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花組アーカイブス│観劇記録 記事一覧 2012-2020

待ちに待った宝塚再開のニュース。
トップバッターは花組の『はいからさんが通る』。
ようやく新トップコンビがお披露目されます。

「座席は間引き」「演奏は録音」など、まだ制約は多いですが、とにもかくにも劇場の扉が開くのは何にも代えがたい喜びです。
この日を今か今かと待ちわびた生徒さん、劇団関係者、ファンの皆さま、おめでとうございます!

初日まで一ヶ月。
無事に幕が上がり、千秋楽まで滞りなく上演できることを心より願います。

しばらく宝塚離れしていた私の花組再デビューは2012年。
当時のトップコンビは、蘭寿とむさんと蘭乃はなさん。

その後、トップスターは明日海りおさん、トップ娘役は蘭乃はなさん、花乃まりあさん、仙名彩世さん、華優希さんに替わりました。
そして、宝塚筆頭組を背負って立つバトンは柚香光さんの手に。

時間がたっぷりある今、2012年から現在まで、実際に観劇した全公演の記録と感想をまとめました。
東宝組の私が『はいからさん』を観られるのは当分先になりそうですが、また感想をこちらに追加できたらいいなと思います。

花組アーカイブス│観劇記録 記事一覧 2012-2020


※作品名のリンクから関連記事に飛べます(リンクなしは記事なし)



復活/カノン


1.宝塚的ハッピーエンドではないけれど│花組:復活/カノン

愛と革命の詩/Mr. Swing!


1.蘭寿とむ×蘭乃はな×明日海りおの三角関係│愛と革命の詩

新源氏物語/Melodia


1.ザ・因果応報!源氏物語ダイジェスト│花組 新源氏物語

雪華抄/金色の砂漠


1.すごく面白かった!物語の厚みに圧倒される『金色の砂漠』
2.花咲くカトレア、仙名彩世│読売新聞掲載記事より
3.“項羽と虞美人”を思わせる“鳳月杏と仙名彩世”│金色の砂漠
4.『金色の砂漠』で気になった方々│天真みちる・芹香斗亜・和海しょう・水美舞斗・音くり寿

MY HERO


1.舞台と観客のコール&レスポンスが素晴らしい!MY HERO観劇記(1)
2.父と子の物語、芹香斗亜と綺城ひか理について│MY HERO観劇記(2)
3.詰め込みすぎが面白い!天真みちる・鳳月杏・朝月希和・音くり寿、他│MY HERO観劇記(3)

邪馬台国の風/Santé!!


1.面白そう!花組公演『邪馬台国の風/Santé!!』
2.まもなく邪馬台国初日!楽しみー!そして、ネタバレは突然に…
3.美味しそう!花組公演デザート『かんパイン!!』│邪馬台国の風
4.邪馬台国の風/Santé!!ざっくり感想&花組ステージ衣装コレクション
5.ツブラメ(水美舞斗)・フルドリ(柚香光)、若者たちの恋模様に注目│邪馬台国の風
6.目覚めた少女マナ(仙名彩世)―女王卑弥呼誕生秘話│邪馬台国の風

ハンナのお花屋さん


1.ニュータイプの主人公誕生!明日海りおは『草食系』ではなく『お花屋さん系』│ハンナのお花屋さん
2.“白い貴公子”芹香斗亜アベルが素晴らしい!│ハンナのお花屋さん
3.矢車菊の花言葉は“繊細”―たおやかに強く、繊細な仙名彩世ミア│ハンナのお花屋さん
4.夢が叶った!?大好きな宝塚歌劇とマリメッコのコラボが実現!│ハンナのお花屋さん
5.この生徒さんに注目!白姫・航琉・羽立・真鳳・優波・綺城・飛龍・音│ハンナのお花屋さん
6.どうしても気になる点をいくつか│ハンナのお花屋さん
7.ポーの一族/ハンナのお花屋さん│日比谷シャンテ 宝塚歌劇 花組ステージ衣装コレクション

ポーの一族


1.『ポーの一族』満を持して舞台化!みりおエドガーに高まる期待
2.ニュース続きの三連休/飛鳥裕さんご卒業/ポーの一族配役発表
3.“永遠の命”がもたらすものとは?ふたつの不死の物語“ポーの一族VS不滅の棘”│不滅の棘感想
4.この世ならざる“美”を極めた明日海エドガー│ポーの一族
5.【公演ドリンクレビュー】花組『ポーの一族』オリジナルカクテル/バラの花園☆☆☆☆☆
6.「エドガーがいる」―私の心のエドガーと明日海エドガーがひとつになった│ポーの一族
7.失われたポエジー、“小池流”最大公約数のための『ポーの一族』

あかねさす紫の花/Santé!!


1.みりゆきにぴったり!あかねさす紫の花+マイティー初主演おめでとうございます!
2.『あかねさす紫の花』ゆかりの地を訪ねて―万葉ロマンの里、奈良・明日香村漫遊記
3.いつ演るの?今でしょ!―神がかり的キャスティングのAパターン│博多座 あかねさす紫の花
4.珠玉の台詞が光る『あかねさす紫の花』-大海人皇子(明日海りお)編:「来てしまった」の破壊力
5.珠玉の台詞が光る『あかねさす紫の花』-中大兄皇子(鳳月杏)編:「こんなに私は震えている」の説得力
6.たおやかに、才長けて、うるわしく…仙名彩世の額田女王│博多座『あかねさす紫の花』
7.天比古(柚香光)の無垢、小月(乙羽映見)の慈愛、銀麻呂(天真みちる)の篤実│博多座『あかねさす紫の花』
8.明日海りお×仙名彩世、いいコンビです│花組博多座公演備忘録
9.美女たちの競艶、仙名彩世筆頭のエイト・シャルマン│博多座 Santé!!

MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN


1.「義」の人、鈴木重成(綺城ひか理)に称賛を惜しまず│MESSIAH −異聞・天草四郎−
2.ビューティフル寒天 -冷菓羊羹-│花組『MESSIAH』公演デザートレビュー
3.綺城ひか理ファンの皆さまへ、鈴木重成の伝記のご紹介│MESSIAH −異聞・天草四郎−
4.そこにあるのは、ただ「美」のみ│BEAUTIFUL GARDEN−百花繚乱−

蘭陵王


1.東儀秀樹(雅楽)×木村信司(宝塚)!大好きコラボにわくわく!│蘭陵王
2.新ジャンル「プログレ雅楽」?ストライクゾーンど真ん中な『蘭陵王』開幕が待ち遠しい!
3.迷作?珍作?奇作?怪作?その正体は…「大傑作」キターーー!│蘭陵王
4.「生きること」「愛すること」人間の根源的欲求を描く『蘭陵王』―凪七瑠海と音くり寿のハマり役
5.「飛べない孔雀」―高緯(瀬戸かずや)と逍遥君(帆純まひろ)│蘭陵王
6.「そうして生き延びたが、悪いか」―蘭陵王(凪七瑠海)と「言葉の力」│蘭陵王
7.チケット代金以上の価値がある―洛妃(音くり寿)の歌と芝居│蘭陵王
8.「光る○ン○ャク」―外連(けれん)こそ木村信司の醍醐味│蘭陵王
9.『蘭陵王』まとめ―素晴らしき装置と照明/賜死と切腹/瀬戸かずやの芝居/京三紗の衝撃/104期生

CASANOVA


1.「惜しまれるうちが花」とはいえ、あまりに早すぎる│花組トップ娘役・仙名彩世さん退団発表
2.明日海りおと仙名彩世―幸せ色に染まる花組トップコンビ
3.愛が試される!?~ヅカファンには笑いと勇気が必要だ~│CASANOVA
4.愛!愛!愛!明日海りおと仙名彩世の愛があふれる大人のおとぎ話│CASANOVA
5.胸キュン担当、コンデュルメル夫妻(柚香光・鳳月杏)+好きな台詞Best3│CASANOVA
6.この人のココが好き!(夏美/花野/瀬戸/航琉/羽立/綺城/音)+物語を輝かせる装置│CASANOVA
7.軽やかに、ジェンダーロールを飛び越えて―男装の麗人アンリエット(城妃美伶)│CASANOVA

花より男子


1.とにかく観て欲しい!感じて欲しい!最高にロマンティックな花組を!│花より男子
2.柚香光の魅力大爆発!道明寺司│『花より男子』個別感想前編(城妃美伶+F4/優波・聖乃・希波)
3.音くり寿は宝塚の宝です/やっぱり気になる青騎司くん│『花より男子』個別感想後編(高翔/冴月/鞠花/華雅/美里)

A Fairy Tale ―青い薔薇の精―/シャルム!


1.明日海りおはフェアリーか?―「青い薔薇の精」と「美少年(ヴェニスに死す)」│A Fairy Tale
2.アンドロギュヌスな男役、明日海りお―究極の男役は性を超越するのか│青い薔薇の精
3.植田景子、表現者の気骨│青い薔薇の精
4.ニック(水美舞斗)とフローレンス(城妃美伶)のスピンオフが観たい!│青い薔薇の精
5.さらば、明日海りお―求道者が描いた夢

DANCE OLYMPIA


1.「踊るトップスター」柚香光誕生!おめでとうございます!
2.踊る喜び―柚香光の命の輝きに魅了される│DANCE OLYMPIA

マスカレード・ホテル


1.谷正純×瀬戸かずやに歓喜!!!│マスカレード・ホテル
2.最高のバディ!男役・瀬戸かずや×娘役・朝月希和コンビに拍手喝采!│マスカレード・ホテル
3.愛すべき男、能勢金治郎(飛龍つかさ)―二次元(小説)を三次元(演劇)化する面白さ│マスカレード・ホテル
4.“山岸尚美”として生きた朝月希和+キャスト別感想(高翔みず希/帆純まひろ/珀斗星来/青騎司)│マスカレード・ホテル

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目覚めた少女マナ(仙名彩世)―女王卑弥呼誕生秘話│邪馬台国の風

なんだか色々もったいない話だな、というのが『邪馬台国の風』MY初日の印象でした。

テーマやキャラクターは美味しいのに、構成が消化不良。
きちんと整理されていれば、もっと旨みが増すのに。
…なんて思ってましたが、何度か観るうちにジワジワハマっていきました。

物語の軸を「“マナ(ヒミコ)”という一人の女性の成長譚」と捉えれば、新しい面白さが見えてきます。

目覚めた少女マナ(仙名彩世)―女王卑弥呼誕生秘話


構造としては『月雲の皇子』と同じですね。
神の依り代である聖なる女、巫(かんなぎ)に触れることは禁忌。
彼女に触れ、罰を受ける男。

『月雲』で衣通姫に触れた木梨軽皇子は流刑に処されますが、『邪馬台国』の主人公タケヒコ(明日海りお)は盟神探湯(くがたち)で身の潔白を証明します。

晴れて結ばれるかと思ったら…
タケヒコはマナ(仙名彩世)のもとを去ります。
「邪馬台国に風が吹くとき、それは私があなたを想っているときだ」の言葉を残して。

マナはヒミコと名乗り、自分の能力を活かして生きる道を選ぶ。
タケヒコはマナを尊重し、身を引く。
マナはタケヒコの想いを受け止め、己のなすべきことをなす。

使命に目覚めた女と、その決断を支える男。
清々しい結末です。

邪馬台国の“謎”


初回で『邪馬台国の風』がしっくりこなかったのは、タケヒコとクコチヒコ(芹香斗亜)の人間像がつかめなかったからでした。
トップスターと二番手が演じる役ですから当然比重が大きいはずですが、二人の関係が希薄なため、いまいち収まりが悪いのですよね。

タケヒコとクコチヒコの想いの差が開きすぎて「終生の敵」という感じがしないのです。
二人の確執って、そんなに深いのでしょうか?

タケヒコは狗奴国の兵士にお師匠さんを奪われましたが、クコチヒコが直接手を下したわけではありません。
また、クコチヒコはタケヒコに何かをされたわけではありません。
恨みが生まれない=執着しない。
つまり、敵対関係が生まれない。

クコチヒコは淡々と自国の正義のために働いているだけです。
もう一歩、二人の対立が踏み込んで描かれていれば、ストーリーの奥行きが増したように思います。

私どこか大事な場面を見落としたかな?と思うほど、タケヒコの行動原理が曖昧で、モヤッとしていたのです。

適材適所!『Santé!!』ざっくり感想


お気に入りシーンは、ジゴロ、ロケット、エイトシャルマン。

美穂圭子さん、羽立光来さん、和海しょうさん、音くり寿さんの歌が素晴らしい。
仙名彩世さんもいい、声がとてもいい。
5人中3人が94期。
花組94期すごい。

ジゴロの振り付けは安寿ミラさんの匂いがする。
今年の名場面No.1かも。
3組のデュエット、娘役さんの背中を撫でるキキちゃん(芹香)がセクシー。

柚香光さんのロケットボーイ、元気いっぱい。
場面をパッと明るくする華がある。

瀬戸かずやさんと水美舞斗さんのオリエンタルワインは肉弾戦。
和海しょうさんの歌が絶品。

デュエットダンス、最後に両手を広げてゆきちゃん(仙名)を待つみりおさん(明日海)がいい。

ショーのテーマ『Santé!!(乾杯』)に合わせた長渕剛さんの「乾杯」に乗せた黒燕尾。
お芝居のモヤモヤを帳消しにするほどカッコいい。

グランドパレードのみりおさん。
大羽根を背負ったままセリが上がり、ワインを飲み干す珍しいパターン。

このショーで印象に残ったのは、みりおさんの濃密な色香。
押しも押されもせぬ宝塚筆頭組トップスターの自信がみなぎる堂々たる姿。
月組時代のほわっとした少年ぽさは跡形もなく、完熟した男役の魅力を存分に見せてくれました。

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面白そう!花組公演『邪馬台国の風/Santé!!』

【GW暇つぶし企画】宝塚ブログ 2020年5月の人気記事ランキングTOP10

明日は連休最終日。
ノープランのゴールデンウィークなんて生まれて初めてで戸惑いましたが、普段できないことをするチャンスですね。

私はこの機会にブログのリニューアルをしています。
ブログを初めて4年ちょっと。
慣れるに従い「あれをやりたい、これもやりたい」欲が湧いてきました。
新しい機能を取り入れる準備を進めつつ、リンク切れチェックやカテゴリの見直しなど細々したメンテナンスをして…
5月末の完成を目指しています。

過去記事をチェックしながら拾い読みしてると、観劇当時の感動が鮮やかに甦ります。
ブログをやっててよかった!と思うのはこんなときですね。
Twitterで知った言葉「日記は未来の自分が読者」。
まさにそのとおりです。

宝塚に感謝をこめて…ありがとう!


昨年行われた星組のショー『ESTRELLAS』の感想に、こんな文章がありました。

メインテーマの『エストレージャス』はもちろん、『星サギの歌』が大のお気に入り!
〽世界は輝く、この一瞬のため

今この瞬間、大好きな宝塚の舞台を観ていられるのは、さまざまな条件が重なった上での幸運であること。
決して当たり前ではありません。

この一瞬の輝きを享受できる幸せ。
まさに「ありえない奇跡」を味わっているのだ、と。
改めて、自分を取り巻くすべてのものへの感謝が湧いてきました。


「世界は輝く、この一瞬のため」ありえない奇跡と星組に感謝!│ESTRELLAS

これを書いたとき、まさか一年後がこんな状況になっているとは思いもしませんでした。
ひとつひとつの瞬間が「ありえない奇跡」だったこと。
数えきれない幸せをもらったこと。

離れている今も、絶え間ない幸せをくれる宝塚に心からの感謝をこめて…
いつもありがとうございます!

2020年5月の人気記事ランキングTOP10


過去記事の整理がてら、現在のアクセスランキングTOP10をピックアップしました。
おうち時間の暇つぶしにいかがでしょうか?

1.満を持して、礼真琴ロミオ登場!│『ロミオとジュリエット』キャスティング妄想

2.【宝塚歌劇】ファンの署名運動で退団撤回!?―もしも、贔屓が卒業を決めたら

3.わーかーるーよー!藤井大介先生の「真風涼帆評」に完全同意│アクアヴィーテ!!

4.宝塚再始動!星組千穐楽と万里柚美さんのこと│眩耀の谷

5.星組・朝水りょう、注目度急上昇!―検索ワードは人気のバロメーター?│食聖

6.カテゴリ-礼真琴

7.美女たちの競艶、仙名彩世筆頭のエイト・シャルマン│博多座 Santé!!

8.「紅柳紅子の部屋」如月蓮の優しさと機転、天寿光希×輝咲玲央「星を継ぐ者たち」│紅ゆずるディナーショー Berry Berry BENNY!!

9.宝塚ファンが決して「してはならないこと」│私的・宝塚ファンの心得Part2

10.輝き、ひかる星になれ!星組生・愛月ひかる誕生│組替えについて、私の考え

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軽やかに、ジェンダーロールを飛び越えて―男装の麗人アンリエット(城妃美伶)│CASANOVA

先週末、友人のお誘いで花組某男役さんのお茶会に行ってまいりました。
公演中の『CASANOVA』にまつわるオンオフのエピソードを沢山話してくださったり、驚きのサプライズに歓声が上がったり…

質疑応答コーナーで私の質問が採用されて嬉しかったです。
真摯にお答えくださり、作品に対する理解が深まりました。

舞台姿からは想像もつかない意外に可愛らしいお人柄にも触れられ、楽しいひとときでした。
これからの花組の屋台骨となられる方。
ますますのご活躍を願っております。
大満足の平成最後のお茶会でした!

装いは一枚の絵のように


ひとつひとつの場面が一枚の絵画のような『CASANOVA』。
装置や照明の力もさることながら、衣装の美しさによるものも大きいですね。

ステージに大輪の花が咲いたような赤のドレス。
色と柄のごった煮、キッチュなカジノ・ディ・ヴェネツィア。
白と青で統一されたシックで華やかな仮面舞踏会。
どれも印象深いシーンです。

トップコンビの衣装はどれも凝りに凝った贅沢なもの。

主人公カサノヴァ(明日海りお)の豪華なシルバーのマント。
グラムロッカーを思わせる妖艶な黒のスーツ。
カーニヴァルではベアトリーチェ(仙名彩世)とさりげなくリンクさせたコーディネート。

ベアトリーチェのドレスはモダンとクラシックの融合。
カーニヴァルのカラフルでボリューミーなドレスはベアトリーチェの浮き立つ心を表すよう。
仮面舞踏会の青いドレスは少女が憧れるプリンセスそのもの。

どの装いよりも目を奪うのは、ラストの真紅。
シンプルに、しかし、男役と娘役の美しさを引き出す、さりげない工夫が施された素敵なお揃い。

堅苦しい決まりにとらわれず、自由に伸び伸びと歌い踊るみりゆきの魅力を際立たせるデザイン。
有村淳先生の腕もひときわ冴え渡ります。

「装いの理由」は自分のため


衣装について、気になる台詞がひとつ。

新思想の自由人“アヴァンチュリエ”のひとり、男装の麗人アンリエット(城妃美伶)。
男装の理由を「旅行に便利だから」と答えた彼女。
舞踏会ではドレス。
「恋の花咲く…」で、いかさま賭博師メディニ伯(聖乃あすか)と並んだ雰囲気がいいですね。

“異性装”にまつわる常識人たちの詮索や思惑を軽やかにかわす「装いの理由」。
誰のためでもなく、自分が着たいものを、着たいときに、着たいように着る
ジェンダーロールにとらわれず、心の赴くまま振る舞う。

コンデュルメル(柚香光)の「シニョールとシニョール…まあ、自由だ」も含め、生田先生のさりげない台詞がいいなぁ、と思いました。
声高に主張するのでなく、あくまでサラリと軽やかに。
押し付けがましくなく込められたメッセージ。

「自由」という言葉が多用される『CASANOVA』ですが、アンリエットの存在でより強く印象づけられたように思います。

次は『花より男子』の牧野つくし役ですね。
先行ヴィジュアルは宝塚には珍しい薄化粧で驚きました。
活き活きとした表情が引き立って素敵です。

しろきみちゃん(城妃)のヒロイン、楽しみですね~~
原作未見なので、しっかり予習して挑みたいと思います!

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この人のココが好き!(夏美/花野/瀬戸/航琉/羽立/綺城/音)+物語を輝かせる装置│CASANOVA
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愛が試される!?~ヅカファンには笑いと勇気が必要だ~│CASANOVA

この人のココが好き!(夏美/花野/瀬戸/航琉/羽立/綺城/音)+物語を輝かせる装置│CASANOVA

魅力的なキャラクター・音楽・衣装・装置、どれをとっても素晴らしく、改めて演劇は総合芸術だと感じさせる『CASANOVA』。
まずは心に残った生徒さんを学年順に。

この人のココが好き!


・ミケーレ伯爵(夏美よう)
イタリア版・水戸黄門。
「控えおろう!この御方をどなたと心得る」「…あなた様は!」みたいな。
あまりの展開に笑いましたが、この予定調和が好きです。
めでたしめでたし~~

ところで「おじさんが相談にのるよ」って、ただのハッチさん(夏美)じゃないですか?

お付きの珀斗星来さんは既に貫禄十分。
『蘭陵王』でも堂々たる舞台姿でしたね。
いい面構えの男役さんで先々が楽しみ。
このまますくすく育ってください!

・ゾルチ夫人(花野じゅりあ)/コンスタンティーノ(瀬戸かずや)
見目麗しいバカップル。
コンデュルメル夫人に監禁されてめちゃピンチなのに…めちゃ可愛い!
ふたりの周りにハートが飛んでました!
大人っぽい持ち味のふたりだからこその可笑しみで、作品に軽やかな空気をもたらします。

フィナーレの娘役群舞、ショートカットのじゅりあさんがカッコよかった!

・ブラガディーノ卿(航琉ひびき)
花組観劇で「いいお芝居の方がいるなぁ」と思うと大体キョンさん(航琉)。
今回はちょっと訳あり風のカサノヴァの義父。

カサノヴァに盲愛を注ぐ、ただのお人好しかと思ったら…
いついかなるときも向けられる息子への温かな眼差し。
ジャコモを想う心からの愛に胸打たれました。

軽い物語にズシリと深みを加えるエピソード。
ブラガディーノ卿と執事のやり取りがあったからこそ、『CASANOVA』の面白みが増したと思います。

・モモロ(羽立光来)
ゴンドリエーレとオペラ歌手で、びっくさん(羽立)の美声を堪能できて嬉しいですね。
流れを遮らないアドリブもなかなか。

・モーツァルト(綺城ひか理)
あかちゃん(綺城)モーツァルト最高!
おっきな体を一所懸命ちっちゃくしてシルヴィア(芽吹幸奈)のスカートに隠れるとことか。
(隠れてない)
いけないお薬を飲んで虹色に光っちゃうとことか。

\\天使が見える~~~//の振り切れっぷりが最高!
(硬直ポーズがめちゃ上手い)
(バケツのシーンはスミレコード大丈夫なの?)

『MESSIAH −異聞・天草四郎−』の鈴木から一転、こんなにコミカルにはっちゃけてくれるとは思いませんでした。
くるくる変わる表情も面白く、とってもチャーミングなモーツァルト。

終盤の『ドン・ジョヴァンニ』は、こう来たか!という感じ。
物語のキーマンを活き活き演じるあかちゃん。
また新たな魅力を発見しました。

・ベネラ(音くり寿)
コンデュルメル夫人の忠実なしもべ。
食いしん坊の黒猫ちゃん、めちゃくちゃ可愛い!
鈴を転がすような声、しなやかな身ごなし。

なんと言っても、愛くるしい表情!
どの瞬間を切り取っても可愛い!
表情作りの研究にも余念がなくて素晴らしいですね。

食べ物につられてドジを踏んでも、ベネラなら許せちゃいます。
夫人の「抜きに決まってるだろ!」は最高でしたね。
(一瞬、男役が降臨するちなつさん 笑)

そして、圧巻のエトワール。
大満足です!

作品世界を何倍にも輝かせる、二村装置


花組の皆さまが美しいのはもちろん、衣装や装置が素晴らしいですね。
お気に入りはミニチュアの街並み!
ベアトリーチェ(仙名彩世)登場シーンはあまりの可愛さに声を上げそうになりました。

固定された背景かと思ったら、家が動き出し、ヴェネツィアの街を形作る。
なんてファンタスティックな演出!

ときに荘厳、ときにキッチュ。
二村周作さんによる、奥行きと立体感に富み、作品世界を何倍にも輝かせる装置。
素晴らしかったです。

カサノヴァ(明日海りお)が変装したゴンドリエーレに、そうとは知らず本心を告げるベアトリーチェ。
装置と照明と映像が渾然一体となったヴェネツィアの運河をゆるゆる進むふたりきりのゴンドラの美しいこと。
カーニヴァルの遠いざわめき、火照った体を撫でる川面の風を感じるような素敵な演出でした。

他にも見どころ盛りだくさん、「祝祭喜歌劇」の名にふさわしい最上級のコメディミュージカルでした。

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プロフィール

野口 留香 noctiluca

Author:野口 留香 noctiluca
宝塚歌劇と共にまもなく30年(ブランクあり)。
月組/星組比重高めの全組観劇派。
美丈夫タイプの生徒さんが好み。
宝塚歌劇観劇記録・考察・思い出話・備忘録などをまとめたブログ。

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