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ロクモ 好きな台詞&個別感想(悠真倫/桃堂純)&思い出し小ネタあれこれ│ロックオペラモーツァルト

あと4週間で『眩耀の谷/Ray』初日!
依然予断を許さぬ状況ではありますが、つつがなく幕が上がり、全公演が上演され、千穐楽を迎えられますことを心より願っています。

というわけで、『眩耀』が始まる前に。
のんびり続けてきた『ロクモ』感想、ラストスパートです。

好きな台詞、気になる台詞


一番好きな台詞は「僕には君がちょうどいい」ですが、他にもお気に入りがいっぱい。
ふたりは「ちょうどいい関係」―礼真琴と舞空瞳│ロックオペラモーツァルト

モーツァルト(礼真琴)の「敵がいない奴には味方もいない」。
石田昌也先生は月組の『カンパニー』で高野さん(美弥るりか)に同じような台詞を当ててましたね。
石田哲学なんでしょうか?
登場人物の口を借りて自分の主張を発信しているようにも思えます。

コンスタンツェ(舞空瞳)の「前金をくださる幽霊なんているわけない」は妙にツボりました。
サリエリ(凪七瑠海)の「(出世とは)賄賂を贈る側から貰う側になること」も好きですね。
これも石田節かな?

「シングルマザー」「就活」「こじらせ女子」など現代用語を散りばめがちなのも石田先生らしさ。
(こじらせ女子の用法はズレてたような…)

トップスターの豚鼻と、トップ娘役のあっかんべーもレアですよね。
積極的に見たいものではありませんが、琴なこの可愛さに助けられました。

コンスタンツェの「ヴォルフガングのバカー!」は、『食聖』のアイリーン(綺咲愛里)の「ホン・シンシンのバカヤロー!」を思い出しました。
星娘の伝統??

桃堂純(後見人)


コロレド大司教(輝咲玲央)の濡れ場を出歯亀するサリエリ(凪七瑠海)の手下(桃堂純)がツボな私。
このシーン、舞台全体が一幅の絵画のようではありませんか?

画面右に、戒律を破り、女と通じる聖職者。
左に、密談を交わす曰くありげな紳士ふたり。
右下には、秘め事を覗き見る間者の黒い影。

三者三様の思惑が渦巻く構図。
寓意画をひもとくような面白みを感じる場面です。

モーツァルトがサインするとき、後見人がくるりと背中を向けて机代わりになるのが面白いですね。
ちゃんとインク壺も持ってます。
西洋版矢立(携帯筆記具)ですね。
文房具好きとしては嬉しいシーンでした。

悠真倫(レオポルト・モーツァルト)


モーツァルトの両親、悠真倫さんのレオポルトと万里柚美さんのアンナ・マリアの関係がとても好き。
ふたりが並ぶシーンは殆どないけれど、夫婦の細やかな愛情がしっかり伝わってきます。
旅立ちの日の「気をつけて」が最後の言葉になるなんて。
温かなラストシーンには涙、涙…です。

喜劇、悲劇


さまざまな人がさまざまな状況で歌う「喜劇、悲劇(Comedie tragedie)」。
人生は喜劇と悲劇の繰り返し。

歌う人によってシリアスだったり、コメディ色が強かったたり。
同じ曲とは思えないほどバラエティ豊かで面白い!
個人的にはローゼンベルグ(紫藤りゅう)がハンカチを噛んで「イーーーッ!」ってなってるのが好き。

衣装


モーツァルトの衣装はどれも好きですが、オランジュ皇妃(白妙なつ)の宮廷に招かれたときの薄紫×金のセットアップが好みです。
ウィーンの下宿屋を訪れるときのパーカーも可愛い!
「Wolfgang」のネーム入りブーツも好き。

ポスターの時点で可愛かったコンスタンツェのドレスは、動いたらもっと可愛かった!
姉妹で色違い。
ヨーゼファ(音咲いつき)のオレンジ、アロイジア(小桜ほのか)のブルー、コンスタンツェのピンク、ゾフィー(星蘭ひとみ)のイエロー。
全員揃うと可愛さ倍増!
ステージスタジオに入ったら着てみたいですねーー

オランジュ皇妃のウィッグと頭飾り(生け花!?)がめちゃ好み!
女性のお姫様願望をギュッと凝縮したスタイル。
あれをかぶりこなせるのが凄いですよねーー
ピンクのリップもめちゃ可愛い!

天から降り注ぐ美声、ちょっと浮世離れしたキャラクターがハマるなつさん、大好きなんです。
客席降りで見とれてたら、なつさんから手を差し伸べてくださり、ハイタッチしていただきました。
もうメロメロですーー

客席降りといえば星蘭ひとみさん。
突然の専科異動発表後すぐの公演で偶然、目の前にいらしたんです。
「なぜ?どうして?」と複雑な思いが湧きましたが…
せーらちゃんの圧倒的な美貌を前にすると、そんな疑問も吹き飛びました。

間近で見ると本当にお人形さんのよう。
一分の隙もないんです。
美形ってこういう人を言うんだなぁとしみじみ。
また近いうちに舞台でお目にかかりたいですね。

コンスタンツェがアルバイトしてる飲み屋の女の子(桜里まお・二條華)の衣装も好き!
ビビットカラーのビーズがデコルテを彩るミニワンピース。

衣装だけでも眼福な作品でした。

フィナーレ


フィナーレはヅカ度100%!
かちゃさん(凪七)×娘役さんと、琴ちゃん×はるこさん(音波みのり)×ほのかちゃん(小桜ほのか)のナンバー。
ものすごーくヅカヅカしい振付だなぁと思ったら、百花沙里さんご担当でした。
ありますよね、百発百中で「ヅカだ!」って分かるダンスシーン。

そして、男役群舞!
おなじみの「トルコ行進曲」がこんなにセクシーにカッコよくなるなんて!
イントロがかかると心臓バクバク!大興奮!
ギラギラ!ガンガン!これぞ星男群舞☆彡
体感5秒!

琴ちゃんを中心に星男たちが逆三角フォーメーションになるところが一番好き!
先頭の琴ちゃんを挟んで左右に星の守護神、玲央さん(輝咲玲央)とかなえちゃん(漣レイラ)。
絶対負ける気がしない並びですよね…

〆はもちろん、琴なこのデュエットダンス。
甘く、初々しいのに、長年連れ添ったコンビのような息の合いっぷり。
これから、いくつも記憶に残るデュエットを見せてくれるだろうふたり。
楽しみにしています!

目も耳も心も幸せな『ロックオペラ モーツァルト』。
素晴らしい公演をありがとうございました!

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“労りの声の持ち主”美弥るりかと89期の愉快な仲間たち│セロ弾きのゴーシュ

宝塚OGによる朗読劇「カタリジェンヌ」。
初回の『幸福な王子』が面白くて、今回の『セロ弾きのゴーシュ』も楽しみにしていました。

ボイスドラマっていいですね!
舞台と違い、役者の声に集中が高まる分、それぞれの個性をじっくり味わうことができます。

ALL書き下ろし新作!?宝塚OGによる朗読劇「カタリジェンヌ」の見どころ&聞きどころ、配信スケジュールまとめ

“労りの声の持ち主”美弥るりかと89期の愉快な仲間たち



ゴーシュは美弥るりかさん。
あー、これこれ、この声。

角のない、なだらかな曲線を描くような声質。
まろやかな波動を感じる独特の台詞回し。
まぎれもないみやさんのゴーシュです。

聴いていて疲れない、しとしと優しく心を撫でさするような語り口が朗読劇にぴったりですね。
まさに「心の薬」。

ゴーシュのもとを訪れる動物たちは89期オールスターズ。
三毛猫(夢咲ねね)、野ねずみの母(純矢ちとせ)、野ねずみの子(沢希理寿)、子狸(壱城あずさ)、カッコウ(美翔かずき)。

ねねちゃんとしーらん(壱城)のノリが最高!
コケティッシュなねねちゃん。
わんぱく全開なしーらん(というかガッツ)。
たぬきの役作り最高です!

笑っちゃうほど豊かなそれぞれの色。
楽しいですねーー

メイキング映像では、楽長の蓮城まことさんが台詞を言う瞬間、男役の顔に戻るのがいいですね。

同期が集まって同じ作品を作り上げるなんて初舞台以来でしょうか?
こんなことでもなければ実現しなかったかもしれない企画、ありがたいですね。
画面越しにじゃれ合うねねちゃんとしーらんなど、お稽古場の雰囲気を味わえるのも楽しいです。

三木章雄先生の優しい微笑みも印象的。
お若い頃の三木先生はちょっとコワモテのイメージでしたが、画面の向こうの先生は慈しみに満ちているように思えます。
苦楽を共にした生徒さんへの愛は不変なのだな…とジーンとしました。

面白かったのは「消しゴムサイズ」という言葉。
お稽古場でもこんなふうに生徒さんにイメージを伝えてらっしゃるんだなーと興味深いですね。
(ところで先生の手前にチラ映りしてる黄色い物体は何?ぬいぐるみ??)

来週も楽しみ!


来週は壮一帆さんらの『奇跡の尼裁き ~松山鏡~』。
黒々と墨痕鮮やかな筆文字のタイトル。
大河ドラマか!
渋ーーい予告画像に全部持ってかれました 笑
和物を得意とされた壮さんらしい語りに期待しています!

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蘭乃はなドットコム?―宝塚歌劇とお花についてあれこれ

食卓も秋らしいお花に替えたくて、黄色のピンポンマムを中心に、濃い紫のトルコ桔梗と薄紫の女郎花を活けました。
月組カラー×宙組カラーでいい感じです。

今回は、宝塚と切っても切れない「お花」にまつわるあれこれを。

日常に潜む“タカラヅカ”を探す楽しみ


東京公演の観劇がてら、よく訪れるレストランのレストルームにも、トルコ桔梗とルリタマアザミが飾られていました。

ルリタマアザミってご存じですか?
まんまるで青いハリネズミみたいな花。
見たことはあるけど、名前が分からない花が「ルリタマアザミ」と知ったときは驚きました。
「るりたま(美弥るりか×珠城りょう)!?」って。

なんでもない日常に潜む“タカラヅカ”を探すのは楽しいですね。
「るりたま」という名前の花がある!

宝塚と胡蝶蘭


先日、らんちゃん(蘭乃はな)のお名前を打とうとしたら、サジェストに「ランノハナドットコム」って出たんですよ。
なんだろう?と思って飛んでみたら、胡蝶蘭専門のお花屋さんでした。

胡蝶蘭は歌劇には欠かせないお花。
今は楽屋にお花を入れることはできませんが、卒業生のブーケでは定番人気。
名前の通り、ひらひら舞う蝶のような華麗な花姿はタカラジェンヌにぴったりです。

「蘭乃はな」という芸名は双子の「すみれ乃麗」さんと並び、可愛くて娘役さんらしいお名前ですね。
「蘭」に「すみれ」、いずれも宝塚らしい花です。
もしもの話ですが、もし三つ子ちゃんだったら、もうひとりは「桜」でしょうか?

そして、「らん」「れい」ときたら「りん」?
「桜乃りん」なんてお名前、いかにもありそうな感じがします。
(OGに桜乃彩音さんがいらっしゃいますね)

おとめと花


年に一回発行される宝塚歌劇団の生徒名鑑『宝塚おとめ』。
「好きな花」が宝塚ならではの項目で好きです。
応援している生徒さんがお好きな花の柄のレターセットでお手紙を書いてみたりして…

空欄のままの方もいらっしゃいますが、それはちょっと寂しいですね。
まさおさん(龍真咲)だったと思いますが、薔薇の品種名まできちんと書いてらして、本当にお好きなのだなと嬉しくなりました。

ちなみに私は、薔薇ならダブル・デライトと夢香が好き。
沈丁花、くちなし、金木犀も好き。
同じ花を挙げてらっしゃる生徒さんには親しみを感じますね。

ある娘役さんの「どくだみ」はインパクト抜群!
可憐で控えめな姿からは想像もつかない強いクセのある香り。
食用や薬用にもなるお花。
老若正邪演じ分ける、その方の舞台そのもの。

好きな花と芸風の共通点を探しながら『おとめ』を眺めるのも楽しいかもしれません。

あの日薔薇一輪


ある生徒さんに頂いた薔薇の花。
特別な日の思い出を残したくて、見よう見真似でドライフラワーにしてみました。
色も形も思いのほか綺麗に保たれ、初めてにしては上出来。
見るたびに楽しかった記憶が甦ります。

お花を頂くのは嬉しいものですが、大好きな方からならば喜びもひとしお。
もともと薔薇は大好きですが、素敵な思い出が加わってますます好きになりました。

ただいま東京宝塚劇場で上演中の花組『青い薔薇の精』も薔薇が重要なモチーフ。
青い薔薇の花言葉は「夢が叶う」
長い間、先頭に立って宝塚人気を引っ張ってこられた、みりおさん(明日海りお)のラストステージにふさわしいですね。

宝塚に憧れた少女が、大好きな場所で沢山の夢を叶え、まもなく卒業しようとしている。
そんなみりおさんの姿に重なるような作品なのでしょうか?
楽しみに見納めたいと思います。

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美弥るりかという「価値」―男役集大成の佐々木小次郎│夢現無双

正統派男役から異端の女役まで幅広い人物を演じてこられたみやさん(美弥るりか)。
宝塚集大成のお役は剣豪・佐々木小次郎。
劇中で本阿弥光悦(千海華蘭)が小次郎の剣を「まばゆい」と評しますが、それはみやさんその人への評価に他なりません。

併演のショー『クルンテープ 天使の都』。
シンプルな黒燕尾をまとったみやさんの、ダイヤモンドの粒子をまぶしたような煌めき。
照明や衣装の力ではなく、体の内側から発光するような輝き。
千穐楽が近づくにつれ、どこか、この世の者ではないような神々しさすら感じられます。

美弥るりかという「役者」


初めてみやさんのお芝居に注目したのは、2012年秋の『愛するには短すぎる』のアンソニー。
華奢で小柄な体から発せられた、思いがけず太い声が印象に残っています。

声色や台詞回しが星組の柚希礼音さんそっくりで、やはり育ってこられた組のトップさんに似るのかな?なんて思いながら観ていました。
しかしまもなく、誰でもないみやさん自身の魅力に気づかされたのです。

まさおさん(龍真咲)演じるフレッドとの息ぴったりの掛け合い。
軽妙洒脱な持ち味が合うのか、まさるりコンビは観ていて楽しい気持ちになりますね。

時は過ぎ、珠様(珠城りょう)がまさおさんの後を継いで、月組に新たな名作が次々に生まれました。
『グランドホテル』『All for One』『BADDY』…
作品の成功に大きく貢献したのは、みやさんです。

みやさんをひとことで表すなら、“フェアリータイプ”の男役さんでしょうか?
みやさんがお好きな涼風真世さんもこのタイプでした。

中性的な容姿に反して、芸風は骨太。
そんなところもよく似た二人であるように思います。

新生月組第一作は涼風さんの卒業公演となった『グランドホテル』。
みやさんのお役は涼風さんが演じられたオットー・クリンゲライン。

華やかで溢れんばかりの色気が魅力のみやさんが瀕死の簿記係?
初めはそう思いました。
しかし、蓋を開けてみれば、そこにいたのは限りある命を精一杯に燃やし、明日への希望を信じるひとりの人間でした。
愛を信じ、友を信じ、やがて生まれる新しい命を慈しむことができる男。

色気も美貌も封印して挑んだオットー役。
男役の垣根を超えた「人間」を演じたみやさんの芝居が心の奥深くに染み入りました。

「役」は「中の人」の写し鏡


オットーの真逆がスイートハートです。
宝塚ファンを熱狂の渦に巻き込んだ『BADDY』。
最大の立役者はみやさん演じるスイートハート。
初めて観た日の衝撃は忘れません。

色香も美貌もフルスロットル。
男役・美弥るりかの魅力、唯一無二の個性を最大限に活かしきった役と言えるでしょう。

スイートハートというキャクター無しで、果たして『BADDY』はあそこまでの狂乱を生み出し得たのか?

美しく妖艶でありながら骨太。
男性と女性の粋を集めたようなキャラクター。

オットーとスイートハート。
自由自在に色気を出し入れする変幻自在の役者、美弥るりか。
「役者」というより「人」ですね。

役は、それを演じる「中の人」以上の存在にはなれない
優れた役を演じるには、役者自身が優れた人間でなければならない。
そう思います。

観るのはひたすら舞台だけ。
スカイ・ステージはおろか、紙媒体もごくまれにしかチェックすることのない私ですので、みやさんの人となりは存じませんが、お人柄は演じる役に表れると感じます。
そういう意味で好きな役は『雨に唄えば』のコズモかな?

「MAKE 'EM LAUGH」の笑いを含んだいたずらっぽい目つきが忘れられません。
くりくり動く猫のような瞳、軽やかな身ごなし、豊かな表情。
前向きな心、抜群のひらめき、逆境にくじけぬ明るい強さ。
さりげなく誰かに手を差し伸べることができる優しさ。
観ていて自然に心がうきうき軽くなる、自然体で力みのない芸。

本名のみやさんもこんな感じの方かな?と想像してしまいます。

美弥るりかという「価値」


集大成の佐々木小次郎。
端的に言えば「美弥るりかだから成立した役」ですね。

より多くのエピソードを描くことに筆が割かれた分、中心となる人物たちの書き込み不足が否めない『夢現無双』。
しかしながら、わずかな点と点を結んで線と成し、主人公・武蔵の人生を遠隔的に支配する佐々木小次郎という男を強く印象づけたみやさんの手腕は見事です。

武蔵の憧れであり、友であり、好敵手であった小次郎。
主人公に「この頂まで上がって来い」と言えるだけの度量。

なにより、劇場中の空気を一気に「美弥るりか色」に染め上げる存在感。
姿、声色、佇まい…
出てくるだけで「只者ではない」「物語の芯となる人物であろう」と思わせる説得力。

言ってしまえば、小次郎は美弥るりかという特異なタカラジェンヌの在り方に、すべてが委ねられた役なのです。

ただそこに在るだけで多くのものを観客に与えることができる役者。
それこそが美弥るりかの「価値」です。
舞台を通して沢山の喜びと希望をくださったことに感謝の気持ちしかありません。

ご卒業までまもなく。
完全燃焼の晴れやかな千穐楽となりますように。
そして、その先も、より豊かな輝きに満ちた道を歩まれますように。
心より、ありがとうございました。

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「スイートハートの思い出」という薔薇がある!

いつも宝塚とゆかりの深いお花について教えてくださるw様から、またまた素敵な情報をいただきました。

なんと…
「スイートハートメモリー」という薔薇があるそうです。

スイートハートの思い出


スイートハートと言えば、昨年の春、宝塚ファンを熱狂させたショー『BADDY』の立役者。
みやさん(美弥るりか)の中性的な美貌と熟練の男役芸が最大限に活きた当たり役。

以前にもw様に教えていただき、「スイートハート」というお花をご紹介しました。
「スイートハート」という花がある!

「スイートハート」は宝塚歌劇を象徴するスミレ。
鮮やかなピンクと白のグラデーションが美しい花です。

一方、「スイートハートメモリー」は淡いピンクの可憐なミニバラ(画像はイメージです)。
img-20190320_3.jpg
「Sweet Heart Memory」
スイートハートの思い出、記憶。
美しい名前です。

薔薇が結ぶ宝塚ファンのご縁


「みやさんファンが喜ばれるのではないか」と、お教えくださったw様。
「薔薇の記事が楽しみ」と言ってくださる読者の方々。

私はいただいた情報を右から左にアップするだけですが、このブログを中継点にファン同士の交流の手助けができて、こんなに幸せなことはありません。
皆さま、いつも本当にありがとうございます。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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