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2019年「マイベスト宝塚」作品賞 TOP4/心に残る芝居/注目の生徒さん

2019年も残すところ数時間。
今年も充実のヅカ活を送ることができ、感謝感謝です!

『I AM FROM AUSTRIA』でヅカ納めをし、年末恒例の温泉旅行で一年の疲れを流してきました。
ぼーっと温泉に浸かりながら考えるのは、もちろん2019年の「マイベスト宝塚」。
大豊作だった今年、考え甲斐がありました~~

上半期・下半期はこちら。
今年も大当たり続出!2019年上半期観劇ランキング│作品賞は雪組と星組、観劇率7割超えは○組!
大豊作の2019年宝塚観劇率ランキング│下半期 作品賞は○組!主演賞・助演賞はあの人!

2019年「マイベスト宝塚」作品賞 TOP4


2018年のMY BESTは『ANOTHER WORLD』『蘭陵王』。
強いメッセージ性が印象深い2作品でした。

2019年のMY BESTはこちらの4作品。
●20世紀号に乗って(雪組)
●鎌足−夢のまほろば、大和し美し−(星組)
●Éclair Brillant(星組)
●ロックオペラ モーツァルト(星組)

選考理由は以下の通り。
『20世紀号』と『ロクモ』はハイレベルなパフォーマンス。
『鎌足』はストーリーの面白さと、深いメッセージ性。
『Éclair Brillant』は総合的な完成度の高さ。

登場人物の台詞や心情が一際心に残った芝居


●霧深きエルベのほとり(星組)
●壬生義士伝(雪組)

『エルベ』は、カール・シュナイダー(紅ゆずる)が心にもない愛想尽かしをした辛い胸の内を、酒場の女ヴェロニカ(英真なおき)に打ち明けるシーン。

『壬生義士伝』は、ボロボロになった吉村貫一郎(望海風斗)が切腹の間際、家族の名を呼びながら銭を数えるシーン。

「男役の」という枕詞をつけるまでもなく、「人間として」素晴らしい芝居を見せてくれたふたり。
切なく、身を切られる想いを共有させられ、深く印象に残っています。

お気に入りのショー


●ESTRELLAS ~星たち~(星組)

帰り道には主題歌を口ずさみながら帰れる…そんなキャッチーなテーマソングが好き。
むやみに男役を女装させず、「男役はカッコよく、娘役は美しく」を貫くオーソドックスなスタイルが私好み。

「いいな!」と思った生徒さん


●柚香光(花組)
『花より男子』道明寺司により。
柚香光の魅力大爆発!道明寺司│『花より男子』個別感想前編(城妃美伶+F4/優波・聖乃・希波)

●星蘭ひとみ(星組)
『鎌足』安見児により。
鎌足(紅ゆずる)と安見児(星蘭ひとみ)―寂しさから始まる愛│鎌足

2019年まとめ


2019年のヅカ活ハイライトは、ある生徒さんに誕生日を祝っていただけたこと。
大好きな方からの「おめでとう」は何より嬉しいプレゼント。
最高の一年のスタートでした!

2020年は花組『DANCE OLYMPIA』で観劇初め。
新年第一作目、柚香光さんと華優希さんの新トップコンビお披露目、そして永久輝せあさんの花組デビュー。
幾重にも喜びが重なるおめでたい公演に立ち会え、嬉しさもひとしおです。

来年は一本物の大作が多いですね。
ショー好きとしてはちょっと寂しいですが…
確定分だけでも『アクアヴィーテ!!』『Ray』『WELCOME TO TAKARAZUKA』『シルクロード』の4作。
個人的には生田大和先生のショーデビューとなる『シルクロード』に期待が高まります。
ショーの当たり年だった今年に続き、新たなる傑作の登場を心待ちにしています!

今年も多くの方にご訪問いただき、誠にありがとうございました。
大好きな宝塚をきっかけに交流の輪が広がり、とても幸せです。
どうぞよいお年をお迎えください。

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大豊作の2019年宝塚観劇率ランキング│下半期 作品賞は○組!主演賞・助演賞はあの人!

月組『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』でヅカ納めをしたので、2019年の観劇データをまとめました。
(本公演は雪組『ファントム』以外すべて観劇・別箱は演目によりけり)
このテーマで記事を書くのも、はや4回目。
今年もよく観て、よく笑って、よく泣きました。
宝塚、最高!!
今年も大当たり続出!2019年上半期観劇ランキング│作品賞は雪組と星組、観劇率7割超えは○組!

2019年 年間観劇率No.1は何組?


img-20191122_1.jpg
花組6.38%月組12.76%雪組4.25%星組74.46%宙組2.12%[2019年12月30日時点]

ぶっちぎりトップは全体の4分の3を占めた星組。
宙組が少ないのは、東京本公演が『オーシャンズ11』のみだったため。

というわけで2019年下半期のレヴューを。
対象は下期(7~12月)に東宝で初日を迎えた作品まで。

作品賞


●Éclair Brillant エクレール・ブリアン(星組)
一分の隙もない構成、宝塚に求めるものがすべて詰まった美の結晶。
宝塚のエレガンス、ここに極まれり―美の洪水、宝石箱のようなレビュー│Éclair Brillant

●ロックオペラ モーツァルト(星組)
すべての感情を「歌」で表現する。
ミュージカル本来の意味を再確認した『ロクモ』。
星組選抜メンバーが一丸となった素晴らしいパフォーマンスに魅了されました。
『ロクモ』 関連記事はこちら

主演賞


●望海風斗(雪組)
『壬生義士伝』吉村貫一郎により。
格別印象深かったのは大野屋敷での切腹のシーン。
歌唱力の評価が高い望海さんですが、自然な佇まいのお芝居も好き。
今にも息絶えようとする貫一郎の鬼気迫る演技に引き込まれました。

ひとり、またひとり、愛しい家族の名を呼びながら銭を数える貫一郎。
極限状態に置かれた男として、夫として、父親として、命の最後の一滴までも振り絞るような愛。
男役・娘役の壁を超えた、「人間」がそこにいました。

涙で視界が滲み、記憶もおぼろげですが…
最期の瞬間は、切っ先を上に向け、部屋の隅に立て掛けた刀に、体を預けるようにして腹を貫いたのでしょうか?
自ら腹を切る力も残っていなかったのか、と。

こんな凄まじさを宝塚で味わえるとは思いませんでした。
久々に劇場の空気がギュッと凝縮し、透明になった自分が物語世界と一体化する感覚を味わえたこと。
今年の「名場面賞」No.1です!

●礼真琴(星組)
『ロックオペラ モーツァルト』ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトにより。
優れた舞台人とは「神の声を聞き、その肉体を駆使して芸を披露するシャーマンに近しい存在」との思いを強くしました。
舞台の神様に愛されし者、礼真琴│ロックオペラモーツァルト

助演賞


●光月るう(月組)
『I AM FROM AUSTRIA』エルフィー・シュラットにより。
美園さくら、満開になる!+キャスト個別感想(光月/鳳月/風間/夏月/輝月/暁)│I AM FROM AUSTRIA

●凪七瑠海(専科)
『ロックオペラ モーツァルト』アントニオ・サリエリにより。
この曲を聴け!Part1 凪七瑠海―劇場をライブハウスに変える男、サリエリ│ロックオペラモーツァルト

●水美舞斗(花組)
『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』ニック・ロックウッドにより。
ニック(水美舞斗)とフローレンス(城妃美伶)のスピンオフが観たい!│青い薔薇の精

●和希そら(宙組)
『オーシャンズ11』ライナス・コールドウェルにより。
少年よ、高く跳べ!―ライナス(和希そら)の「個」の魅力│オーシャンズ11

脚本・演出賞


●酒井澄夫
『Éclair Brillant』により。

2020年への希望


2018年からの観劇率の推移を見ると…
▲花組 12.5%→6.38%
▲月組 35.41%→12.76%
▲雪組 6.25%→4.25%
△星組 33.33%→74.46%
▲宙組 12.5%→2.12%
花組と雪組はコンスタントに観た気がするのに数字が減ってるのは星組の増加による相対的なものですね。

星組が爆発的に増えた要因は年初の『霧深きエルベのほとり』にドハマリしたこと。
脚本の力・台詞の力に開眼した作品。
何回観ても、初めて観るような新鮮な感動を味わえる佳作でした。

ちなみに、『エルベ』で一公演あたりの観劇回数最高記録を更新したのが今年のハイライト。

過去最高に通った某公演の軽~く倍を突破したのは我ながら驚きました。
恐るべし、菊田一夫。
恐るべし、上田久美子。
恐るべし、紅ゆずる。

2020年も座付きの新作を打ち出しつつ、どんどん過去の名作の掘り起こしを進めていただけたら嬉しいなぁと思います。

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現代の「白薔薇の君」明日海りお―各組トップコンビを薔薇にたとえてみました

いつも宝塚にまつわる薔薇情報を教えてくださるw様から「シャルム Charme」という品種を教えていただきました。
みりおさん(明日海りお)退団公演のショー「シャルム!」と同じ名前ですね。

お芝居『A Fairy Tale ―青い薔薇の精―』では、青薔薇の精に扮されるみりおさん。
かつて自然界に存在しなかった青い薔薇の花言葉は「不可能」。
しかし、品種改良により青い薔薇が生まれてからは「夢が叶う」となりました。

宝塚に憧れて入団し、ひとつひとつ夢を叶え、ファンに夢を与え、名実ともにトップ・オブ・トップとしてご活躍のみりおさんにふさわしい花ですね。

現代の「白薔薇の君」明日海りお


もうひとつ、みりおさんにお似合いと思うのは真っ白な薔薇。
何もかも削ぎ落としたような純白が、卒業を間近に控えたみりおさんに重なります。

「白薔薇の君」といえば、永遠の貴公子・春日野八千代先生の代名詞。
みりおさんは現代の白薔薇の君でしょうか。
甘く、優しく、薫り高い“男装の麗人”。

みりおさんが白薔薇なら、他の方は?
各組トップコンビのイメージに合った薔薇を選んでみました。
(左がトップさん、右がトップ娘役さん)

花組


img-20190614_6.jpg
左:明日海りお/パスカリ Pascali
右:華優希/ポンポネッラ Pomponella

ほんのりアイボリーがかったぬくもりのある白、気高いイメージの剣弁高芯咲きのパスカリがみりおさんっぽいかなー?と。

少女漫画から抜け出たように可憐な華ちゃんは、弾むような響きが愛らしいポンポネッラ。
私の大好きな薔薇です。

月組


img-20190614_7.jpg
左:珠城りょう/グラハム・トーマス Graham Thomas
右:美園さくら/フレグラント・アプリコット Fragrant Apricot

明るくおおらかな男役像が魅力の珠様は、ぬくもりのある黄色のグラハム・トーマス。
新たにさくらちゃんを相手役に迎えたことで、さらに包容力が増したように思います。

まだ五分咲きながら大輪の花を予感させるさくらちゃん。
期待を込めて、ほんのり桜色のフレグラント・アプリコット。

雪組


img-20190614_8.jpg
左:望海風斗、右:真彩希帆(名称不明)

だいもんさん(望海)の歌声に包まれる至福のひとときをイメージした紅薔薇。
香り高く、表情豊か、ベルベットのようになめらかな美声。

みなぎる生命力が魅力のきぃちゃん(真彩)は、燃えるようなオレンジ色の薔薇。
彼女の舞台同様、見るだけで元気が湧いてきます。

星組


img-20190614_9.jpg
左:紅ゆずる/クイーン・オブ・神代 Queen of Jindai
右:綺咲愛里/クイーン・エリザベス Queen Elizabeth

絵に描いたような“宝塚の男役”紅さんは、いかにも薔薇らしい薔薇のクイーン・オブ・神代。
ゴージャスできらびやかな花姿は星組全体の印象でもあります。

偶然にも星コンビはQueen並びとなりました。
艶やかな淑女と無垢な少女が同居するあーちゃんは、柔らかで凛としたクイーン・エリザベスのイメージ。

宙組


img-20190614_10.jpg
左:真風涼帆/ブルー・パーフューム Blue Perfum
右:星風まどか(名称不明)

どこかミステリアスで底の知れない魅力の持ち主、真風さんはブルー・パーフューム。
“Perfum”の名前が示す通り、華やかで甘いライチのような香りが特徴です。

愛らしいヴィジュアルに反し、三拍子揃った大人っぽい持ち味のまどかちゃん。
内と外で色の異なる花びらがイメージにぴったり。

花で楽しむ宝塚


「トップコンビと薔薇」いかがでしょうか?
完全に自己満足のテーマですが、生徒さんを思い浮かべながら選ぶのは楽しかったです。

乙女の花園、宝塚。
花とは切っても切れない結びつきがあります。
芸名に「花」にまつわる言葉を使われている方も多いですね。
優希さん、美園さくらさん、綺愛里さん。

これからも折りに触れ、歌劇と花の話題をお届けできればと思います。

なお、名前を載せた薔薇は神代植物公園のバラフェスタ、名前がないのは代々木公園の「バラの園」で写したものです。
名無しの薔薇をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお教えくださいませ。
(きぃちゃんのは「オリンピック・ファイヤー Olympic Fire」かな?と思うのですが…代々木だけに)

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「スイートハートの思い出」という薔薇がある!
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熱狂を生む娘役、真彩希帆(リリー・ガーランド)│20世紀号に乗って

リリー・ガーランド役で金字塔を打ち立てた真彩希帆。
残念ながら記録には残りませんが、観た人の記憶には永遠に残るでしょう。

パワフルでヴィヴィッドで、この上なくチャーミング。
きぃちゃん(真彩)の娘役像そのものに思えるリリー。
この目で観、この耳で聴くことができて、幸せでした!

鮮やかな生命力、真彩希帆


宝塚作品のヒロインでは『凱旋門』のジョアン・マヅーが一番好きな私。
ジョアンだから好きなのか。
きぃちゃんだから好きなのか。
分からなくなるほどに、ふたりが溶け合った魅力的な女性。

きぃちゃんの武器のひとつに、非現実的なまでの美声が挙げられます。
鈴を転がすように軽やか、どこまでも透き通った声。

軽はずみで、浅はかで、男にだらしない。
しかし、無垢な女。
一歩間違えば観客から総スカンを食いそうな女性を可愛いファム・ファタールに仕上げたのは、彼女の声の力によるところが大きいですね。

『20世紀号に乗って』のヒロイン、リリーも同様です。
20セントを取り返すまではテコでも動かず、契約書は隅々まで舐めるように目を通す。
地に足の着いた素敵な女性ですが、「宝塚的」にはちょっと生々しい。

そこを上手く中和するのが、きぃちゃん本来の愛嬌と天性の声。
ウィークポイントをチャームポイントに転じ、とびっきり可愛い大女優として舞台に立つ。

パッと目を引く華。
観客の心まで明るく照らす“陽”の輝き。
これこそ、きぃちゃん最大の魅力。

押し出しの強さが嫌味にならず、むしろ生き生きと豊かな生命力を感じさせる。
エネルギッシュで逞しい健康美。
真夏のひまわりを思わせる、まばゆい笑顔。
観るだけで胸がスカッとする、大好きな娘役さんです。

オスカー×リリーは割れ鍋に綴じ蓋カップル?


きぃちゃんの持ち味がドンピシャはまったリリー・ガーランド。
元恋人オスカー(望海風斗)は彼女に輪をかけたバイタリティあふれる男。

リリーの情熱に対抗しうるのはオスカーであり、オスカーの情熱に対抗しうるのもリリーである。
絶妙なパワーバランス。
ふたりが再び結ばれるのは必然であった、と思わせるカップル。

リリーの契約書をもぎ取ったオスカー。
しかし、そのサインは…
それまでの比ではない、怒涛の展開で元の鞘に収まるふたり。

それを唐突と感じさせず、「だよね」と観客に納得させうるのは、だい×きほの「圧」と、オスカー×リリーの「愛」が等しく釣り合ったからに他なりません。
「お騒がせ男」オスカーを御せるのはリリーのみ。

最高にハッピーなラストシーン。
ぱぁっと心が晴れるような幸せいっぱいの大団円。
ハッピーエンドっていいですよね~~

とはいえ、結婚式が終わった途端、口喧嘩を始めそうなふたり。
「割れ鍋に綴じ蓋」という表現はいまいちですが、彼らはまさにそれ。
彼らが互いのベターハーフであることは間違いないでしょう。

物語の中でも現実世界でもベストコンビなだいきほ。
素晴らしい舞台をありがとうございました!

熱狂を生む娘役、真彩希帆


以前の記事にも書きましたが、この作品はヒロインのリリーが引っ込んでいては成り立ちません。

「ヴェロニク」や「バベット」などリリーが主役を張るシーンでは、チケット代に見合う価値を観客に与える義務があります。
その期待に完璧に、いえ、それ以上の結果をもって応えたきぃちゃん。

本名の自分を脱ぎ捨て、突如現れた女優リリー・ガーランド。
目が覚めるような総スパンの三色旗ドレス。

舞台狭しと歌い踊るきぃちゃんを目にして、なぜだか目頭が熱くなりました。
生き生き、伸び伸び、持てる力のすべてを出し切るようなパフォーマンスに心を揺さぶられたのです。

幕が上がってまもなくの全力投球。
ここが最高潮!?そんなはずはない。
芝居の定石として、見せ場はもっと後ろに作るはず。
こんなところにクライマックスを持ってくるはずがない。

すると、「ヴェロニク」はほんの小手調べ?
この先、もっと凄いパフォーマンスを見せてくれるの?
わくわくが止まらない観客の前に、次々繰り出される歌・歌・歌…

話すように歌い、歌うように話すリリー。
自由自在に声を操り、劇場の空気を動かす。
歌と踊りと芝居が一体となった、これこそミュージカル!

「バベット」の超絶技巧すら、そうと感じさせず、軽やかに歌いこなす力。
酩酊と幻想のはざまで混乱していくリリー。
酔いが回っても、歌声はぶれず、冴え渡るばかり。
客席のボルテージもぐんぐん上昇するのを感じます。
「いいぞ!もっとやれ!」と叫びたいくらい楽しい!嬉しい!気持ちいい!

観客を熱狂と興奮の坩堝に巻き込むことのできる娘役、舞台の神様に愛された真彩希帆のリリー・ガーランドを観ることができて幸せでした!

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○『20世紀号に乗って』関連記事はこちら↓
望海風斗の当たり役!―愛すべき変人、オスカー・ジャフィ│20世紀号に乗って
ブラボー望海風斗!ブラボー真彩希帆!ブラボー雪組!『20世紀号に乗って』で大満足!

望海風斗の当たり役!―愛すべき変人、オスカー・ジャフィ│20世紀号に乗って

『20世紀号に乗って』は一言で言えば「密度が高い」舞台。
歌も台詞も芝居もすべてが緊密に組み上げられ、どこかひとつ調子が狂ったら全体がガタガタになる。
演じる側にとっては極度の緊張を強いられる作品です。

畳み掛けるような笑い、観客の鼻先を持って引きずり回すようなスピード感あふれるコメディ。
いかに客席の心をつかみ、白けさせずにエンディングまで引っ張るか。

だいきほ率いる雪組は見事にそれをやってのけました。
猛スピードでひた走る20世紀号さながら、一瞬たりとも飽きさせず、観客をグランド・セントラル駅へ送り届けたのです。

○全体感想はこちら↓
ブラボー望海風斗!ブラボー真彩希帆!ブラボー雪組!『20世紀号に乗って』で大満足!

愛すべき変人、オスカー・ジャフィ(望海風斗)


はた迷惑なお騒がせ男。
側にいたら疲れそうなタイプですが、しかし、なんとも愛おしい。

どうにも放っておけない「男の可愛げ」があるのですね。
だいもんさん(望海)は、このあたりの表現が絶妙。

わーわーぎゃーぎゃーぴーぴー大騒ぎして、周りを引っ掻き回して、飛んだり跳ねたり泣いたり叫んだり大暴れ。
それでも愛おしくてたまらない気持ちにさせるのは、とことん「純」な男だからでしょう。

「舞台」にかける一途な愛。
夢に向かって猪突猛進なオスカー。
真っ直ぐでエネルギッシュで、なりふり構わぬ一所懸命さ。

彼は大真面目なのです。
対象は何であれ、真摯な態度は人の心を打ちます。
だからこそ、オリバー(真那春人)やオーエン(朝美絢)を始めとする周囲の人々も彼を見限れない。

大真面目なオスカーを大真面目に演じるだいもんさん。
彼女一流の素晴らしい歌声と技術と計算をもって。
これが面白くないはずはないでしょう。

優れた人が真摯に演じるコメディ。
小さな的のど真ん中に正確に的確に当ててくる笑い。
私たちは難しいことを考えず、だいもんさんが広げた翼に乗って飛べばいいのです。

なんの引っ掛かりもなく、ただ作品世界に没入できる。
ノーストレスの素晴らしい演劇体験。
チケット額面以上の価値がある舞台です。

ちゃんと伝わるから、ちゃんと笑える


アル・カポネのセルフパロディでの登場に拍手喝采。
リピーターの多い宝塚ならではの粋な計らい。
出だしは百点満点!

借金取りの手から逃れ、オスカーは一体どうやって20世紀号に乗り込むのかと思ったら…
なんと、走行中の電車の窓にしがみついて登場。
スカーフェイスの男とは一変、斜めに踏ん張りながらの必死の形相に腹筋が震えます。

帽子がピュ~~ンとすっ飛んだところでもう限界。
遠慮なく笑わせていただきました。
コントか!

ようよう20世紀号に潜り込んだオスカー。
まあ、喋ること喋ること。
異様なまでの早口と多弁。
「何事も過剰」なオスカーという男を象徴するような語り口です。
これを朝晩耳元でやられたらウンザリでしょうねぇ…

舌の回転が早いのはもちろん、もつれず突っかからず、すべての台詞がパーフェクトに観客の耳に届くのは素晴らしいこと。

まくし立てるようなコメディで何を言ってるのか分からないのはストレスです。
立て板に水のごとく繰り出される言葉が、ちゃんと伝わるから、ちゃんと笑える。

寝っ転がった体勢で、あれだけ安定して歌えるって凄いですよね。
とても死にかけの男とは思えません 笑

望海風斗の当たり役、オスカー・ジャフィ


なまじ渋いハンサムだけに皮と身が釣り合わず、可笑しみを呼ぶ。
彫刻のような顔したヒゲ男が、椅子の背もたれを抱きかかえるようにしゃがみこんで、めそめそいじいじ。

男性の内側に潜む幼児性を上手いこと引き出し、「キモ可愛い」「ウザ可愛い」オスカーの魅力に昇華させたのは、だいもんさんの手腕か?原田先生の慧眼か?
偶然の産物でないことは確かです。

実際にいたら近寄りがたいですが、虚構の世界の住人であるからこそ許されるカリカチュアされた男性像。
オスカーをチャーミングな男に仕上げたのは、やはりだいもんさんの力でしょう。
水を得た魚のように活き活きと、楽しそうに演じるだいもんさんが印象的でした。

とはいえ、「最後までずっと“変な男”のままなのか?」との不安はフィナーレで払拭されました。
きぃちゃん(真彩希帆)とのデュエットダンスで本領発揮。

宝塚ならではの「夢の男」となって現れただいもんさん。
本編では封印していた男役のダンディズムを、ここぞとばかり爆発させます。

いくら作品として面白くても、ファンとは欲張りなもので、やはりどこかに宝塚らしいカッコよさも求めてしまう。
フィナーレのだいもんさんの姿に溜飲が下がりました。

上質な舞台を届けつつ、ファンの欲求もきちんと満たす。
座付き作家・原田諒ならではの抜かりなさ、嬉しい心配りですね。

シックなお衣装に身を包み、きぃちゃん(真彩希帆)をリードするエレガントな男。
トップスターの名にふさわしい輝きです。
だいもんさんは横顔、とくに鼻筋が美しく、舞台映えしますね。
惚れ惚れしました。

なにはともあれ、愛すべき変人オスカー率いる『20世紀号』の大成功は、頼もしき大トップスターだいもんさんの技術と経験と、揺るぎない男役力あってこそ。

オスカー・ジャフィは望海風斗の当たり役と言ってよいでしょう。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。
◇更新情報はこちら◇
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