透き通り…
小柄な老女は跡形もなく消え、狂気に囚われた若い女にとって代わります。
その鮮やかな変貌。
音くりちゃんの芸の奥行きに恐怖を覚えるほどでした。

構図は『花より男子』と同じですね。
抑制から解き放たれた女が感情を叩きつける。
怒り、憎しみ、そして悲しみ。

小さく華奢な体のどこからそんなパワーが?と思うほど、清々しく突き抜けた芸。
音くり寿オンステージ!
いいぞ!もっとやれ!

長倉麻貴が発する奔流に飲み込まれる客席。
音くり寿に日本青年館は小さすぎますね。
ぞくぞくが止まりませんでした。

タカラヅカ的リミッターを外すとき


音くりちゃんの舞台には、容赦なく周囲をなぎ倒すパワーがあります。
だからこそ、飛び道具というか最終兵器的に使われるのは忸怩たる思いがあります。

『花より男子』の三条桜子、『マスカレード・ホテル』の長倉麻貴。
作家が使いたくなる気持ちは十分わかります。

だって音くりちゃんのパフォーマンスで作品がグーン!と面白くなるんですもん。
ドーン!とレベルアップするんですもん。

歌い、踊り、芝居する。
なにより大きいのは劇場の空気を操ること。
小説でも漫画でも映像でも成し得ない、「舞台だからこそ」できる表現。

登場人物の感情を歌に乗せ、踊りに乗せ、役者の身体を使って、観客に届ける。
作家の依り代たる役者のポテンシャルが高ければ高いほど、表現の幅は広がる。

音くり寿を使いたい。
あわよくば、ちょっとだけ「タカラヅカ的リミッター」を外して歌わせたい、踊らせたい、演じさせたい…

三条桜子のナンバー「美しきものの哀歌(エレジー)」にしろ、長倉麻貴の「長倉麻貴」にしろ、歌が物語なのですね。
彼女に何が起きたか?
彼女はなぜ壊れたのか?
聴く者の心に、彼女が味わった痛み、苦しみ、悲しみを、まざまざと甦らせる歌。

しかし、「タカラヅカ的手加減」が無いパフォーマンスは、ときにマイナスに働く可能性を秘めます。
観客が期待する「タカラヅカ的絵空事」から逸脱する危険。

ここが難しいところです。
宝塚はフェアリーが舞う夢の花園。
あまりに生々しい感情の発露はそぐわない場合もあります。

その調整は座付き作家の腕の見せどころであり、それに応えるのはタカラジェンヌの器量です。

音くり寿のNext Oneが観たい


双方のバランスがどんぴしゃハマったのが『蘭陵王』。
音くりちゃん演じる洛妃(らくひ)のソロナンバー「生きて」。

歌であり、語りであり。
4分近い大曲。
起承転結の「転」を一手に引き受ける洛妃。
音くり寿の独擅場です。

「タカラヅカ的リミッター」を外しつつ、「宝塚」として成立した洛妃。
音くり寿の200%を引き出した木村信司先生。
洛妃のパワーをどっしり受け止め、優しく包み込んだ蘭陵王(凪七瑠海)。
「観られて良かった」と心底思える舞台でした。

以前も書きましたが、音くりちゃんはチケット代金以上の価値ある舞台を見せてくれるパフォーマーです。

チケット代金以上の価値がある―洛妃(音くり寿)の歌と芝居│蘭陵王

音くりちゃんが伸び伸び振る舞える作品が観たいです。
恨みつらみの負のパワーではなく、明るく前向きな正のパワーで観客をうならせて欲しい。
まっすぐに観客の心を照らす光を浴びたい。

「奇才・音くり寿」を存分に味わえる代表作を待ち望みます。
もちろん今までも素晴らしい作品を残してきましたが、さらなる一作を。
観た人が「音くり寿の○○は凄かった」と後々まで語り継ぐような、そんな作品。
音くり寿の「Next One」に期待します!

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○『マスカレード・ホテル』関連記事はこちら↓
“山岸尚美”として生きた朝月希和+キャスト別感想(高翔みず希/帆純まひろ/珀斗星来/青騎司)│マスカレード・ホテル
愛すべき男、能勢金治郎(飛龍つかさ)―二次元(小説)を三次元(演劇)化する面白さ│マスカレード・ホテル
最高のバディ!男役・瀬戸かずや×娘役・朝月希和コンビに拍手喝采!│マスカレード・ホテル
谷正純×瀬戸かずやに歓喜!!!│マスカレード・ホテル

はいからさんが通る│個別感想(音くり寿/朝月希和/華雅りりか/飛龍つかさ/聖乃あすか/泉まいら)

久しぶりの(ほぼ)全席販売となった『はいからさんが通る』。
一席飛ばしの千鳥配置は見やすく快適でしたが、劇場の椅子はやはり観客が座ってこそ。
満員の客席は、さぞ生徒さんの励みになったことでしょう。
そして万雷の拍手。

あとは生演奏が復活すれば言うことなしですが…
何より安全第一。
一歩ずつ着実に完全再開の日を進んでほしいものです。

というわけで、個別感想第三弾は『はいからさん』の世界を彩る愛すべき人々について。

柚香光さん、宝塚に入ってくれてありがとう!│はいからさんが通る
はいからさんが通る│個別感想(華優希/瀬戸かずや/水美舞斗)

北小路環(音くり寿)


とにかく声がいい!
知的で華やかで、意志の強さを感じさせる話術は、自分の手で人生を選び取ろうとする環そのもの。

台詞も歌も心地よく、聴く者の耳に届きます。
二幕冒頭の歌は「こんな声も出るの!こんな歌い方もできるの!」と嬉しい驚きでした。

一番楽しみにしていたエトワールは、これぞエトワール!最高!
劇場の屋根を突き抜けて、軽やかに、どこまでも伸びる歌声は圧巻!
友だちと、上手いよね~~異次元の上手さだよね~~と言い合ってました。

歌えて踊れて、お芝居も上手い。
音くりちゃんは宝塚の宝ですね。
サロンコンサートやディナーショーがあったら行きたい!

花乃屋吉次(朝月希和)


雪組トップ娘役就任が決まり、花組最後のステージとなったひらめちゃん(朝月)。
親しみやすい等身大の娘役像が魅力の彼女ですが(『MY HERO』のクロエが大好き!)、今回はしっとり落ち着いた芸者役で有終の美を飾りました。

吉次の半生が垣間見えるような「お嬢様が眩しうござんす」が胸にしみました。
哀しみ、苦み、紅緒への憧れ、そして自分自身への矜持。
さまざまな想いが詰まった言葉をサラリと。
いい娘役さん、というか、いい役者さんです。
お似合いの咲ちゃん(彩風咲奈)とのトップコンビ、楽しみにしています。

原作の吉次さんと紅緒さんのお父さんのエピソードが好きなんですけど、宝塚版では割愛されて残念!
筋運びがスムーズで気づきにくいですが、かなり大胆にカットされてますよね。
牢名主さんとか 笑
(どなたがどのように演じられるか、ものすごーく期待してた)

ラリサ(華雅りりか)


子どもの頃、紅緒さんに肩入れしていた私にとって、ラリサさんは決して好きなキャラクターではありませんでした。
しかし、今なら彼女の気持ちが分かります。

たったひとつの心の支えだった忍さんに与えた捨て身の愛。
「これ以上、罪を重ねたくない」という台詞に、彼女の苦しみがにじみます。

紅緒さん、忍さん、冬星さん、蘭丸くん、そしてラリサさん。
自分を後回しにしてでも愛する人の幸せを願う、心強き人たちであふれる『はいからさんが通る』。
世代を超えて愛される秘密は、ここにある気がします。

牛五郎(飛龍つかさ)


『マスカレード・ホテル』に続き、コミカルな役ですが、嫌味がなくて上手。
うるさくしても憎めない絶妙な匙加減をよく心得てらっしゃいますね。

藤枝蘭丸(聖乃あすか)


どなたもドンピシャな配役ですが、ほのかちゃん(聖乃)の蘭丸くんが原作のイメージそのもので大好き!
いじらしくて可愛くて、なよっとしたとこもあるけど、紅緒さんを愛する一人の男として忍さんと対峙するところは堂々として。
複雑なキャラクターに説得力を持たせて、とてもよかったです。

愛する人の幸せのために身を引く、蘭丸の深い愛をしっかり見せてくれました。
その後の牛五郎さんとのやり取りもいいですよね。
蘭丸は、ほのかちゃんの当たり役だと思います。

メイド服も藤娘もお似合いでした。
ちゃんと男性の女装や女方に見えるのが凄い!
しっかり太めの首に、小さいお顔のバランスがよいのですね。
これは男役のアドバンテージです。

田谷力三(泉まいら)


彼が声を発した瞬間、「誰!?」ってなりました!
まろやかな美声、素晴らしいです。
「牛五郎!静かにして!」って本気で思いましたもん。
二回目の観劇からは田谷力三の歌が待ち遠しくてそわそわしてました。
花組さんは上級生から下級生まで、歌上手な生徒さんが多くて楽しいですね。

夜公演復活!


『はいからさん』から東京の平日夜公演(18:30)が復活しました。
仕事終わりに行けるのはありがたいですね。
明日からBパターン。
一日も早く花組子全員での公演が行なえますように。

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はいからさんが通る│個別感想(華優希/瀬戸かずや/水美舞斗)
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はいからさん完走を願う―宝塚を愛するすべての人の祈りよ、届け
\宝塚再開/おめでとう!ありがとう!―同じ空の下で宝塚が上演されている幸せ
柚香光×華優希、二人三脚は始まったばかり│はいからさんが通る

音くり寿は宝塚の宝です/やっぱり気になる青騎司くん│『花より男子』個別感想後編(高翔/冴月/鞠花/華雅/美里)

『花より男子』キャスト個別感想後編です。
前編(道明寺/牧野/F4[美作/花沢/西門])はこちら↓
柚香光の魅力大爆発!道明寺司│『花より男子』個別感想前編(城妃美伶+F4/優波・聖乃・希波)

音くり寿は宝塚の宝です!


物語のキーマンとなる謎の転校生、三条桜子(音くり寿)。
音くりちゃん凄すぎ!!
まさかまさかの展開にぶっ飛びましたね。

天使から悪魔への豹変。
「綺麗と言って…」の台詞で総毛立ちました。
あぁ!そういうことだったのね!と。

桜子の独白で浮かび上がる道明寺との過去の因縁。
クリアな発声、情景が浮かぶ真に迫った語り。
彼女の苦しみが観客の胸をストレートにえぐります。
上質なサスペンスを観ている気分でした。

体育倉庫のシーンだけでチケット代の価値があります
怒り、憎しみ、悲しみ、歪んだ愛と執着…
桜子の複雑な感情を余すことなく客席に届ける表現力はさすがでした。

(殴る蹴るの動作もべらぼうに上手い)
(突然キレるのが精神不安定を感じさせて秀逸)

桜子に音くりちゃんを起用したのは野口先生の慧眼ですね。
このサイドストーリーで物語にガツン!と奥行きが出ました。

くるくる縦ロールのお人形さんのようなヴィジュアルも最高!
ゆーなみくんにほっぺツンされて、ぷーっと膨れるのが可愛い~~

デュエットダンスの影ソロは耳をとろかす天使の歌声。
単に「四拍子揃った芸達者」と言い切れない、そんな言葉では収まりきらない。
音くりちゃんは宝塚の宝です!

やっぱり気になる、青騎司くん


104期で入団した身内筋の娘さん目当てで手にした音楽学校のチラシ。
真っ先に目を引かれたのが青騎くんでした。
キリッと引き締まった目元、いかにも男役さんらしい精悍なお顔立ち。
以来、気にかけていましたが…今回は初めての大役!
つくしの弟・進が想像以上に可愛かった!

体に合わないブカっとした学ラン、寝っ転がって水色の靴下を履いた足をぶらぶらさせながらゲームで遊ぶ姿が完全に中学生男子!
「ねえちゃ~~ん!」の声が可愛すぎる~~
こんな息子が欲しい~~

牧野一家が歌いながら前へ出てくるシーンではゲームのコントローラーを操作するような手付きをしてるんです。
芸が細かい!
ちょっと気弱そうな内股具合も可愛い!
カーテンコールで一所懸命に両手をフリフリしてるのも、役そのままの感じで良かったです!

恵まれたルックス、細かい観察眼、素直なお芝居。
いいものを持っている青騎くん、このまま真っ直ぐに伸びて欲しいですね。

上から下まで大活躍!(高翔みず希/冴月瑠那/鞠花ゆめ/華雅りりか/美里玲菜)


一人何役もこなす少人数公演。
最上級生のさおたさん(高翔)や、るなさん(冴月)がバッチリ締めてくださって頼もしいですね。
クラブシーンでは熟練の色気を見せていただきました。

つくしの父・晴夫をなさった、さおたさん。
ひょうひょうと憎めないお父さんっぷり。
母・千恵子(美花梨乃)や弟・進(青騎司)も含め、この家族だからこそ、あの地に足の着いたつくしが育まれたのだなぁと感じさせます。

鞠花ゆめさん、怖かった~~(褒め言葉)
W浅野を彷彿させるバブリーな前髪、派手なメイク。
思いきりコミカルに振り切った演技で舞台を盛り上げてくださいました。

才色兼備の美女、藤堂静(華雅)。
花沢類の憧れにぴったりのりりかちゃん。
匂い立つ華やかさ、知性も兼ね備えた女性役に説得力がありました。

つくしとティーン・オブ・ジャパンの座を競う久保和子(美里玲菜)。
お姉さま(星組トップ娘役・綺咲愛里さん)そっくりの美貌が目を引きます。
黒髪ショートのスタイルは、『ESTRELLAS ~星たち~』のあーちゃん(綺咲)を思い出しました。
これからどんな娘役さんになられるか楽しみ!

他キャストの皆さまもそれぞれに魅力的で目が足りない『花より男子』。
最高に楽しかった!!
いいもの観たなぁ~~という気持ちでいっぱいです

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柚香光の魅力大爆発!道明寺司│『花より男子』個別感想前編(城妃美伶+F4/優波・聖乃・希波)
とにかく観て欲しい!感じて欲しい!最高にロマンティックな花組を!│花より男子

この人のココが好き!(夏美/花野/瀬戸/航琉/羽立/綺城/音)+物語を輝かせる装置│CASANOVA

魅力的なキャラクター・音楽・衣装・装置、どれをとっても素晴らしく、改めて演劇は総合芸術だと感じさせる『CASANOVA』。
まずは心に残った生徒さんを学年順に。

この人のココが好き!


・ミケーレ伯爵(夏美よう)
イタリア版・水戸黄門。
「控えおろう!この御方をどなたと心得る」「…あなた様は!」みたいな。
あまりの展開に笑いましたが、この予定調和が好きです。
めでたしめでたし~~

ところで「おじさんが相談にのるよ」って、ただのハッチさん(夏美)じゃないですか?

お付きの珀斗星来さんは既に貫禄十分。
『蘭陵王』でも堂々たる舞台姿でしたね。
いい面構えの男役さんで先々が楽しみ。
このまますくすく育ってください!

・ゾルチ夫人(花野じゅりあ)/コンスタンティーノ(瀬戸かずや)
見目麗しいバカップル。
コンデュルメル夫人に監禁されてめちゃピンチなのに…めちゃ可愛い!
ふたりの周りにハートが飛んでました!
大人っぽい持ち味のふたりだからこその可笑しみで、作品に軽やかな空気をもたらします。

フィナーレの娘役群舞、ショートカットのじゅりあさんがカッコよかった!

・ブラガディーノ卿(航琉ひびき)
花組観劇で「いいお芝居の方がいるなぁ」と思うと大体キョンさん(航琉)。
今回はちょっと訳あり風のカサノヴァの義父。

カサノヴァに盲愛を注ぐ、ただのお人好しかと思ったら…
いついかなるときも向けられる息子への温かな眼差し。
ジャコモを想う心からの愛に胸打たれました。

軽い物語にズシリと深みを加えるエピソード。
ブラガディーノ卿と執事のやり取りがあったからこそ、『CASANOVA』の面白みが増したと思います。

・モモロ(羽立光来)
ゴンドリエーレとオペラ歌手で、びっくさん(羽立)の美声を堪能できて嬉しいですね。
流れを遮らないアドリブもなかなか。

・モーツァルト(綺城ひか理)
あかちゃん(綺城)モーツァルト最高!
おっきな体を一所懸命ちっちゃくしてシルヴィア(芽吹幸奈)のスカートに隠れるとことか。
(隠れてない)
いけないお薬を飲んで虹色に光っちゃうとことか。

\\天使が見える~~~//の振り切れっぷりが最高!
(硬直ポーズがめちゃ上手い)
(バケツのシーンはスミレコード大丈夫なの?)

『MESSIAH −異聞・天草四郎−』の鈴木から一転、こんなにコミカルにはっちゃけてくれるとは思いませんでした。
くるくる変わる表情も面白く、とってもチャーミングなモーツァルト。

終盤の『ドン・ジョヴァンニ』は、こう来たか!という感じ。
物語のキーマンを活き活き演じるあかちゃん。
また新たな魅力を発見しました。

・ベネラ(音くり寿)
コンデュルメル夫人の忠実なしもべ。
食いしん坊の黒猫ちゃん、めちゃくちゃ可愛い!
鈴を転がすような声、しなやかな身ごなし。

なんと言っても、愛くるしい表情!
どの瞬間を切り取っても可愛い!
表情作りの研究にも余念がなくて素晴らしいですね。

食べ物につられてドジを踏んでも、ベネラなら許せちゃいます。
夫人の「抜きに決まってるだろ!」は最高でしたね。
(一瞬、男役が降臨するちなつさん 笑)

そして、圧巻のエトワール。
大満足です!

作品世界を何倍にも輝かせる、二村装置


花組の皆さまが美しいのはもちろん、衣装や装置が素晴らしいですね。
お気に入りはミニチュアの街並み!
ベアトリーチェ(仙名彩世)登場シーンはあまりの可愛さに声を上げそうになりました。

固定された背景かと思ったら、家が動き出し、ヴェネツィアの街を形作る。
なんてファンタスティックな演出!

ときに荘厳、ときにキッチュ。
二村周作さんによる、奥行きと立体感に富み、作品世界を何倍にも輝かせる装置。
素晴らしかったです。

カサノヴァ(明日海りお)が変装したゴンドリエーレに、そうとは知らず本心を告げるベアトリーチェ。
装置と照明と映像が渾然一体となったヴェネツィアの運河をゆるゆる進むふたりきりのゴンドラの美しいこと。
カーニヴァルの遠いざわめき、火照った体を撫でる川面の風を感じるような素敵な演出でした。

他にも見どころ盛りだくさん、「祝祭喜歌劇」の名にふさわしい最上級のコメディミュージカルでした。

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愛が試される!?~ヅカファンには笑いと勇気が必要だ~│CASANOVA

プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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