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音くり寿は何者か?―タカラヅカ的リミッターを外すとき│マスカレード・ホテル

音くり寿って何者なの?
『蘭陵王』から薄々感じていた感覚の正体が、『マスカレード・ホテル』で明らかになりました。

音くり寿は何者なのか?


正体不明の老女として登場する音くり寿。
あれは誰?
しばらくの間、音くりちゃんとは分かりませんでした。

背中の曲がった小さなおばあさん。
帽子の下から覗く、シワの寄った口元。
しわがれた声、おぼつかない足取り、盲目らしい様子も真に迫っています。

物語の終盤、長倉麻貴として正体を現す彼女。
音くり劇場キターーー!!!

凄い!凄すぎる!!
曲がっていた背中がじわじわ伸び、くぐもった声が高く透き通り…
小柄な老女は跡形もなく消え、狂気に囚われた若い女にとって代わります。
その鮮やかな変貌。
音くりちゃんの芸の奥行きに恐怖を覚えるほどでした。

構図は『花より男子』と同じですね。
抑制から解き放たれた女が感情を叩きつける。
怒り、憎しみ、そして悲しみ。

小さく華奢な体のどこからそんなパワーが?と思うほど、清々しく突き抜けた芸。
音くり寿オンステージ!
いいぞ!もっとやれ!

長倉麻貴が発する奔流に飲み込まれる客席。
音くり寿に日本青年館は小さすぎますね。
ぞくぞくが止まりませんでした。

タカラヅカ的リミッターを外すとき


音くりちゃんの舞台には、容赦なく周囲をなぎ倒すパワーがあります。
だからこそ、飛び道具というか最終兵器的に使われるのは忸怩たる思いがあります。

『花より男子』の三条桜子、『マスカレード・ホテル』の長倉麻貴。
作家が使いたくなる気持ちは十分わかります。

だって音くりちゃんのパフォーマンスで作品がグーン!と面白くなるんですもん。
ドーン!とレベルアップするんですもん。

歌い、踊り、芝居する。
なにより大きいのは劇場の空気を操ること。
小説でも漫画でも映像でも成し得ない、「舞台だからこそ」できる表現。

登場人物の感情を歌に乗せ、踊りに乗せ、役者の身体を使って、観客に届ける。
作家の依り代たる役者のポテンシャルが高ければ高いほど、表現の幅は広がる。

音くり寿を使いたい。
あわよくば、ちょっとだけ「タカラヅカ的リミッター」を外して歌わせたい、踊らせたい、演じさせたい…

三条桜子のナンバー「美しきものの哀歌(エレジー)」にしろ、長倉麻貴の「長倉麻貴」にしろ、歌が物語なのですね。
彼女に何が起きたか?
彼女はなぜ壊れたのか?
聴く者の心に、彼女が味わった痛み、苦しみ、悲しみを、まざまざと甦らせる歌。

しかし、「タカラヅカ的手加減」が無いパフォーマンスは、ときにマイナスに働く可能性を秘めます。
観客が期待する「タカラヅカ的絵空事」から逸脱する危険。

ここが難しいところです。
宝塚はフェアリーが舞う夢の花園。
あまりに生々しい感情の発露はそぐわない場合もあります。

その調整は座付き作家の腕の見せどころであり、それに応えるのはタカラジェンヌの器量です。

音くり寿のNext Oneが観たい


双方のバランスがどんぴしゃハマったのが『蘭陵王』。
音くりちゃん演じる洛妃(らくひ)のソロナンバー「生きて」。

歌であり、語りであり。
4分近い大曲。
起承転結の「転」を一手に引き受ける洛妃。
音くり寿の独擅場です。

「タカラヅカ的リミッター」を外しつつ、「宝塚」として成立した洛妃。
音くり寿の200%を引き出した木村信司先生。
洛妃のパワーをどっしり受け止め、優しく包み込んだ蘭陵王(凪七瑠海)。
「観られて良かった」と心底思える舞台でした。

以前も書きましたが、音くりちゃんはチケット代金以上の価値ある舞台を見せてくれるパフォーマーです。

チケット代金以上の価値がある―洛妃(音くり寿)の歌と芝居│蘭陵王

音くりちゃんが伸び伸び振る舞える作品が観たいです。
恨みつらみの負のパワーではなく、明るく前向きな正のパワーで観客をうならせて欲しい。
まっすぐに観客の心を照らす光を浴びたい。

「奇才・音くり寿」を存分に味わえる代表作を待ち望みます。
もちろん今までも素晴らしい作品を残してきましたが、さらなる一作を。
観た人が「音くり寿の○○は凄かった」と後々まで語り継ぐような、そんな作品。
音くり寿の「Next One」に期待します!

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知を刺激する上田久美子、情を動かす谷正純・木村信司、魂を揺さぶる大野拓史

「好きな宝塚作品は?」と訊かれたら、迷わず挙げるのは『阿弖流為』『ANOTHER WORLD』『不滅の棘』『蘭陵王』。
他にも好きな作品はたくさんありますが、この4作は格別。
私の好みの芯と言える作品たちです。

そして、もうひとつは『霧深きエルベのほとり』。

奥行きに惹かれる、上田久美子


今、過去の観劇記録を組別にアーカイブ化しています。
最も記事数が多かった作品は…

1番は『霧深きエルベのほとり(ESTRELLAS含む)』の37本。
2番は『BADDY(カンパニー含む)』の31本。
3番は『グランドホテル(カルーセル輪舞曲含む)』の29本。

上田久美子先生の作品がワンツーフィニッシュですね。
『エルベ』も『BADDY』も作品として好きなのはもちろんですが、あれこれ掘り下げたくなる魅力があるのです。
その結果が、この数字。

上田先生を初めて知ったのはデビュー作の『月雲の皇子』。
なーんにも考えず、ただ「宝塚で『古事記』を演るから観に行こう」と軽い気持ちで向かったバウホール。

珠城りょうさん率いる月組の若手メンバーと上田先生。
若い情熱と才能のぶつかり合い。
爽やかな風が吹き抜けるように清冽な物語でした。

上田作品の特長は、筋運びの巧さ。
引っかかりや矛盾がなく、するするっと物語世界に同化できるので、純粋に面白さを味わえます。

『霧深きエルベのほとり』は菊田一夫先生の原作を上田先生が再構築されたもの。
身分違いの恋というテーマは古典的ですが、底に潜む普遍的な面白さに気づかされました。

特に好きなキャラクターは、
帰らぬ夫を待ち続ける酒場の女、ヴェロニカ(英真なおき)。
ヒロイン・マルギット(綺咲愛里)が属する上流社会の権化、マインラート夫人(白妙なつ)。
主人公カール(紅ゆずる)の元恋人アンゼリカ(音波みのり)の現在の夫、ロンバルト(輝咲玲央)。
地に足の着いた幸せを選び取り、マルギットと見事なコントラストを描くカールの妹ベティ(水乃ゆり)。
酒場の主人デュッケ(瀬稀ゆりと)、気のいい水夫オリバー(麻央侑希)、病気の妹のため船乗り志願をする少年ヨーニー(天飛華音)…

それぞれが、生きてきた人生の重さを感じさせる人物たちが織りなす物語。
その奥行きに惹かれるのです。

伝えたい言葉がある人は強い、谷正純・木村信司


谷正純先生の『ANOTHER WORLD』、木村信司先生の『不滅の棘』『蘭陵王』。
彼らの作品に共通するのは、メッセージの強さ。
「生きること」「愛すること」の絶対的な肯定がベースにあるのですね。

役者という生身の人間を依り代に、エモーショナルに展開される作者の主張。
観客も受け身ではいられません。
心を裸にしてぶつからないと、舞台の熱に負けてしまいます。

作家×役者×観客の三つ巴。
全身の血が沸き立つような高揚感、劇場を出る頃には快い疲労感に満たされる芝居。
演劇という「瞬間の芸術」のエネルギーを余すところなく受け取れるのが谷・木村作品の魅力です。

伝えたい言葉がある人は強いですね。
生田大和先生の『鎌足』でも同じ熱を感じました。
これも忘れられない作品です。

ダイナミックな俯瞰の視線、大野拓史


大野拓史先生の『阿弖流為』。
宝物のような物語です。
『NOBUNAGA』や『El Japón(エルハポン)』もお気に入り。

命を燃やし尽くして生きた人々も、悠久の時の流れの中の一つの点に過ぎない。
次代の礎となった彼らの生の愛おしさ。
途切れることなく続く人の世を描く、ダイナミックな俯瞰の視線が大野作品の醍醐味ですね。

実は当初、大野作品が好きな理由がはっきりしなかった私。
なんだかわからないけど好き。
それってもしかしたら一番強いのかもしれません。

理屈抜きに心惹かれる。
魂を揺さぶられる。
大野作品にはそんな魅力があります。

宝塚の強みは、宝塚と生徒の魅力を知り尽くした座付き作家


知を刺激する上田久美子。
情を動かす谷正純・木村信司。
魂を揺さぶる大野拓史。

作家の名前で「それなら観に行こう」と思わせる先生方です。
今は舞台芸術にとって厳しい時期ですが、宝塚の強みは、宝塚と生徒の魅力を知り尽くした座付き作家を抱えていること。

何があっても、人には心動かされる「物語」や、胸ときめく「美」が必要です。
ここに挙げた以外の先生方にも、これからも沢山の夢の舞台を生み出していただきたいと思います。

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“山岸尚美”として生きた朝月希和+キャスト別感想(高翔みず希/帆純まひろ/珀斗星来/青騎司)│マスカレード・ホテル

宝塚版『マスカレード・ホテル』の話をしていて「瀬戸かずやの新田浩介」と言おうとして「新田かずや」と言ってしまった私。
違和感なさすぎて、しばらく間違いに気づきませんでした。
「新田あきら」もしっくりきますね。

『マスカレード・ホテル』原作が半分ほど読み進みました。
お芝居では端折られた部分も細かく描写され、ますます面白いですね。

あの人物にはこんな背景があったのか。
あのエピソードはこんなに掘り下げられていたのか。
舞台の記憶と重ね合わせ、二倍にも三倍にも楽しんでいます。

“山岸尚美”として生きた朝月希和


朝月希和さん演じる、ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク、山岸尚美。
潜入捜査のためホテルに送り込まれた警視庁捜査一課の刑事、新田浩介(瀬戸かずや)とバディを組むうち、次第に彼と心を通わせていく役どころ。

仕事に誇りを持ち、常にお客様へ最上のサービスを提供しようと努める彼女。
たとえ、それが理不尽な要求であったとしても…

「お客様がルール」と主張する彼女に反発を覚える新田。
しかし、山岸の仕事ぶりを間近に見るうち、徐々にホテリエという仕事への理解を深めていく新田。

彼女のモチベーションはどこから湧いてくるのか?
山岸の言葉で強く印象に残ったのがこちら。
「受験のとき、ここに泊まり、ホテリエを志した」

いい台詞だな、と思いました。
脚本ではたった一行かもしれません。
しかし、この台詞には山岸尚美のすべてが詰まっているのです。

大学受験を控えた彼女がコルテシア東京に宿泊し、プレシャスな体験を得た。
ここで働きたいと憧れ、夢を叶えて、いまここに居る。
ひとことで彼女の人生が浮かび上がる言葉。

ひらめちゃん(朝月)が山岸尚美として生き、心からの言葉で語ったからこそ、私の心に彼女の想いが届いたのです。

原作では過去のエピソードが詳細に描かれ、ひらめちゃんのお芝居とオーバーラップして目頭が熱くなりました。
宝塚版には無い、藤木総支配人(汝鳥伶)との交流も味わい深いものがあります。

キャスト別感想(高翔みず希/帆純まひろ/珀斗星来/青騎司)


アリバイやトリックに関する複雑な説明も、小説ならすぐに読み返せますが、舞台はそういきません。
脳みそをフル回転させ、言葉を取り込んでは咀嚼し、理解しないと置いていかれます。
膨大な説明台詞もするする伝わり、迷子にならずにすんだのは花組の皆さんと汝鳥伶さんのおかげ。

いつもの宝塚観劇とはちょっと違う、心地よい疲労感と満足感を味あわせてくださったキャスト。
特に印象に残った方を中心に。

・栗原健治(高翔みず希)
そこらへんを歩いてるおじさんが舞台に紛れ込んだのかと思っちゃいました。
というくらい「あー、いるいる、こういう人」感あふれる、さおたさん(高翔)。
人生につまづきっぱなしの男の悲哀、やりきれなさを感じさせて秀逸でした。
ほろ苦さの奥にかすかなぬくもりが残る後味が、物語にさらなる奥行きを与えました。
いい役者さんです。

・杉下キャプテン(帆純まひろ)
ベルスタッフの責任者、杉下に扮したホッティー(帆純)。
姿の良さ、佇まいの美しさが際立ちました。
ゲストに「サービスを受けた」と感じさせない、さりげなく、流れるようなエスコート。
コルテシア東京を満たす空気のように自然でした。

フィナーレの男役群舞では一転、ギラついた男の色香を振りまいて美しかったです。

・龍崎(珀斗星来)
「(月組の白雪)さち花さんがいる!?」って思っちゃいました。 笑
谷正純さんの茶目っ気でしょうか?
宝塚ファンには嬉しいサプライズでした!

この学年にして「女装の男」に見えるのは凄いですね。
『蘭陵王』の頃から、どっしり安定したお芝居に注目しています。
どこにいてもパッと目を引く華があるのが何より。

・吉永(青騎司)
花組観劇のお楽しみ、青騎司くん。
相変わらず男前でした。
男役群舞はひときわ鋭い眼光で目立ちます。
私の周りでもファン急増中の青騎くん、これからますます楽しみです。

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愛すべき男、能勢金治郎(飛龍つかさ)―二次元(小説)を三次元(演劇)化する面白さ│マスカレード・ホテル

まだ心が「ホテル・コルテシア東京」にステイしたままな私。
いい作品でしたね。
ひとことで言うなら、上質な舞台。
東野圭吾ファンの友人にも観てもらいたい!と思う作品でした。

まるで当て書き?原作『マスカレード・ホテル』


ミステリの舞台化って結構難しいと思うんですけど(アリバイだのトリックだの説明台詞が多くなりがちだし)、上手くまとめてあり、なおかつ宝塚らしい華やかさもあって…

想像以上の出来栄えでした!

もっと深く知りたくなって、帰り道に本屋さんへ。
瀬戸かずやさんの表紙は残り一冊でした。
危なかった~~

東野作品を読むのは何年ぶりでしょう?
前職の上司が東野ファンでよくお借りしていたのですが、転職して以来すっかり遠ざかっていました。
餞別に戴いた『容疑者Xの献身』が最後かな?

懐かしい思い出に浸りながら、ひもといた『マスカレード・ホテル』。
ページをめくった瞬間、日本青年館の空気が甦ります。

冴月瑠那さん演じる久我は「整った顔」。
和海しょうさんの稲垣は「低いが、よく響く声」。
細かい描写のひとつひとつが当て書きのよう。

エピソードの取捨選択が巧みで、ベテラン谷正純先生の手練れを感じます。
原作そのままの台詞も多く、あきらさん(瀬戸)やひらめちゃん(朝月希和)のお芝居で再生されるのが楽しいですね。

愛すべき男、能勢金治郎(飛龍つかさ)


意外だったのが能勢金治郎(飛龍つかさ)。
あの人物が、ああ変わるのか!という新鮮な驚き。
飛龍くんの個性に合わせたアレンジがいいですね。

話している内容はほぼ同じなのに、台詞の緩急、それに伴うアクションでまったく別人に生まれ変わる。
二次元(小説)が三次元(演劇)化される面白さを感じました。

飛龍くんの暑苦可愛さ!

あの憎めなさは異常です。
暑苦しい…うるさい…邪魔くさい…
なのに、愛おしくってたまらなくなる。
ブンブンしっぽを振るワンコみたいな品川署の刑事が登場するたびに沸く客席。

絶妙なタイミングでの「もう来てます!!!」には大爆笑。
しばしショーストップするほどでした。

彼もまた、山岸尚美(朝月)同様、新田浩介(瀬戸)のバディなのですね。
こちらは正真正銘の相棒ながら、新田からは疎まれがち。
しかし、持ち前のへこたれなさと仕事に対する真摯さで、わだかまりを乗り越え、新田との間に確かなパートナーシップを結ぶのです。

パッカーーーン!と屈託のない笑顔。
独特のファッションセンス。
立て板に水のごとく繰り出される早台詞。

ただでさえ説明台詞が多い『マスカレード・ホテル』。
他キャストよりも更に早口でまくしたてるような剣幕ながら、言葉ひとつひとつが正確に伝わるのはさすが。

ラストのちゃっかりぶりには大笑いしました!
「お義兄さん」の破壊力!

歌上手な飛龍くん、本編では歌が聴けなくて残念…と思ったら、フィナーレの歌手で存分に美声を響かせてくれました。
お芝居の三枚目ぶりから一転、キリッと華やかな花男への変身も鮮やか。
歌えて踊れて、お芝居も◎
いい男役さんですね。
これからますます注目していきたいと思います!

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『マスカレード・ホテル』千穐楽おめでとうございました!
ミステリとして面白く、宝塚として美しい。
期待を遥かに上回る素晴らしい作品でした。

ミステリとして面白く、宝塚として美しい


幕開き、瀬戸かずやさんが現れた瞬間「ポスターの人だー!」って興奮しちゃいました。
何十年宝塚観てるのよ、って感じですが 笑
毎回新鮮な感動があるんですよね。
本当にカッコよかったです、あきらさん(瀬戸)。

この作品の良さって、アリバイ崩しやトリック破りなどミステリを読み解く面白さとは別に、「宝塚を観る」満足感を存分に味わえるところにありますね。

シックなアール・デコスタイルの装置、華やかな衣装、登場人物の心を伝える音楽。
目に楽しく、耳に心地よく、するするっとミステリの世界に入り込むことができました。

なかでも一幕最後の“仮面舞踏会”は「宝塚ならでは」の綺羅びやかさ。
ホテルはさながら仮面舞踏会。
素顔を仮面に隠し、束の間の非日常を夢見る人々が集う“マスカレード・ホテル”。

犯人はどこだ?目的はなんだ?標的は誰だ?
仮面の群れに翻弄され、謎の迷宮をさまよう刑事・新田浩介(瀬戸)。
彼の心象風景と幻想の舞踏会をオーバラップさせる演出が見事でした。

最高のバディ!男役・瀬戸かずや×娘役・朝月希和コンビに拍手喝采!


最大の満足は「人間がきちんと描かれている」こと。

反発しあっていた新田と山岸(朝月希和)が、互いに助け合い、認め合い、成長してゆく。
刑事として、ホテリエとして。
そして、ひとりの人間として。

新田と山岸はあくまで対等。
宝塚では描かれることの少ない「男役と娘役のバディもの」が新鮮です。

立場も性格も違うふたり。
唯一の共通点は、自らの仕事への誇り

刑事として、ホテリエとして。
ふたりがぶつかり合うのも、互いの本分を全うしようとする真摯な思いゆえ。

相手に自分と同じ矜持を嗅ぎ取ったからこそ、ふたりは惹かれ合ったのでしょう。

新田がさりげなく放つ「あなたが言うなら間違いない」という台詞がとても好きです。
“私はあなたの仕事を信じます”
深い信頼がこもる言葉。
仕事を持つ人間として、これほどの喜びはありません。

ちょっと斜に構えた、しかし、心根は熱い刑事をサラリと自然に息づかせた瀬戸かずや。
生真面目な優等生の殻の奥に、熱い理想を燃やすホテリエに命を吹き込んだ朝月希和。

共に男役・娘役キャリア十分のふたりがタッグを組む。
信頼と尊敬に裏打ちされた新しいバディもの誕生に拍手喝采!
ラストシーンは宝塚らしい甘さにときめきました。

あきらさん、ひらめちゃん(朝月)、花組の皆さま、谷正純先生、素晴らしい舞台をありがとうございました!
大満足です!

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共に30年(ブランクあり)。全組観劇派。美丈夫タイプの生徒さんが好み。谷正純・酒井澄夫・木村信司・大野拓史作品が好き。観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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