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今年も大当たり続出!2019年上半期観劇ランキング│作品賞は雪組と星組、観劇率7割超えは○組!

2019年上半期の宝塚観劇データをまとめました。
対象は上期(1~6月)に東宝で初日を迎えた作品まで。

2019年上半期観劇率No.1は何組?


img-20190630_1.jpg
花組6.89%月組17.2%雪組3.44%星組72.4%宙組0%[2019年6月30日時点]
星組の「72.4%」が突出してますね。
上半期は『霧深きエルベのほとり』『鎌足』『アルジェの男』と私好みの作品が多かったため、このような結果になりました。
雪組の『20世紀号に乗って』も観劇回数こそ多くはないですが、満足度はピカイチ!

公演スケジュールの関係で宙組が0%。
『オーシャンズ11』MY初日をまだ迎えておりませんのでご容赦ください。

ちなみに昨年の結果はこちら。
花組12.5%月組35.41%雪組6.25%星組33.33%宙組12.5%[2018年12月31日時点]

作品賞


●霧深きエルベのほとり(星組)
『霧深きエルベのほとり』は温故知新、宝塚105周年の幕開けを飾るにふさわしいお芝居。
『ESTRELLAS』は星組の“いま”がギュッと詰まった、温かくて楽しくてキラキラなショー。
甘辛バランスが絶妙で、何度観ても飽きない二本立てでした。
『霧深きエルベのほとり』 関連記事はこちら

●20世紀号に乗って(雪組)
底抜けに明るくハッピーなミュージカル。
だいきほ率いる雪組でこんな作品が観たかった!
そんな願いが叶った演目。
大満足です!
『20世紀号に乗って』 関連記事はこちら

●鎌足(星組)
「歴史」とは何か?「生きる」とは?「愛」とは?「志」とは?
中臣鎌足というひとりの男の人生を通して描かれる不変のテーマ。
この物語を、書きたい、伝えたい、残したい。
物語を編む人のほとばしる情熱、鬼気迫る想い、凄まじいエネルギーを感じる作品でした。
『鎌足』関連記事はこちら

主演賞


●紅ゆずる(星組)
『霧深きエルベのほとり』カール・シュナイダーにより。
カール・シュナイダーは、紅ゆずるの登場を待っていた│霧深きエルベのほとり

●柚香光(花組)
『花より男子』道明寺司により。
柚香光の魅力大爆発!道明寺司│『花より男子』個別感想前編(城妃美伶+F4/優波・聖乃・希波)

●真彩希帆(雪組)
『20世紀号に乗って』リリー・ガーランドにより。
熱狂を生む娘役、真彩希帆(リリー・ガーランド)│20世紀号に乗って

助演賞


京三紗(専科)
『20世紀号に乗って』レティシア・プリムローズにより。
劇場に「幸せの魔法」をかけた人たち(京三紗/真地佑果/縣千/望月篤乃)│20世紀号に乗って

英真なおき(専科)
『霧深きエルベのほとり』ヴェロニカにより。
愛の難破船、ヴェロニカ(英真なおき)―すべては揺るぎない土台あってこそ│霧深きエルベのほとり

華形ひかる(専科)
『鎌足』蘇我入鹿により。
※関連記事未掲載

●白雪さち花(月組)
『ON THE TOWN』ヒルディにより。
強く、逞しく、美しく―カンパニーを牽引する娘役たち(白雪さち花/叶羽時)│ON THE TOWN

●輝咲玲央(星組)
『霧深きエルベのほとり』ロンバルトにより。
100の台詞よりも雄弁―ロンバルト(輝咲玲央)の芝居力│霧深きエルベのほとり

愛月ひかる(専科)
『アルジェの男』ジャックにより。
ジャック(愛月ひかる)が作品世界を支配する│アルジェの男

●音くり寿(花組)
『花より男子』三条桜子により。
音くり寿は宝塚の宝です/やっぱり気になる青騎司くん│『花より男子』個別感想後編(高翔/冴月/鞠花/華雅/美里)

脚本・演出賞


●生田大和
『CASANOVA』『鎌足』により。
愛!愛!愛!明日海りおと仙名彩世の愛があふれる大人のおとぎ話│CASANOVA
生田大和、会心の一作!紅ゆずる率いる星組に新たなる傑作誕生!│鎌足

●原田諒
『20世紀号に乗って』により。
ブラボー望海風斗!ブラボー真彩希帆!ブラボー雪組!『20世紀号に乗って』で大満足!

2019年上半期まとめ


再演や翻訳物が多数を占めるなか、新作の『鎌足』が光った上半期。
下半期も座付き作家が存分に腕を振るえる機会がありますように。

本公演では『GOD OF STARS-食聖-』『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『El Japón -イスパニアのサムライ-』の3作。
小劇場公演では『チェ・ゲバラ』『ハリウッド・ゴシップ』の2作に期待が高まります。

本公演のうち2作はトップスターの卒業公演。
宝塚人生の集大成となる作品が素晴らしいものであるように願います。

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似た者同士のふたり―月組の芝居巧者、祇園藤次(輝月ゆうま)とお甲(白雪さち花)│夢現無双

いつも魅力的なお芝居で作品を引き上げてくれる月組の芝居巧者、さち花さん(白雪さち花)と、まゆぽん(輝月ゆうま)。
今回も素晴らしい働きをみせてくれました。

機を見るに敏な男、祇園藤次(輝月ゆうま)


吉岡清十郎(暁千星)率いる吉岡道場の門弟、祇園藤次。
格別味わい深くて大好きな人物です。

日和見主義というか、変わり身が早いというか。
“機を見るに敏な男”というのが一番しっくりきます。

藤次らしさが最も表れた言葉がこれ。
「時代は江戸だ!もう京に用はねぇ」

沈みゆく舟に見切りをつけ、さっさと大船に乗り換える藤次。
朱実(叶羽時)には「薄情者」呼ばわりされますが、いつの時代にも通じる立派な処世術です。

脇目も振らず、ひたすらに剣の道を進む武蔵(珠城りょう)や小次郎(美弥るりか)とは180度異なる人生。
しかしながら、大事を成し遂げるヒーローばかりで世の中は成り立ちません。
市井に生きるリアリティあふれる人物がいてこそ、芝居は面白い。

とはいえ、彼もひとりの剣客。
決して剣の道をないがしろにしていたわけでは、もちろんありません。
彼の心が翻ったのは、吉岡一門74人斬りの現場だと思います。

「天下無双」の名のもとに次々倒れていく仲間たち。
剣とは何なのか?
命とは何なのか?

死屍累々を目の当たりにし、武蔵に先んじて剣の虚しさを感じ取ったのは藤次だったのかもしれない。
一瞬のためらいの後、きびすを返し、一目散に現場を離れる藤次の背中に、そんな思いを感じ取りました。

「生きるってのは大変なこった」とボヤきつつ、飄々としぶとく生き延びる藤次。
朱実に「おまえはどうする」とさりげなく問いかける優しさもある。

小物といえば小物ですが、世渡り上手で、カラッと明るく憎めない男。
まゆぽんの男役の愛嬌が存分に活かされた最高のお役、祇園藤次
「大根」どころではない、千両役者のまゆぽんです。

したたかに艷やかに生きる女、お甲(白雪さち花)


野武士の未亡人、お甲。
まゆぽん藤次に勝るとも劣らない、強い生命力が魅力です。

乱世をしたたかに生き延び、ヒモと養い子を食わせるバイタリティ。
宝塚の娘役の枠ギリギリの、熟れて崩れる寸前の果実のようなしどけなさの表現も見事。
原作を読んだときから「お甲はさち花さんで」と思ってましたが、実現して嬉しかったですね。

一見、男から男を渡り歩く毒婦にも思えますが、主導権を握っているのは常にお甲。
彼女にとって、男は都合よく利用し、生き延びるための手段。
または、独り寝の床を暖めるだけの愛玩動物でしかない。

戦士した兵から金目の物を奪い取り、金品に替える。
奪衣婆顔負けの所業ですが、自分と朱実、女二人で食いつなぐのに手段など選んではいられません。

「おまえもいつか分かるさ」
お甲の優しさ、寂しさ、諦め、やるせなさ。
もろもろの想いが込められた台詞をサラリと流して、深く印象づける手腕はさち花さんならでは。

そんな彼女にとって、藤次はどんな存在だったか。
機を読み、動く力に長けた男。
いわば似た者同士のふたり。
お甲が初めて出会った、頼りに足る、共に生き延びることができる同志だったのではないでしょうか。
彼女が行き着いたところが藤次だったのは必然と思います。

まゆぽん藤次+さち花お甲。
いいお芝居を観せていただきました。

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強く、逞しく、美しく―カンパニーを牽引する娘役たち(白雪さち花/叶羽時)│ON THE TOWN

優しいぬくもりと一抹の寂しさを残し、幕を下ろした『ON THE TOWN』。
ふとした瞬間、バーンスタインのご機嫌なメロディが耳に甦ります。

そして、増え続ける“まゆぽん(輝月ゆうま)語録”。
『雨に唄えば』の「バッカみた~~い」「にゃい!」に続き、新たに「分ーかーるーよー」が追加されました。

幕開き第一声。
朗々たるソロを披露した、つっちー(颯希有翔)。
深く良く響く声。
「これは面白い作品になるに違いない」との期待を呼び起こす力がありました。

予感は的中!
月組らしい芝居力が爆発する素晴らしい舞台。

「芝居力」とは何か?
一言で言えば「実存感」でしょうか。
「こんな人いるよね」と思わせる人間臭さと言いますか。

月組は下級生に至るまで、そういう演技が本当に巧い。
特に印象に残った生徒さんを中心にピックアップします。

カンパニーを引っ張る力


「今回のMVPは?」と問われたら、間違いなく「白雪さち花」と答えるでしょう。

白雪さち花は最高!!!

なんて魅惑的な女性を演じるんでしょう!
歌・踊り・お芝居・表情のひとつひとつがとっても豊かで見飽きない!

あけっぴろげで、欲望に忠実で、行動力抜群。
ヒルディ(白雪)の自分に真っ正直なところが大好き!
自分の人生を自分の手足でガシガシ切り拓いていく逞しさを感じます。

一番好きなのはチップ(暁千星)を乗せてニューヨークの街を疾走する「家においでよ(Come Up To My Place)」。
痛快です!
飛ぶように過ぎていく街並み。
急停車!急発進!遊園地のアトラクションのような荒っぽいドライブを、わずかの装置と映像とマイムのみで再現する。
素晴らしい技術です。

ありちゃん(暁)のずっこけ方がまた巧いんですよね。
ちょっとした動きに、身体能力の高さ、観察眼の鋭さを窺わせます。

さち花ヒルディの良さは、悪びれないところ。
ホコリだらけのフライパンは最っ高でした!!
(声を出して笑ってしまった)
(というか、なんでソファの下からフライパンが出てくるの?)

賑やかさだけではありません。
チップの乗船時間が迫り、サブウェイで束の間の愛を惜しむ「またいつか(Some Other Time)」。
それまでの気丈さは影を潜め、どこか聖女を思わせるような深い慈しみを現します。

強引な部分が目につきがちな彼女ですが、言い換えれば、面倒見の良さ、情の深さが魅力の姉御肌。

それは同居人ルーシー(叶羽時)の存在からも明らか。
女性の価値は、その友人との関係性により推し量れるところがあります。

たとえば、『雨に唄えば』のリナ・ラモント(輝月ゆうま)とゼルダ・サンダース(叶羽)。
嬉しいことも悲しいことも分かち合える女友達。
恋に破れたって友達のなぐさめがあれば、また立ち上がることができる。

ルーシーを持て余しつつも、決して邪険にはしないヒルディの友情が彼女の人柄を物語るのです。

ともだちーーー!!!


「友達になりたい女の子」を演らせたら天下一品の時ちゃん。
『雨唄』に続く好演を見せました。

どこにでもいそうな、地に足の着いた女の子。
コツコツ真面目に生きて、身の丈に合った幸せをつかむ。

ピットキン(輝月)とのエピソードは嬉しかったですね~~
お姫様抱っこで退場するふたりに、思わず拍手を送ってしまいました。

ヒルディとルーシー、フロッシー(妃純凛)とその友人(花時舞香)が良い対比になっていたのも面白いところ。

「間」の達人、佳城葵


忘れちゃいけないウーパーマン。
ヒルディの上司として絶妙な味を見せたやすちゃん(佳城)。
とぼけた味わいで客席をほのぼのした笑いに包みます。

彼女の芝居の「間」は国宝級。
呼吸ひとつで観客の心を操ることができる。
恐るべきテクニックです。

強く、逞しく、美しく


振り切った芝居でアルコール依存の声楽教師を怪演した、なつこさん(夏月都)。
美貌を封印し、正義感あふれる元気なおばあちゃんを活き活き演じた、くれあさん(玲実くれあ)。
歌に踊りに八面六臂の活躍をみせた、はーちゃん(晴音アキ)、せんりちゃん(麗泉里)。
溢れんばかりのコケットで舞台を彩った、かれんちゃん(結愛かれん)。

女性たち(娘役)が、その力強さでカンパニー全体を引っ張る立役者となったことは間違いありません。

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輝月ゆうまが蓮つかさのフィアンシー!?│ON THE TOWN
サクラサク!月組次期トップ娘役に美園さくらさん&新演目『ON THE TOWN』上演決定!

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月組ファンお待ちかね、『ON THE TOWN』全キャストが明らかになりました!
月組 東京国際フォーラム ホールC公演『ON THE TOWN』その他の配役決定

大都会ニューヨークに3つの恋の花が咲く『ON THE TOWN』。
主人公ゲイビー(珠城りょう)と、そのお相手アイヴィ・スミス(美園さくら)は発表済。
目下の関心は何と言っても、チップ(暁千星)とオジー(風間柚乃)の恋人役を、どなたが射止めるか?

「チップはタクシー運転手のヒルディに迫られ、オジーは人類学者のクレアと出会う」

・ヒルディ・エスターハージー【タクシー運転手】→白雪さち花
さち花お姉さまに迫られるありちゃん(暁)。
たじたじでしょうねー。
想像するだけで可愛い!

* * *

・クレア・デ・ルーン【人類学者】→蓮つかさ

れんこんちゃん(蓮)???

何かの間違いと思い、リロードしましたが表示は変わらず。
れんこんちゃんが娘役!?
しかも、トリプルヒロインのひとり!?

昨日(11月21日)の読売新聞夕刊の連載『タカラヅカ新たなる100年へ』で、おだちん(風間)がオジー役について「お調子者で女性が大好きな、『ワイルド担当』」と話してらしたのです。

昨夜は「へー、楽しみ!」としか思いませんでしたが…
お相手がれんこんちゃんとなると受け止め方が違ってきますね。

「女性が大好き」「ワイルド担当」なおだちん!
いろいろ楽しみになってきました!

* * *

頭の整理が追いつかないまま配役表を見直すと、さらなる爆弾が!

・ピットキン【クレアの婚約者】→輝月ゆうま

まゆぽん(輝月)がれんこんちゃんのフィアンシー!?

混乱しすぎて脳みそがショートしそう!
『雨に唄えば』で、デクスター監督(♂)とリナ(♀)を演じたふたり。
今度は男女逆転ですね。
とはいえ、美男美女な二人には違いありません。
こちらも楽しみ!

* * *

少人数公演のため、上級生のお兄さま方が八面六臂のご活躍!

ゆりちゃん(紫門ゆりや)も、からんちゃん(千海華蘭)も共に3役。
芸達者な二人の変幻自在ぶりを観るのも楽しみ!

歌唱力に優れた娘役、はーちゃん(晴音アキ)とせんりちゃん(麗泉里)に「歌手」が当てられたのも嬉しい。
たっぷり美声を響かせていただきたいものです。

それにしても、ポスター画像を見るかぎり「明るく爽やかな若者たちの恋物語」のイメージだったのに…
「すっきり爽やかカルピスと思って飲んだら、実はこってり甘~い特濃練乳だった」みたいな気分です。

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百花繚乱、月組の女優たち―娘役の理想形とは?│All for One

『All for One』の何が楽しいって、演じ手自身が舞台を楽しんでる様子がダイレクトに伝わってくること。

特に、娘役さんたちがいつも以上に生き生きしている!
ヒロインのちゃぴちゃん(愛希れいか)始め、満開の花園を見るようです。

【月組娘役三羽烏│憧花ゆりの・白雪さち花・夏月都について】
任せて安心!歌に、芝居に、抜群の安定感を誇る三人。
『芝居の月組』に欠かせない役者たち。

* * *

まずは、すーちゃん(憧花)。
聡明で、したたか。
大きな愛を胸に秘めた女性、アンヌ。
ラストシーン、ふたりの子どもたちに注ぐ視線の限りない優しさ。

張りのある明晰な台詞が場面を引き締めます。
彼女の声、好きです。
一言発しただけで「○○さんだ」とわかる声は、役者として得難い財産。

笑いのコントロールも絶妙。
月組生全員に言えることですが、大仰に笑いを取ろうとせず台本に書かれた台詞と間合いのみで、観客の心を揺すぶるのが素晴らしい。

* * *

お次は、さちかちゃん(白雪)。
剣戟一座のおかみさん、シモーヌ。
拾い子だったジョルジュが実は…という役どころ。
息子を拾った時の状況説明では、背景に暗い森と幼子が眠る籠が見えるような錯覚を覚えます。
ここにも温かな情愛に溢れた母親がいます。

エトワールは胸のすくような歌声。

* * *

ルイ(ルイーズ)を見守る乳母マドレーヌは、なつこさん(夏月都)。
ラストシーン、ルイーズの背中を押すように黙って両手を差し伸べる。
アンヌやマドレーヌの胸から羽ばたき、愛する人との一歩を踏み出すルイーズ。
一抹の寂しさを抱えながらも、ルイーズへ贈る精一杯のエールのようで胸に迫ります。

【可憐な花々│早乙女わかば・海乃美月・美園さくらについて】

マリア・テレサのくらげちゃん(海乃美月)、最高ですね!
突き抜けたコメディエンヌっぷりが清々しい!
初登場時からジョルジュに視線釘付けでしたものね。
思いがけず、理想の“筋肉もりもり君”と添えることになり、私まで嬉しくなってしまいました。

マザランの姪では、マリーアンヌの美園さくらちゃんがパッと華やかで目を引きます。
愛くるしいお顔に、抜群のスタイル。
押し出しも良く、大輪の薔薇のよう。

さくらちゃんがゴージャスなピンクの薔薇なら、マリー・ルイーズのわかばちゃん(早乙女わかば)は可愛らしい紅薔薇。
くるくる変わる表情の豊かさが魅力。
ふくれっ面も憎めないですね。

同じ花でも個性の異なる彼女たち。
ちゃぴちゃんやさくらちゃんは、舞台の真ん中に立って、周囲をぐいぐい引っ張れる立役系娘役。
わかばちゃんは、男役さんに寄り添うことで一層輝きを増すタイプの娘役さんでしょうか?
可憐な美女がなよやかに寄り添えば、男役がより強く頼もしく見える。

どちらのタイプがより良い、ということはありません。
男役さんも様々、娘役さんも様々。

しかし、「娘役は添え物、かすみ草であれ」という考えには賛同しかねます。
舞台を盛り上げる役者同士、ぼんやりしていると食われかねないくらいの緊張感をはらんだ関係が望ましいですね。
ただし、あくまでもたおやかに。

女性が男性を演じる宝塚。
男役とは、男性を一度分解し、その美点のみを抽出し、再構築した“超男性”であると言えます。
そんな男役と並ぶには、娘役もまた生身の女性を超えた“超女性”であることが求められるのです。

男役と娘役、それぞれのあらまほしき在り方とはどのようなものか?
娘役は男役をよりカッコよく、男役は娘役をより美しく見せられること。
互いの良さを引き立て合う関係が理想的と考えます。

* * *

…と、書いておいてなんですが、今回は戦う娘役さんも見どころのひとつ。

ロシュ城では看守を絞め落としたり、クライマックスの王宮シーンでは護衛隊士に鮮やかな飛び蹴りをお見舞いするシモーヌ(強い)。
他の娘役さんも負けてません。
彼女らの蹴りに合わせて、それらしいSEが入るのも可笑しいですね。
羽交い締めされたロベール(千海華蘭)にパンチを入れる娘役さんを観た時はびっくりでした。

丸腰で護衛隊と互角に戦うなんて…
『最強』の称号を戴くのは、ダルタニアンでも銃士隊でも護衛隊でもなく、ひょっとして女性たちなのでは?と思いますよね…

逞しい娘役に、か弱い(?)男役。
これもまた月組のひとつの伝統なのかしら?
(カルーセル輪舞曲のニューヨークのシーンも大好きでした)

○モンパンシェ公爵夫人についてはこちら↓
くらまがグラマー!なぜモンパンシェ公爵夫人は20年もルイを想い続けたのか?│All for One

『All for One』関連記事はこちら

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Author:noctiluca(ノクチルカ)
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
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